鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

はなごおり

2017-08-02 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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最近はお菓子のことを「スゥィーツ」と呼ぶことが多くなりました。
名前の売れたケーキ屋さんでは、びっくりするような値段のケーキが飛ぶように売れるのだそうです。
でも、年を取ったせいか、いわゆる和菓子がいいですね。

少し前に、小学校の教科書の中で「ケーキ屋さん」が「和菓子屋さん」に替えられたというニュースが流れました。
どちらでもいいようにも思いますが、和菓子屋さんが減っていくのは少し寂しい気がします。

そこでこんな詩をご紹介します。


      はなごおり
                              2008年9月

街の小さな和菓子屋さん
ひとつ、お菓子が目につきました
「はなごおり」というのですか
素朴で綺麗なお菓子ですね
なんとも繊細で、なんとも美しい
砂糖と寒天だけなのに
なんともひかえめで、なんとも上品な
外は砂糖でつつまれて
内はやわらかしっとりで
なんともやさしいお菓子に出会いました
こういうのもいいです
見ただけで気持ち、落ち着きます
いつも待っていてくれる
あなたへのお土産にしましょう


  ※はなごおり(花氷)
    
    

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