鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

八月に映す「夢」

2016-11-29 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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先週、54年ぶりとかで11月に雪が降りました。
何か季節がおかしくなってきているのでは、という気がします。
そこで、というわけではありませんが、少し季節はずれの詩を紹介します。
信夫自身もこの詩を4月に作っています。

この詩手紙のコメントは
「向日葵の笑顔にたくさんの癒しをもらっています。
 なんか元気になります。」
と、ありました。

        八月に映す「夢」
                              2008年4月

いのちの「夢」を映したい
わたしがここにあるうちに、映したい
夏の太陽にあふれた季節に
いつまでも、あせない何かを
いのちの「祈り」を映したい
わたしがここにあるうちに、映したい
夏の熱い風がふく季節に
いつまでも、きえない何かを

いつも映しておきたい
わたしのこころにある、止められない夢を
すこしでいいから映しておきたい
わたしのこころにある、止められない祈りを
ほんのすこしでいいから映しておきたい
わたしのこころにある、止められない思いを

忘れられてしまわないように

   詩手紙2008.8.7
   
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ターニング・ポイント

2016-11-27 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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人のためになりたい。
ほとんどの人はそう思うに違いないと思います。
ただ、現実はなかなかそのようにはなりませんね。

この日の詩手紙のコメントはこう書かれています。
「最近、エコについての話題がよく聞かれます。
「地球のために」といってするのは、それはそれでいいのですが、その前にやることが一つある気がします。
 地球のためだけでなく「人のために」何かしようとすることだと思うのです。
 少しでもそうしたいですね。」


        ターニング・ポイント
                                    2008年4月

生きていく時には、ターニング・ポイントが訪れる
だれにも、どんな人にも、”かならず”
今、毎日がながれていくだけで
なにもひとつも変わりばえしない生き方しか出来ない
そう思っているかもしれないけれど
いつの日か、どこかで訪れる、”かならず”
そこで、忘れないでほしい
あなたの想いを、あなたの中にある想い
いく方向を決めていくには、それを中心にすること
それこそが大切、わたしはいつも思う
そこで、生き方にこめてほしい
あなたのスピリット、あなたの中にあるスピリット
いく方向を決めていくには、それを中心にすること
それこそが大切、わたしはいつも思う
そうすれば、いつ、どんな時に
”その時”が来ても、なにも恐れなくていいから
それだけは覚えておいてほしい

   詩手紙2008.4.13
   
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CD「光あるうちに」~鈴木信夫の詩による歌曲集~発売

2016-11-25 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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CD「光あるうちに」~鈴木信夫の詩による歌曲集~

11月23日に発売開始しました。
鈴木信夫の詩16編に、新進気鋭の作曲家10人が曲をつけ、表現力豊かなソプラノ歌手西田玲子さんが歌った素敵なCDアルバムです。
ネットでもお求めいただけますので、ぜひお聴きください。


これに先立ち、11月18日に記念コンサートを開き、CDに収めた16曲のうち10曲を披露しました。
西田玲子さんの歌を中心に、横浜市都筑区の「かなりあ少年少女合唱団」の歌や、作曲者のオリジナル曲などを演奏が演奏されました。
皆さんから「素敵だった」「よかった」という感想をいただきました。

【西田玲子さんプロフィール】
 徳島県出身。徳島大学医学部卒業。現在、横浜市都筑区で医院を開業
 する産婦人科専門医。
 藤原歌劇団に所属し、「蝶々夫人」の主役など、オペラ歌手としても活躍。
 東京、神奈川、徳島などでの演奏活動の他、演奏付き講演会、学校や
 老人介護 施設での講演や演奏など「歌う産婦人科医」として独自の
 活動をしている。
 2003年から地元のお母さんコーラス「マンマミワーズ」を指導指揮。
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種火は消さないで

2016-11-20 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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アメリカ大統領選挙の結果はちょっと驚きの結果ではありました。
これからアメリカとの間がどのようになっていくのか少し心配なところもありますがいい方向に行ってほしいものです。

詩手紙のコメントは次のようなものでした。
 「シンプルに、ポジティブに。いつでも、そうありたいです。
  どんなときも、そうありたいです。」


        種火は消さないで
                                    2008年4月

種火は消さないで
心がなえてしまいそうな時でも
それさえ消してしまわなければ、なんとかなるもの
あとからでも、大きくしていけるから
情熱がさめかけている時でも
それさえ消してしまわなければ、どうにでもなるもの
またいつか、もどってくることもあるから

それに、
種火だけは灯しておけば、いつでも始められる

だから、
もうできないように思えても
もう終わりに思えても
かならず種火だけは灯しておかなければ
もうだめだとあきらめたくなっても
もう無理だと止まりかけても
かならず種火だけは残しておかなければ

種火だけは灯しておくことにしよう、いつでも始められるように

   詩手紙2008.4.12
   
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つらかったよね、つらかったでしょう

2016-11-18 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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この日の詩手紙のコメントは次のようなものでした。
「毎日に刺激を持たせてくれる、浅田さんとのやりとりはとても大きなものを与えてくれる気がします。
 常にアンテナを張って、書き続けていこう。そんなふうに思います。
 さて、次は何が書けるかな。
 それを楽しんでいけばいいのかもしれません。」

今日の詩は楽しんで…という内容ではありませんが、何かニュースがアンテナにかかったのかもしれません。
ただ、この詩に出てくる「あなた」が誰を指しているのかわかっていません。


    つらかったよね、つらかったでしょう
                              2008年4月

つらかったよね、つらかったでしょう
苦しかったよね、苦しかったでしょう
そんな「あなたのこころ」の中までは
なかなか人には、わかってもらえないからね
せめて僕ぐらいは「あなたのこころ」を
ほんの少しだけど、わかってあげたいね
つらかったよね、つらかったでしょう

つらかったよね、つらかったでしょう
悲しかったよね、悲しかったでしょう
そんな「あなたのこころ」の中までは
なかなか人には、ちゃんと話せないからね
せめて僕ぐらいは「あなたのこころ」を
ほんの少しだけど、ちゃんと聞いてあげたいね
つらかったよね、つらかったでしょう

いま、人のこころはつらい、苦しい、悲しいのに
それなのに誰に助け求めたらいいのか、わからない
それなのに何処に助け求めたらいいのか、わからない

いま、人のこころはつらい、苦しい、悲しいから
それなら誰かが助けにならなければいけない
それなら何処かが助けにならなければいけない

せめて僕ぐらいは「あなたのこころ」を
ほんの少しだけど、ちゃんと受け入れてあげたいね

   詩手紙2008.4.11
   
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「光あるうちに」~鈴木信夫の詩による歌曲集~CD発売記念コンサート

2016-11-16 | 
コンサートまもなくになりました。

もう一度ご案内です。

このたび、鈴木信夫の詩に、新進気鋭の作曲家が曲をつけ、表現力豊かなソプラノ歌手西田玲子さんの歌で素敵なCDアルバムが出来ました。
そのCD発売を記念し、コンサートを催します。

2016年11月18日(金)17:00開演
和光大学ポプリホール鶴川(小田急線鶴川駅北口徒歩3分)
入場料 2,000円(自由席)

CDに収められた曲をはじめ作曲者のオリジナルの曲などを演奏します。
秋の一夜、日本の心、歌をお楽しみいただけますようご案内いたします。
お申し込みは、下記まで

   鈴木晄夫
   TEL・FAX 045-974-4619




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だれかが嘲笑っても

2016-11-14 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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鈴木信夫は中学校に進むころから車椅子で通学していました。
今でこそ、バリアフリーは進んできましたが、当時はまだ周りの目は冷たいものでした。
意地悪をされたり、陰口を言われたりしましたが、負けずに前を向いてきました。
そして、周りの人たちの心のバリアもだんだんなくなっていきました。

この日の詩手紙のコメントは、
「偉人や英雄は、こういう気持ちでつねに生きてきたのでしょうね。
 そこに真実があるのかもしれません。」
というものでした。

          だれかが嘲笑っても
                                      2008年4月

だれかが嘲笑っても
僕は目を閉じたりしない
命あるうちは、許されるうちは、すべてを見ていくつもり
そして、この胸にうけとめていきます
僕なりにそうやって、うけとめたら
命あるうちは、許されるうちは、伝えつづけていくつもりです
あなたに、共に生きる人たちに
だれかが嘲笑っても
僕は立ち止まったりしない
命あるうちは、許されるうちは、すべてをとらえていくつもり
そして、この心にうけとめていきます
僕なりにそうやって、うけとめたら
命あるうちは、許されるうちは、残しつづけていくつもりです
ここに、この世の中に
だれかが嘲笑っても
そんなことは何も関係ないのです


   詩手紙2008.5.14
   
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いいとこどり

2016-11-12 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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少し季節が違いますが、桜の季節なのでこんなコメントを書いています。
 「花見には、なかなか行けないですけど、家から公園のサクラが見えま
  す。サクラの花がめいっぱい咲いてるのを見ると、「すごいな。素晴ら
  しいな。」と思います。散ってもキレイな花はいいですね。
  今夜は、日本酒にサクラの花びらを浮かべて飲みたい気分です。」

「いいとこどり」というと自分にとって都合の良いところだけを取るという「つまみ食い」の意味に使われます。
あまりいいことではないようにも思えますが、考え方によってはそれもまたいいかもしれません。


           いいとこどり
                                     2008年4月

いいとこどり でいこう
嫌なこと、悪いことは、すぐに忘れて
余計なこと、余分なものは、すぐに捨てて
それで自分を楽にしていけたらいいね

いいとこどり でいこう
「ああいう人になりたい」あこがれている誰かのいいところ
それを取り入れていけたらいいね
それで自分を少しでも高められるように

いいとこどり でいこう
どんな人でもいい、どんなものでもいい
いいところをみていきたいね
それで自分も気持ちよくいけるから

いいとこどりでいくと、”いいこと”がありそうだね
あれもこれもいいとこどりでいこう
あの人からもこの人からもいいとこどりでいこう

気持ちのいい”いきかた”するためにね

   詩手紙2008.4.6
   

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めざすところは

2016-11-10 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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今、世界は混沌としています。
アメリカ大統領選挙の思わぬ結果、北朝鮮の狂ったような挑発、世界の言うことを聞かない中国、イギリスのEC脱退という愚挙、経済で揺らぐEC諸国、ISとの終わりの見えない戦闘、等々、数え上げればきりがないほどの混乱があります。なかなか出口は見えませんが、少しずつでも解決していかなければなりません。
では、どうすれば?…………情けないことにここで止まってしまいます。


         めざすところは
                                2008年3月

いたずらにわめいたところで何か変わるだろうか
一つずつ少しずつ、やっていこう
その向こうにめざすところはあるはず

いたずらに後悔したところで何か変わるだろうか
まず、やるべきことから、やっていこう
かなしみをつかまずにめざしていこう

空は流れて、雨が降り、命を生み出す
命がつながって、すべてが進められていく
それは人間には、見ることが出来ないものだから
謙虚に、ひかえめに、めざしていこう
そこに何かが生み出されていく、そう信じて

流れは止まらない、いまも命を生み出して
新たに命をつなげて、すべてが進められていく
それは人間には、見ることが出来ないものだから
謙虚に、ひかえめに、めざしていこう
そこに何かが重ねられていく、そう信じて

めざすところは、かならず見えてくるから

   詩手紙2008.4.7
   
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CD「光あるうちに~鈴木信夫の詩による歌曲集~」発売記念コンサート

2016-11-08 | 
このたび、鈴木信夫の詩に、新進気鋭の作曲家が曲をつけ、表現力豊かなソプラノ歌手西田玲子さんの歌で素敵なCDアルバムが出来ました。
そのCD発売を記念し、コンサートを催します。

2016年11月18日(金)17:00開演
和光大学ポプリホール鶴川(小田急線鶴川駅北口徒歩3分)
入場料 2,000円(自由席)

CDに収められた曲をはじめ作曲者のオリジナルの曲などを演奏します。
秋の一夜、日本の心、歌をお楽しみいただけますようご案内いたします。
お申し込みは、下記まで

   鈴木晄夫
   TEL・FAX 045-974-4619





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やわらかい水

2016-11-06 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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普段の生活では、パソコンに向かったまま、テレビを見るか、ラジオを聞くか、CDを聞くか、というものでした。その中で詩の材料を見つけていたようです。
この日のコメントです。
 
 『「ジプシー・キングス」というグループのベスト盤です。
   フラメンコ・ギターの音色がすばらしい。
   情熱的で、すこしセンチメンタルさがあって。
   すぐ気に入ってしまいました。
   音楽は、詩作の大切な糧のひとつですね。』

          やわらかい水
                                      2008年3月

わたしは、やわらかい水のように「生命」を運びたい

魚をはぐくみ、街や人をうるおす
そうして川をながれる、やわらかい水のように
心をはぐくみ、だれかをうるおす
そうして海へながれる、やわらかい水のように

やわらかい水のながれをみていると
わたしのいきかたを教えてくれる気がする

想いをはぐくみ、街や人につたわるような
そんな水のように、わたしはいつもやわらかい人でいたい
人をはぐくみ、だれかにつたえていくような
そんな水のように、わたしはいつもやわらかい人でいたい

そういう人でいること…それがどれだけ必要になっているのか
そういう人でいること…それがどれだけ求められているのか

わたしは、やわらかい水のように「あなた」のもとに運びたい

   詩手紙2008.4.11
    
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人生はステンドグラス

2016-11-04 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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この日の詩手紙にはコメントはありませんでした。
今日はこの詩を味わってみてください。

          人生はステンドグラス
                                      2008年2月

ステンドグラスは、いくつものガラスからできているけれど
人の生き方もそうかもしれない
一年、一年がひとかけらのガラスと同じで
その形と組み合わせは、それぞれ違う-

それであなたっていう世界ができて
それでわたしっていう世界ができて

生きるってことは一人一人が
いろガラスを組み合わせて、そこに光を通すこと
そして、まわりの世界にいろをつけること
まるで教会のステンドグラスに日が差して
すべてのいろを床にうつすようにね

あなたの生き方が世界にいろをつける
わたしの生き方が世界にいろをつける

どんな形で、どんな組み合わせになるのか
それは、これからの生き方でかわっていくだろう
どんないろで、どんないろに光るのか
それは、すべてが終わったときにわかるのだろう


   詩手紙2008.4.1
   
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点を線に

2016-11-02 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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今日の詩手紙のコメントです。
何かを伝えてゆきたいという気持ちが表れています。

「最近よく思うのですが、「大人の責任」って何なのでしょう?こういうことを言っている方がいます。大人が恥と誇り と礼儀を知らないといけないと。そうでなければ、子供たちが尊敬してくれるはずないですよね。わたしは、それを伝 える役目ができたらと思っています・・・忙しすぎてだいじな事を教え忘れている、大人たちの代わりに。」


          点を線に
                                    2008年3月

人生には、区切りとなる点がある
誕生…十代…二十代…三十代…だけど、点は点でしかない
大事なのは、点と点を線でつなぐこと
つまり、過程が大事だということ
過程があってこそ、その点が意味をもつ

人生には、区切りとなる点がある
昨日…今日…明日…だけど、点は点でしかない
大事なのは、一日という点と点を線でつなぐこと
つまり、過程が大事だということ
過程があってこそ、その点が意味をもつ

そのなかで経験してきたことこそが大事なもの
過程があってこそ、あなたができていく
それを大事にするには、しっかり生きようと思うこと
過程があってこそ、わたしができていく
それがなければ、人生を形づくることはできない

だから、ひとつひとつの点を結んでいこう
だから、一本一本の線を大事に引いていこう


   詩手紙2008.3.30
   
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作品を引用するとき

作品を引用する際は、必ず作者名を記載下さい。 また、書籍に収められているものは、出版社名も併せて記載下さい。