サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

Who is Boss !!

2005-05-23 10:40:34 | 庄原TRF
筑波ライディングの田村先生が、競馬場からやって来た新馬を扱う際に、馬の肝に銘じることの第一が『Who is Boss ?』であると東京の藤本さんから聞いたことがあります。
だから最初の3日間くらいは猛烈に厳しい調教を行い、そのことを馬の頭に叩き込む。その後、馬をゆったりさせて、ロングレーンなどを行ないながら調教を進めていくのだと。
だから筑波の馬は、精神的にコントロールされており、牡馬でも悪さをしないで牝馬と初心者の部班を行なっている、と。

庄原厩舎も運動・餌やり・ボロ掃除などを基本的には私が行ないますし、飼育頭数も少ないので厩舎のBossが誰かを馬たちは理解していて、とても良い子だと思います。

春休みが終わって、一人で3頭の運動を行なうことが体力的にきついので、清兎の運動はもっぱら親父に任せていました。親父の馬造りの基本は【坂道歩き】です。この事を数週間続けた事でハミの安定性は増していますが、いざ馬場での本格調教に移行したら、トライバル系の悪い部分がそのまま出てきて、脚に反抗する・気ままに膠着するなど危険因子とも言える部分が増えてきました。
馬の担当を代わるべきかな・・・、と思っていた矢先、昨日の運動で落馬したとのこと。これ以上は老人の手に負える馬ではないと、本日から乗り代わりました。

そこで冒頭の Who is Boss !! です。
脚に反抗する、立ち上がる、膠着する・・・。とにかく我儘、勝手・好き放題です。
こんな馬には遠慮は無用。深い二蹄跡運動でガンガン乗るのみ。馬に乗る気力なし、なんてことは言っていられないし、やりかけたからには馬が恭順の意を示すまでは続けるしかない。
運動を続けること1時間。尻の皮が剥けたのも判ったし、体の軸がぶれ始めたのも判る。でも、もう一頑張り。
馬が全身汗びっしょりになったところで『今日はこのくらいで許したろ・・・。』(吉本・池のメダカ状態)
人間もヘロヘロです。でも、やり始めたからには、最低3日は続けないとダメ。

やれやれ、三木でズル剥けた膝の皮が再生したと思ったら、今度は尻の皮です。
明日は、ゲルパットのシートカバーを装着して乗らねば。
コメント
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