2/26(水)
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歯止め役 公明正念場 集団的自衛権 首相「独走」
集団的自衛権の行使を認めるため、政府の憲法解釈を変えようとする安倍晋三首相の「独走」ぶりとは対照的に、ブレーキ役として期待される公明党の歯切れが悪い。連立与党内の溝を際立たせたくない心理が働いているようだが、解釈改憲の動きを止められないようなら「平和の党」の看板を下ろさざるを得なくなる。
「真正面から否定しているわけではなく、慎重に議論しようと言っている」
公明党の井上義久幹事長は十八日の講演で、自衛隊の海外での武力行使に道をひらく集団的自衛権の行使を容認する解釈改憲について、こんな発言をした。
井上氏は十七日の政府与党協議会でも、首相が解釈改憲をめぐって「最高責任者は私だ」と国会答弁したことについて「慎重な答弁をお願いしたい」と述べるにとどめた。二十一日の記者会見では、首相が国会での議論は閣議決定後との考えを示し、国会軽視と批判されたことにも「首相は与党協議や国民の理解(が必要)という認識を持っている」と擁護した。
公明党は結党から五十年間、「平和」を旗印にしてきた。結党時は自衛隊を違憲とみなし、日米安全保障条約は破棄すべきだと主張していたが、党勢拡大に伴い「自衛隊合憲」「日米安保容認」に転換。それでも、自衛隊が海外で武力行使することには一貫して反対してきた。
二〇一二年末に自民党とともに政権復帰した後も、山口那津男代表は集団的自衛権の行使容認を「断固反対」と訴え、安倍政権が解釈改憲に踏み切った場合には連立政権を離脱する可能性にも言及していた。
ところが、改憲勢力の日本維新の会やみんなの党が安倍政権に接近する姿勢を見せるようになると、連立政権から外されることを恐れてか、強硬な反対論は自粛。自民党が圧勝した昨年七月の参院選後は、慎重な議論は求めても反対を訴える場面は減った。
公明党は「平和」と並んで力を入れる「福祉」で政策を実現するには、与党であり続ける必要があり、党執行部には「政府・自民党の意向に反対ばかりできない」という空気も広がる。
安倍政権は四月にも有識者会議が報告書をまとめるのを受け、自民、公明両党と解釈改憲に向けた協議に入る考えだ。
集団的自衛権の行使容認は、公明党の理念である「平和」に反する。安易な譲歩は党の存在意義の否定にもつながる。党幹部は、春にも本格化する協議について「党の正念場だ」と話す。
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公明幹部、異例の首相批判 集団的自衛権で
公明党の漆原良夫国対委員長は25日、集団的自衛権問題をめぐり、与党協議を経て行使容認を閣議決定するとの安倍晋三首相の方針について「国民の声を聴くとの一番大切な部分が欠落しており、到底賛成できない」と批判した。自身のメールマガジンに記載した。連立政権の一翼を担う公明党幹部が、公然と首相を批判するのは異例。
同時に「重大な事柄を閣僚だけで決定してしまうのは、いかにも乱暴」と強調し、国会での十分な議論を経て国民的合意を得るよう求めた。
これに対し、自民党の石破茂幹事長は那覇市内で記者団に「国会で(関連する)法律が成立しないと集団的自衛権は行使できない」と反論。
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下駄のゆきだの、下駄の石とも揶揄される公明党、しっかりしてくださいね。
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「首相の歴史観 米と衝突」 米議会調査局が懸念
米議会調査局は二十五日までに、日米関係に関する報告書をまとめ、安倍晋三首相の歴史観について「第二次世界大戦やその後の日本占領で米国が果たした役割に関し、米国人の認識と衝突する危険性がある」と懸念を強めた。米議会調査局はこれまで安倍首相の歴史認識をめぐり、中国や韓国との摩擦が増すことを危ぶんできたが、昨年末の靖国神社参拝を受け、日米関係への直接的な影響に初めて言及した。
報告書は、米政府が靖国参拝に「失望した」と声明を出したことは「異例だった」と指摘。「首相が米国の忠告をあえて無視して靖国を突然参拝したという事実は、両政府間の信頼関係を一定程度損ねた可能性がある」と分析した。
日米同盟強化の取り組みに関しては首相を評価した上で「歴史に絡む憎悪を再燃させることで、地域の安全保障環境を動揺させかねない」と批判。「首相は日米同盟に肯定、否定の両面をもたらしたと多くの米識者はみている」と述べた。
靖国参拝で日韓関係が一層悪化したことに「米当局者はますます懸念を強めている。米国の同盟国同士の緊張は、北朝鮮や台頭する中国をめぐる政策調整を妨げている」と指摘。米政府は日韓の仲介には慎重ながらも、双方に現実的な対応を促しているとした。
また、旧日本軍慰安婦問題が韓国系団体の運動によって「米国内でも認知されてきた」とし、安倍政権の対応が注目される問題の一つに挙げた。
報告書は米上下両院議員の政策判断の参考資料として、必要に応じてまとめられている。
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またまた議会調査局に罰点を貰っちゃった。
オバマ来るかな?
金美齢氏 「オバマ氏が白人だったら、あのレベルでは、大統領に当選しなかった。」とテレビで発言していたらしい、安倍首相のお・と・も・だ・ち。
この放送けっして生放送ではありませんし、パネルには発言が表示されているから事前にどんな発言があるか放送局では了解していたんだろう、まあ、あのケビン・メア元沖縄駐在員がいるのでリップサービスしたとは考えられない。
今日の神戸
最低気温 5.0度(04:17 平年比+1.2度 前日差+0.4度)
最高気温 13.7度(13:41 平年比+3.3度 前日差+0.8度)
日の出 6時33分
日の入り 17時52分
今朝は昨日に続いて霞がかかった状態、午後聞いた話ではPM2・5のせいらしい。
NHKニュースでは大阪、兵庫播磨東部では外出しないで換気もあまりしないように、との事。
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PM2.5 各地で濃度上昇 注意を
26日午前、東北から中国地方にかけての10府県で、大気中の汚染物質PM2.5の濃度について、比較的高い値が観測され、26日の平均濃度が国の指針を超えるおそれがあるとして、注意を喚起する情報が出されました。
このうち9の府県では情報が出されるのは今回が初めてで、いずれも外出などを控えるよう呼びかけました。
注意喚起を行ったのは、福島県、新潟県、富山県、石川県、福井県、三重県、大阪府、兵庫県、香川県、それに山口県の合わせて10府県です。
このうち新潟県では、県内の10の観測地点のうち、新潟市内の3か所で、26日午前5時から午前7時までのPM2.5の1時間の平均濃度が、1立方メートル当たり88.3マイクログラムから101.7マイクログラムを観測しました。
このほか、福島県、富山県、それに香川県の観測地点でも、それぞれ85マイクログラム以上に達しました。
また、大阪市では、26日正午までの8時間に観測されたPM2.5の平均濃度が、1立方メートル当たり90.4マイクログラムに達したほか、兵庫県と石川県、福井県、それに三重県の観測地点でも、それぞれ71.1マイクログラムから85.5マイクログラムに達しました。
なぜ濃度が高くなったのか
東北から西日本の各地でPM2.5の濃度が比較的高くなったことについて、国立環境研究所の菅田誠治主任研究員は、「数日前から日本の広い範囲の上空を高気圧が覆っていたため、風が弱い状態が続き、大陸から日本の上空に入り込んでいたPM2.5が国外に流れ出さずに、その場で滞留したとみられる。これに加えて、すでに入り込んでいた原因物質が新たにPM2.5に変化するなどして、一時的に濃度が高くなったのではないか」と分析しています。
また、今後の見通しについては、「風の流れ次第では黄砂と一緒にPM2.5が飛散してくる可能性があり、観測データを注意して見ていく必要がある」と指摘しています。
一方、環境省は、PM2.5の濃度がこれから5月ごろにかけて上昇するとみられるとして、自治体が出す情報に注意するとともに、濃度が高い日には必要のない外出や屋外での激しい運動を控えるよう呼びかけています。
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微小粒子状物質(PM2.5)
浮遊粒子状物質(SPM)