「糞尿の処理できるのか」…酒井被告に現場から厳しい意見(スポーツニッポン) - goo ニュース
介護の仕事はハードである。
数年前にワタクシ、介護実習をしたことがある。
わずか5日間の実習だったが、メチャクチャ大変だったのを覚えている。
ちなみに、ワタクシが行った老人ホームは二階建て。
一階がデイサービス。
二階が特別養護用である。
デイサービスとは、
日中だけホームに預かるサービスのことである。
だから毎日、車で迎えに行かなければならない。
車は特別仕様のライトバンである。
何が特別仕様かというと、車いすのまま乗せることができる装置がついているのである。
ホームに着いたら、まず手を消毒。
そして、レクリエーションである。
レクリエーションといっても、氷川きよしの歌に合わせて手を握ったり足を上げたりするだけのもの。
それが終われば昼食になる。
デイサービスの利用者は、自分で食事できる人がほとんどなので、
やることと言ったらお茶をついでまわるくらい。
それからお昼寝。
ぼちぼち「水戸黄門」を見て
午後4時過ぎに車で家まで送る。
特別養護用は
いわゆる「寝たきり」や重度の認知症を抱えた方たちがほとんどである。
だから日常的な動作がきわめて困難である。
したがって、すべてにわたって介護をしなければならない。
食事、入浴、そして排便・・・。
ワタクシはそのうち、食事と入浴の介護を体験したが
ひどく大変である。
食事一つ取っても、一人ひとり食べるペースが違うので
それに合わせて食べ物を口に運ばなければならない。
また、利用者によっては咀嚼が困難な方もいる。
そういう方のために、食べ物もペースト状になっている。
「2001年宇宙の旅」における、宇宙船内での食事風景を思い出した。
入浴介護はもっときつい。
自分で湯に浸かれる方はよいとして
そうでない方は、服の着脱から体や髪を洗うまでを、全てこちらがしなければならない。
しかもそれぞれ入浴スタイルが違うときている。
湯の熱さは、熱すぎてもダメ、温すぎてもダメ。
気を遣うことこのうえない。
排泄は・・・・。
何しろしまりのない方ばかりなので、オムツがはずせない。
一回オムツの取り替えに立ち会ったことがあるが、
ワタクシだったら、うまくできるのだろうかと思った。
わずか五日間の実習でも、ハードだったのである。
蝶よ花よのタレントだった酒井法子に、果たして耐えられるのだろうか。
現役の介護士でも「?」と感じているし、ワタクシも疑問だ。
介護士になるのは勝手だが、介護士の大変さがどれほどのものか分かっているのだろうか。
単に執行猶予を勝ち取るための手段だったとしたら、これほど介護をナメた話はない。
よって、提案。
執行猶予期間中に、都内某所の特別養護老人ホームにインターンとして働いてもらう。
もちろん、昼夜交替制で。
どうせ専門学校だか大学だかで実習することになっているのだ。
これぐらいのことはやってほしいものである。