鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

Relaxation

2020-11-13 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は2年を超えて
続いており、このころは、ほぼ毎日1編の詩をつくっています。
できるだけ鈴木信夫らしい詩を選び、詩手紙そのものを見ていただき、
そこに書き加えられたコメントを紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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「Relaxation」という言葉を辞書で引いてみると、「気晴らし」「くつろぎ」「息抜き」「緩和」などの言葉が出てくる。
リラックスすることはとても大切だが、身体の力を抜くことは何とか出来ても、心の力を抜くことは難しいように思う。
何事にもできるだけ力を抜いていきたいものです。

詩手紙のコメントは:
「ようやく春が来たという感じで、気持ちいいですね。」


          Relaxation
                                    2010年4月

すべてのチカラを抜く
それもだいじなことの一つ
あまりにチカラ入りすぎるのは
自分がずれてしまうよ
何もかも、チカラでなんとかしようとする
それは、できることもできなくする
それは、人を近づけなくする
だから、自分ですべてをなんとかするのではなく
Relaxation-
ちょっとだけチカラを抜いてみようよ
だから、自分ですべてをなんとかするのではなく
だれかのチカラをかりてもいいんだよ
Relaxation-
ちょっとだけチカラを抜いただけで
何かにかならず気づけるはずだよ
みんなチカラを入れすぎているから
すべてのチカラを抜く
それもだいじなことの一つ
あまりにチカラが入りすぎるのは
自分を自分でなくすから

   詩手紙2010.4.30
   



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