Jリーグ初の無観客試合が行われる事が決まった。
俺としては、日本代表の北朝鮮戦の記憶があるだけで、
海の向こうの言葉に思える。
さて、事の発端は、浦和のゴール裏コンコースに掲示されていた「Japanese Only」の文字。
japanese とは、日本人、日本語という意味がある。
そして誰に向けての言葉かでも捉え方は変わってくる。
結果を出すか疑問のある李忠成への中傷だとか、相手チーム選手の批判しようという呼びかけじゃないかだとか、
俺の周囲では、様々な憶測が飛んだ。
しかし、浦和側の発表では、「浦和のゴール裏に外人が増えてきて、統率が取りにくくなったから。」という理由で、
日本人のみという排他的な意味であり、これは人種差別になるという事で、厳罰になった。
浦和側の今までの馴れ合い的な対応を何度か目にしてきたが、横断幕、ゲーフラなどの掲出禁止というのは、
クラブチームとして思い切った判断ではあると思う。
当事者の無期限入場禁止は普遍的な判断である。
浦和の判断で間違ったのは、ゲーム中すぐに取り外さなかった事である。その後の対応については、
納得の範囲内ではある。無論、今後は即座に厳正に対処する事が約束されての話しだが。
さて、今回俺が抱く違和感は、Jリーグ側の判断での無観客試合である。
浦和の損失として、1億円だという。これは額として適当かは別として仕方ない。
だが、浦和にしたってフットボールはゴール裏が全てではない。
更に言えば、相手の清水のサポーターにとってはいい迷惑である。
試合のチケットはもちろん、宿や新幹線などのチケットが全て無駄になりかねない。
無観客試合は、誰も得をしない。むしろ、無関係な人たちまで損をする。
方法として本当にこれは正しいのだろうか。
今回問題になっているのは、掲出した者達、そしてすぐに撤去できなかった運営、
見過ごしたサポーターぐらいまでだろう。
浦和のサポーターでゴール裏以外で観戦している人達など、
今までにゴール裏がこの様な件を起こす可能性に警鐘を鳴らすしかできなかっただろう。
清水の関係者にとっては、とばっちりこの上ない。
今まで、問題を起こした事のあるサポーターのチームは多くある。
そこで必要なのは、サポーター、チームの運営を主体とした、チーム全体としての自浄作用である。
悪事を未然に防ぐ雰囲気作り、そしてもし起きてしまった時の迅速な対応。
これをチーム全体が共通意識として持つ事は大前提だ。
上記を考えた上で罰則として無観客試合より、もっといい罰則がある気がする。
運営側と当事者への罰金。当事者には試合への参加を禁止、だとか。
先日行われたユベントスのゴール裏封鎖の様なアイディアもある。
今回は、本当に清水が可哀想。
応援されたいであろう清水の選手達。
折角埼スタに行く準備をしていた清水のサポーター。
遠征をする者として、同情しかない。
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