「この国にはなんでもあります。ただ希望だけがない」
というフレーズが話題になったのは、『希望の国のエクソダス』 という小説だったか。
69・2%と依然低迷 県内高校生の就職内定率-熊本のニュース│ くまにちコム
3月卒業予定の県内高校生の就職内定率が2009年12月末現在で、前年同期より9・1ポイント低い69・2%と、依然低迷していることが29日、熊本労働局のまとめで分かった。県内就職希望者の内定率も9・9ポイント低い58%と厳しい状況だ。
同局職業安定課によると、就職希望の高校生は3772人。内定者は2612人にとどまっている。このうち県内への就職希望者は2213人で、内定者は1283人。
企業の求人数は前年比44・1%減の2万6984人で、県内は同36・5%減の1841人。不況に加え、労働市場が高卒から大卒重視へシフトする中で、求職、求人数ともに過去最低となっている。
同時期の内定率としては、過去10年で最も高かった07年12月の82・5%から2年連続で低下した。最低は02年12月の55・1%。
同課は「県内就職希望者の求人倍率は1を切っており、厳しい状況が続いている。さらに企業への採用枠拡大などを働き掛けたい」と話している。
正直、これはつらい。
リーマンショックに端を発した大不況。
最近では「内定取り消し」なんて言葉は、
さすがに聞かれなくなったが、
考えてみれば、それだけ企業が求人を減らしたということだろう。
昔はよく
「『ジングルベル』が聞こえてくるまでに就職しとけよ」
などと言われていたが、
今では
「『仰げば尊し』を歌歌い終わっても、就職先を探す覚悟をしなければならないよ」
というご時世である。
いずれ高校生も、海外から求人が来る時代になるのではないか。
とワタクシが思うのは、こういう特集を見つけたからだ。
若者の「海外流出」が止まらない! 冷え込む雇用がもたらす日本の衰退 | 格差社会の中心で友愛を叫ぶ | ダイヤモンド・オンライン
要するに、日本を見限って海外に出て行く若者が増えているということだ。
これは痛い。
少子化が猛烈に進むところへ持ってきて、若者が海外に出て行く。
残るは大勢の高齢者と、一握りの子供たちだけ。
真ん中がすっぽりと抜け落ちた、年齢別人口構成。
いっそのこと、江戸期の日本みたいに鎖国をするか。
それとも、思い切って移民をじゃんじゃん受け入れるか。
どちらも、ものすごく反発を食らいそうだが、
このぐらい思い切った政策でもやらないと、
50年後どころか、10年後の日本も危うい。
たぶん10年代の日本は、
手術に例えれば、何十時間もの大手術を要する時代になるのかもしれない。
00年代の日本も実はそうだったのだが、
小泉政治というモルヒネで痛みを消し去ってきただけだったように思われる。
今その効力がほとんど消えて、
吹き出した痛みにのたうちまわっているのが、今の日本だ。
なんとかしないと、確実に死ぬ。
「政治とカネ」の問題で、ぎゃあぎゃあ言っている場合ではないと思うのだが。