サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

羨ましい・・・は正直な気持ち

2006-04-06 13:27:40 | コーチとして
昨日、大阪のH岡パパ様からメールを頂きました。

新しい職場になりメールアドレスが変更になったことがメインのお知らせでしたが、関西大学にオランダから素晴らしい馬場馬が入ったことも書かれていました。
今の学生馬術界で、馬場馬術の部門は関東学生の独壇場ですが、近いうちに全日本学生での実施課目がセントジョージ賞典になることもあり、関東学生以外の大学も馬場馬術強化に取り組み始めたことの象徴的な出来事です。
他にも関西学生馬術連盟加盟校で、同じように馬場馬を導入する動きがあるようです。
馬場馬術部門の強化となりますと、国産馬でも素質のある新馬や初級クラスの調教をされている馬を購入ではなく、おそらくセントジョージクラスの実績を持った馬か、もしはヨーロッパから導入となるでしょう。

関西の有力私立大学であれば、既製品の馬を導入しても維持管理する能力があると思いますので、要は本気で調達経費の工面をするかどうかが最大の問題だったことは容易に想像できます。


生身の人間が技術を競うスポーツと違い馬術や自動車やヨット競技などは、選手の技量が同等であれば良い馬や最新式の車や船を調達できる選手が圧倒的に有利です。
選手の技量に差があっても良い馬や道具に助けられて好成績を出す例は珍しくありません。同じ土俵で戦う以上、良い馬や良い道具を調達する能力も競技力の一部でしょう。


私は自分の馬、ファリス・清史郎・清兎が駄目馬とは思っていません。ファリスは今でこそ老齢馬の一歩手前で故障持ちではありますが、第4課目馬場と中障害Dは余裕でこなしますし、全くの新馬から手塩にかけて調教した清史郎と清兎はある部分では私の誇れる馬達です。

だけどこの馬達に乗ってセントジョージ馬場で60%以上の成績を出せる訳ではないし、中障害Bを飛べる訳でもない。
ファリスに限れば、馬場馬術では夏の予選大会で優勝できる可能性は・・・難しいでしょうが、障害飛越なら優勝の可能性もある。清史郎は今年は無理でしょうが、じっくりと調教し数年内には全日本学生へ駒を進めさせたい。
清兎は肢の故障で今はバンバン乗れないけど、小柄な馬体で一時期は福山競馬場で名を成した馬の気性が頭角と表してきたのか、小障害クラスならば素晴らしい素質があることが分かってきた。

お金に頼って調教済みの馬をヨーロッパから持ち帰れば、明日からメジャーで活躍できる・・・。
だけど現実は、引退目前の馬で厳しい戦いを挑み、競馬上がりの馬を乗馬転用している私が居る。

私の大師匠、荒木雄豪先生は『どんな馬に乗っても、少しでも良くしようと努力すること、それが馬術だ。』と仰った。勿論私もその気持ちで日々の運動に励んでいる・・・。


だけど・・・羨ましい・・・は正直な気持ち。

私の馬たち・・・、ご免なさい。
コメント
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