鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

マヨネーズのように

2020-11-16 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は2年を超えて
続いており、このころは、ほぼ毎日1編の詩をつくっています。
できるだけ鈴木信夫らしい詩を選び、詩手紙そのものを見ていただき、
そこに書き加えられたコメントを紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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サラダには欠かせないもの・・・マヨネーズ。
成分を考えると体にはいいはずだ。
世の中には「マヨラー」と称する大好き人間がいて、何にでもマヨネーズをかけて食べる人もいる。
ごはんにもかけるそうだが、少し行きすぎですよね。

詩手紙のコメントはこうです。
「今日は、なににつけようか?マヨネーズ。」


     マヨネーズのように
                                    2010年4月

卵と酢と油
混ぜるときれいにマヨネーズになる
ぜんぶ違うものなのに
ばらばらにならない
三つがしっかり混ぜてあるから
ばらばらにならない
なんとなく不思議な気がする
人も同じなんじゃないかな
そう思わない?
一人一人みんな違うけれど
一つになれるはず
手をしっかりつなげば
ばらばらにならない
心をしっかりつなげば
ばらばらにならない
あのマヨネーズのように
みんなをしっかりつなげていけたら
明日はあかるいはず
僕は心のそこから、そう思うのです

   詩手紙2010.4.28
   


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