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美濃 見てある記 -5-

2019-10-18 05:59:23 | 取材・旅行
10月13日、社会科仲間と美濃、なかでも濃尾平野の縁をまわってきました。
その様子をしばらく報告します。

名づけて美濃 見てある記

今回は、昼飯大塚古墳

まずは衛星写真から

昼飯大塚古墳は左の黄色い○。その北に中山道が通っています。

「お勝山」は関ヶ原合戦時、赤坂に到着した徳川家康が本陣を構えた山で、岡山(勝山)ともいいます。その東に美濃赤坂線(地図では東海道本線となっていますが間違い)が通っています。

中山道赤坂宿の本陣跡、赤坂港跡があります。
赤坂港はかつてここを杭瀬川が流れており、諸物資の輸送や伊勢参りの人々が船便を利用するなどしていました。
明治年間に入ってから石炭産業の発達に伴い最盛期を迎え500隻を超える船でにぎわっていました。しかし大正8年鉱山鉄道として美濃赤坂線の開通により急激に衰退し、トラック輸送の発達とともに船運は廃止されました。

昼飯大塚古墳の東には2つの小さい古墳があります。


昼飯大塚古墳は今から約1600年前に築かれた岐阜県最大の前方後円墳です。
墳丘の長さは150mあり、三段の構造になっています。

後円部の一部に復元ゾーンを設けて葺石や埴輪、周濠を復元しています。

説明です。








模型がありました。、


復元部分です。




後円部には上ることができます。


後円部の頂上から見た景色です。
前方部


お勝山方面


関ヶ原の方向です。伊吹山が見えます。


古墳のデータです。
古墳の築造年代
 4世紀末(古墳時代中期)

古墳の規模
 墳丘長 約150メートル
 後円部径 99メートル
 高さ 13メートル
 前方部高 9.5メートル
 周壕含む総全長 約180メートル

出土遺物
 墳丘
 円筒埴輪、形象埴輪(家・蓋・盾・靫・甲冑形)、
 勾玉・ガラスなどの玉類、土器・土製品など

埋葬施設
 竪穴式石室(北棺):過去に盗掘を受ける。未調査。
 粘土槨(南棺):未調査。
 木棺直葬(西棺):棺外から鉄剣・鉄刀、鉄製の工具などが出土。棺内は 未調査。

史跡の指定
 平成12(2000)年9月6日
追加指定
 平成26(2014)年3月18日
 面積:14,081.71平方メートル


続きます。次回はお茶屋屋敷跡です。

今回のシリーズは・・・
美濃 見てある記 -1-
美濃 見てある記 -2-
美濃 見てある記 -3-
美濃 見てある記 -4-
美濃 見てある記 -5-
美濃 見てある記 -6-
美濃 見てある記 -7-
美濃 見てある記 -8-
美濃 見てある記 -9-
美濃 見てある記 -10-

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