ウルトラマンになった男古谷 敏小学館このアイテムの詳細を見る |
最初はとてもイヤだったという。
TBSが「ウルトラQ」の後番組の主役になることに。
「ウルトラQ」でも着ぐるみに入って、大変な思いをした。
あれが一年間も続くのか。
それに、売れなくても俺は俳優だ。
なんで顔を隠してテレビに出なければならないのだ・・・・。
この本は、初めてウルトラマンになった男・古谷敏の回顧録である。
ワタクシはウルトラシリーズ(初期限定)の大ファンだったので、
古谷敏の名前はよく知っていた。
ウルトラマンの役をしていたことも、
「ウルトラセブン」ではアマギ隊員の役をしていたことも。
初めてウルトラマンになった男。
モデルも何もないところから始めなければならなかったため、
ウルトラマンのキャラクターを生み出す苦労は、
並大抵のことではなかったという。
そして、古谷敏が苦心の末に作り出したウルトラマンスタイルが
のちのシリーズに受け継がれていくのだ。
「ウルトラマン」の一エピソード、「遊星から来た兄弟」でやたらと印象に残るシーンがある。
にせウルトラマンに化けたザラブ星人にウルトラマンがチョップをかまして、
その手を痛そうに振る場面。
実は加減をまちがえて強くたたいてしまい、
本当に指を痛めてしまったらしい。
古谷敏のこの本には、
この手の苦労話がたくさん出てくる。
あまりの苦しさに、いっそ番組を降板しようかと思ったぐらいだったという。
そのことを告げるため、円谷プロに向かうくだりが泣けてくる。
ウルトラマンの活躍を知っている人ほど、この本は感動すること間違いない。
また、この本を読んで「ウルトラマン」を見れば、
ますますウルトラマンのことを好きになるにちがいない。
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