サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

障害運動の日々

2006-04-04 21:03:21 | 清史郎
私は障害が苦手です。

出来ることなら避けて通りたいと言うほどでもないけど・・・、馬場馬術で理解している領域ほど障害馬術の理解領域は深くないです。

でも学生を指導する以上障害は避けて通れないし、数年後には50歳になる年齢ながら、○○の手習い的に障害を始めました。

以前の感覚では、障害馬の調教はその馬の持っている能力を邪魔しないというか、短期間に人間の技術で能力を開花させてしまうもの・・・的な考えがありました。

これはTRFに半年ほど馬を置いていたK谷プロの障害馬調教を目の当たりにしたからです。
まず馬に障害を飛ばせることを覚えさせ、口向きの調教はその後に行なう・・・的な感じでした。だから障害系のプロは競馬から上がってきた馬でも3ヶ月程でmコースを走行できる馬に仕立ててしまいます。またそれが障害馬の調教というものだと私も思っていました。

しかしここ2ヶ月ほどでしょうか、考え方が変って来ました。
馬の調教とは、何がなくても口向きでしょう。以前にも書いたことがありますが、馬場であれ、障害であれ、野外を走る総合馬であれ、基本は肩内~腰内~踏歩変換までこなせる口向きと馬体の柔軟性が備わっていることが大前提だと。

清史郎にしても清兎にしても、口向きが中途半端な時期に技術の無い人間が障害を飛ばせようとした為でしょうか、とても障害を恐れるしリズムも悪かった。それを障害の素養の無い馬が当たったと諦め、馬場馬に専念すべく調教してきました。
その甲斐あってか口向きが安定してきて馬場運動もそこそこ安定してきた時、遊びで障害に向けてみたところ、以前とは全く違ったフィーリングの障害飛越を見せるようになりました。
何より障害前でバランスバックできることが大きいです。

プロは調教期間もコストですし、短期間で調教して馬の能力を目に見える状態にして商品にする必要があります。だから口向きを作るのは購入後の作業となる訳です。
片やTRFの馬は自分や学生が乗ることを前提としているので、気に入った馬であれば即席でやっつける必要が無い。だから口向きを作りつつ、馬が納得するようじっくりと障害調教にも取り組まねばならなかった訳です。

さて、清史郎ですが以前は80㎝の障害だと明らかに馬が緊張していました。しかし最近は80㎝では、まず興奮しなくなってきました。ゆったりと、滞空時間の長い飛越をしてくれます。
今朝は少し高いかな~?とも感じましたが自分としては大胆にバーを上げての飛越です。
ココからが平素全く飛んでいない人間の悲しさで、馬以上に人間が慌てて失敗をしてしまいました。全く飛んでいないと駄目ですね。

実はすごく高い障害に思えて、下馬した後に棒尺で計りました。それが100cmです。ややショックでした。
な~んだ、低いじゃん・・・と思ったらそれまで高く思えたバーが急に低く感じたところ。

次の県大会は半年振りの競技だし80㎝までとしますが、今年中には100cmコースにデビューさせたいですね~。
コメント
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