鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

風花(かざはな)ひとつ、届けましょう

2019-07-20 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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今日ご紹介する詩は、以前にも載せました「CD「光あるうちに」に収録されているものです。
作曲は、川西宏明さん、作曲家でありピアニストでさらに編曲アレンジなど幅広く活躍している音楽家です。
CD制作にも深くかかわっていただきました。


       風花(かざはな)ひとつ、届けましょう
                                    2009年9月

海から風がふいて、わたしの髪をなでていく
わたしがここに生きて
あなたがここに生きて
それだけでいい、言い訳なんていらないから

生きがいを忘れかけた、あなたに、ひとつ
風花(かざはな)ひとつ、あなたに届けましょう
涙に触れるのを忘れかけた、あなたに、ひとつ
風花ひとつ、あなたに届けましょう

あなたの願いがかなうように

海からの風がはこぶ、潮の香りがすぎていく
わたしがここに生きて
あなたがここに生きて
それだけでいい、自信なんていらないから

美しい心なくしそうな、あなたに、ひとつ
風花(かざはな)ひとつ、あなたに届けましょう
たいせつな愛なくしそうな、あなたに、ひとつ
風花ひとつ、あなたに届けましょう。

あなたが眠りにつけるように


   YouTubeに載せています。聞いて下さい。
   「風花ひとつ、届けましょう」で検索してください。

   CDジャケット
   

   楽譜の一部
   
   
     
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