だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

3月1日(木)日記 色んな期待

2012-02-29 17:34:31 | 生活漫談
今年のクラシック戦線は今ひとつ主役が不透明な状況が続いているが、それも今週から始まるトライアルレースでひと通り見通しが経つことだろう。不安なのは弥生賞で本命候補に挙げていたベストディールがここに来て、主戦である蛯名騎手が状態不安を感じて回避決定。結局皐月賞を勝ち得る為には「不利」と言われている、京成杯からの直行ローテを選択することとなった。牝馬三冠を経験する美浦の名調教師・国枝先生も未だに牡馬クラシックとは無縁となっているだけに苦渋の選択だったことだろう。
西高東低が続く昨今の競馬において、美浦で敏腕を振るう国枝先生は個人的に特に応援したくなる厩舎。師が実際どのような方なのかは分からぬが(実は鬼の国枝だったり・・狂犬のように凶暴な人柄だったりしたらショックだなぁ(笑))社台は勿論、ラフィアンや金子真人オーナーを始めとする多くの馬主の競走馬を委託されている状況を察するに人望が相当あるのだろう。騎手の器用も蛯名騎手を中心に関東騎手に徹底して拘り、若手も満遍なくチャンスを与える姿勢は素晴らしいの一言に尽きる。

さて、今週の弥生賞はしつこいようだが個人的大注目のディープインパクト産駒の5頭出し。中でもアダムスピーク・アーデント・ジョングルールは人気の一角を担う存在であることは間違いない。
この中で期待しているのがジョングルールだ。
タイム自体は平凡こそ、前走の府中2400mの500万下条件で上がり33.5秒の脚を繰り出しての勝利は素直に認めざるを得ない。鞍上が三浦騎手であることもまたよい。尾形調教師も本人もクラシックはいけるとこまでこの馬でという気持ちは十分にあるようだ。

以前どこかの日記に書いた気がするが個人的に三浦騎手は嫌いではない。
(まぁ嫌いな騎手自体あんまいないんだけどさ)
嫌いではない・・といったら本人に大層失礼な言い方になってしまうが、
まぁぶっちゃけると彼は確かに好かれてはいないのはよーく分かる(笑)
ネットは勿論のこと、競馬場に行くたびに競馬ファンの発言から
「三浦かよ」「三浦かぁ」「三浦いらん」的なセリフはチラホラ聞く。
競馬場で彼の名前を出して応援する人は少ないし、勝ってもなんか周りはしらけているというか。空気から感じる彼の嫌われっぷりは相当なもの。
だから三浦を持ち上げるのは少し勇気がいる。

まぁそれでも彼を持ち上げたくなるのは、厩社会に大したコネクションもなく鳴り物入りで乗り込み、小学生のころから自分で考えて騎手になりたいと動いてきた行動力、そして志を感じない昨今の騎手の中で明確に「世界を目指す騎手になりたい」と言っているように、常に彼が目指すビジョンは明確だからだ。
性格に問題は確かにあるだろうが、まぁそれも最近では大人しいものでだんだん周りのことが見え始めてきたのだろう。ふざけたブログ更新がなくなったのもそのせいだろう。

それから世界的に活躍する騎手の殆どが20代~30代前半なのに未だに日本は40代や50代の騎手が幅を利かせる状況。これが正直詰まらない。上手い下手は兎も角として根本的に若手にチャンスを与える流れが出来てない。そればかりか外国人騎手に馬を積極的に回している状況ではないか。
無論、馬主や調教師が冷静に判断して決めたことだし致し方ないのも分かるんだが・・・まぁ見てるこっちは面白くもなんともない。もっと思い切って我慢して若手使い続ける流れが欲しい。そういう一種の反駁精神的なもので若手の成長株である三浦騎手を応援している。関西はともかく関東は若手に回ってくるチャンスが本当少ないから尚更だ。
あとは「三浦は下手糞だ」と言う人もネット競馬やヤフー掲示板を中心にかなり散見されるが、そもそも上手い下手って一体何を基準にまともに論評も出来無い癖に、負けただけで直ぐ騎手のせいにする輩は個人的に大嫌いだ。スマイルジャックは三浦じゃなければ・・・とか頻繁に言われているがじゃあ三浦から乗り変わって成績がよくなったかというと逆に悪化してるではないか。そういう時だけ「馬のピークが過ぎた」は納得がいかない。

嫌いな騎手が乗って負けたら騎手のせい。勝てば馬のおかげ。
好きな騎手が乗って勝ったら騎手のおかげ、負けたら馬のせい。


こんな屁理屈通用するか。



それはさておき、三浦騎手も自分で手がけたお手馬でいよいよクラシックに望むことになる。これまではどうも思うようにクラシックでは馬が回ってこない状況が続いていたし、先々週は最高のお手馬候補だったヴォードヴィリアンを予後不良で亡くしている。無論弥生賞で優先出走権を獲得出来なければ夢は一歩後退することになるが、世界を目指す三浦騎手の騎乗に注目したい。

同様に期待したいのが、若手とは少しかけ離れてはいるが田辺騎手騎乗のトリップだ。松田博資調教師が夏の新潟で依頼した時の騎乗に自ら惚れ込み数多くの騎乗依頼をし続けてきたがこれまで本当の一流馬の依頼はない状態が続いていた。それも仕方ない話。田辺騎手の所属は関東だし、松田博厩舎の主戦は福永・岩田・安藤勝がいるわけだから・・簡単には回ってこない。だが松田調教師の田辺騎手に対するやはり信頼は私が思った以上に強いものだった。今回の弥生賞に出走するトリップを依頼してきたのだから。
無論、岩田騎手がディープブリランテ、福永騎手がワールドエースというお手馬確定の状況なのは分かるのだが、それでも嬉しい話。
クロフネ産駒とあって距離が厳しい気もするが、それでもクラシックは2000mまでならマイラーでもなんとかなる感じがするので
一発を大いに期待したいところ。賞金的にもぎりぎりの状況なので、是非田辺騎手の手で優先出走権を勝ち得て欲しい。

というように、今回の弥生賞はディープ産駒に加えてトリップと応援する馬が多くて困ってしまうが・・馬券は別なので冷静に考えて買おうと思います。

今日も長文駄文失礼しました。