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2シーズン制はJの退化か進化か

2013-07-03 10:52:20 | Jリーグ
2シーズン制が議論されている。
Jリーグ開幕当初、つまり20年前は、かなり奇抜なリーグだった。
水曜日と週末に試合があり、延長戦、PK戦までがリーグにあった。
その上、サントリーシリーズ、ニコスシリーズ、という1年で2シーズン制だった。

Jリーグ黎明期のバブルに寄与したのは確かだと思う。

延長戦は通常ではトーナメント戦で行われるものだけれど、
「通常」や「基準」よりも白熱する事は確かである。

また、1年で2度、優勝チームが出る事は、有力メディアを2度賑わすのだ。
更に、野球を意識したのか週2度のリーグ戦である。

成果を無視はできない。

しかし、ある程度の成長を経て1シーズン制に移行した。
年間の勝点が一番多いチームが優勝できない。
2000年の柏などがいい例である。
また、2002年、2003年と完全優勝チームが続出した事もあり、
世界基準に合わせようという事だった。

さて、今回、何故それが議論されているかというと、
観客動員の減少である。

1993~2012の動員の推移が公式に発表されている。
J1
http://www.j-league.or.jp/data/view.php?d=j1data&g=j1_0&t=t_visitor&y=2012

J2
http://www.j-league.or.jp/data/view.php?d=j2data&g=j2_0&t=t_visitor&y=2012

何れのディヴィジョンでも、激減しているわけではない。
J1では2011年、浦和の成績不振による減少と、瓦斯の降格が響いているのは確かではあるが。
最近元気なJ2はチーム数の増加もあるが、今後に悲観する数字ではない。

さて、上記についての数字の分析は今回はこれ以上は行わず、
世界的に見て2シーズン制はどうなのか、調べてみる。


アルゼンチンプリメーラ・ディビジョン
アルゼンチン1部リーグ「プリメーラディビジョン」では1991年/1992年シーズンから年間2回総当りを「アペルトゥラ」(前期)と「クラウスラ」(後期)の2シーズン・それぞれ1回ずつ総当りのリーグ戦で優勝を争っている。ただし、優勝チームが異なった場合であっても年間決勝戦は行わず、それぞれのステージの優勝チーム+それ以外のチームで年間の総合勝ち点上位3位までにコパ・リベルタドーレスの次のシーズンの出場権が与えられる。<wikipedeiaより>


つまり、優勝チームを単純に2つ作り、ACLは総合勝点で3位のチームに出場できるというものである。
サッカー先進国といえるアルゼンチンでも2シーズン制を行っているのだから、2シーズン制=サッカーが弱くなる、
という事ではないのかもしれない。

しかし、2シーズン制の不公平感は残る。
最高勝点のチームが優勝という栄誉を得られない。
昨今よく見られる、特定のチームのアウェーで勝てない、という試合が多くあれば、必然的に成績は苦しくなる。
また優勝チームは総合勝点なのに、降格チームは総合勝点で評価するのも、理不尽である。
この辺りは言い始めればキリがない。

この理不尽さとは別に、1つの納得のいかない所が私にはある。
それは、過去に戻すという、成長ではなくJの退化になりかねないという事だ。
今、Jリーグは熱烈なマニア、サポーター、リピーターと言われる人達が支えている。
それも年代的にも30代を中心とした人達が多い。
これらの人達を無視し、有力メディアに安易に迎合しようとすれば、
それこそJリーグ最大の危機だ。

各地で余り儲からないが、J2入りを目指すチームが複数ある。
香川や清武やフッキ?など、J2に縁のある選手達の活躍は、
J1サポーターでも知る所だ。

今の、Jリーグの問題点は、ハッキリ言って、J1である。

これは主観だが、一時期の強かった、緑、鹿、磐田、我がマリノス、浦和、脚と比べて、
昨今の優勝チームには圧倒的な強さを感じないのである。
上手く勝ち抜いた、運が良かった、非常によく頑張ったという面はあるだろう。
しかし、対戦スケジュールを見た時に、
明らかに今の○○相手に「勝点1でも取れればいい。」だとか、
「代表より強いのではないか?」とか、
「あのチームいいな。」という羨望の眼差しを送るチームは存在しない。

賢明な判断を求める私としては、バブルの夢にすがる事は安直であるし、
Jリーグを今支えている人達を軽んじる判断をする事は、裏切りである。

アルゼンチンの様な制度導入で、過去のJリーグの制度に戻すわけではなく、
リニューアルであれば受け入れる要素はまだある。

首脳陣の思慮不足による、Jの退化を選んだとしたら憤りを覚えるし、
その阻止の為なら何でもやりたいとさえ思う。

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