2013年01月16日 熊本日日新聞
第148回芥川、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は黒田夏子さん(75)の「abさんご」(早稲田文学5号)に決まった。贈呈式は2月中旬、東京都内で開かれる。賞金は各100万円。80年近い同賞の歴史で最年長の受賞。
黒田さんは1937年東京生まれ。早稲田大教育学部を卒業後、教員や校正者を経て昨年、受賞作が早稲田文学新人賞に輝き、話題になっていた。
受賞作は横書きで片仮名や固有名詞を使わない異色の小説。(共同)
ワタクシの母親がちょうど黒田夏子さんと同年代である。
それを思うと、なんという快挙だ! と思う。
それまでの最年長記録が、1973年に受賞した森敦の63歳であることを考えると、すげえ! である。
さすが日本は世界に冠たる高齢社会・・・! って、違うかwww
芥川賞てのは、純文学で新人の人に贈られる賞なので、
こんなに年配の方がとることはまずありえない。
綿矢りさが19歳で芥川賞を受賞したのが象徴的である。
可憐な文学少女といった感じだった彼女ももう30近いですよ。
時の流れは速いなあ。
ちなみに、芥川賞(と直木賞)が菊池寛によって創設されたのは1935年。
黒田さんはその2年後に生まれたことになる。
これも、すげえ! ですな。
ところで、受賞作の「abさんご」。
横書きなのにカタカナや固有名詞を使わない小説ということですが、
その分、アルファベットは大量に使っておられるのでしょうか。
題名が「abさんご」なだけに。