サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

馬に乗るということ

2005-05-22 07:04:36 | コーチとして
馬に乗ったとき、乗り易かったとか、乗りにくかったとか言います。
バランスが崩れていて馬が開いてしまったり、速歩がイレギュラーしたり、脚への反応が悪かったり、ハミを受けずまとまらないとか、乗りにくいと感じる要因は色々です。
駈歩の場合、馬はどちらかの手前のバランスが悪いのが一般的で、片方は踏み込むが、片方は4節になり易いなんて事は当たり前に起こります。

では、4節になり易い手前でどのように対応して乗れば良いのでしょうか。
答えは簡単です。受けて推す・・・、半減脚扶助を最大限に使う、です。もっともこれは4節の度合いにも因りまして、先般乗せて頂いたサクセスなどは4節なのに巻き込む悪癖がありましたから、4節を直す以前にハミに馬が出て行ってくれるよう、とにかくハミを空にして推しまくるでした。

昨日の美子の練習ですが、左手前は良好だったのに、右手前は馬に合わせて乗ってしまうため、馬が開いてしまいまとまらない状態でした。
そこで上記にありますように、半減脚扶助を積極的に使うように指導。半減脚を使う為には真直性も不可欠ですから、それも合わせて指導です。
初心者は反対駈歩の時に、馬に手前を変えられないことを強く意識しすぎるあまり内方姿勢を深くしすぎる間違いがしばしば見られます。結果、馬は肩から逃げた状態になり、反対駈歩のバランスは崩れる~次の運動(シンプルチェンジや踏歩変換)に対応できない、となります。

反対駈歩の中でも半減脚扶助を使うことを強く意識した美子の運動は、質が一つ上がりました。
駈歩がまとまると、当然にその後に行なった速歩運動も質が向上します。
相変わらず馬に乗る気力が湧かなくて、美子の運動も下乗り無しで乗せましたが、昨日の運動はとても良かった。おそらく、2年余りの乗馬経験の中でも一番ではないでしょうか。
こんな日は、練習終了時に叱る要素はありません。(もちろん、更なる向上のためのアドバイスはありますよ。)

昨日の美子は、キラキラしてたな。

でも、次は如何かな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする