鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

梅の実が落ちるころ

2018-10-17 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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季節感は違いますが、梅雨がテーマになっています。
梅雨といえば、「ジメジメ」とか「しとしと」ということをイメージしますが、最近の梅雨は”いつがつゆだったの?”ということが多くなりました。
気候が変わってきたことで、日本独特の情緒というか景色が無くなっていき、少し寂しい気がします。

詩手紙には、こんなコメントが添えられていました。
「そろそろ梅雨です。植物にとっては大切なとき。
 恵みの雨の降るとき。ありがたい天の慈悲です。」


          梅の実が落ちるころ
                              2009年6月

梅の実が落ちるころには
雨が多くなって、湿ってくるから
僕のこころまで湿ってくる
そんな気持ちがするのです
うっとうしい気分だけど
うっとうしさは消えないけど

でも、もう一方では

梅の実が落ちるころには
風のかおりが変わり、風の向きが変わり
僕のこころも変わりはじめてくる
そんな気持ちがするのです
夏に上に伸びていくために
夏に大きく伸びていくために

そのための助走が、この季節で
雨の水をためて、暑い夏を越えていくために
いま準備をしているのですね
そう思うと、またいい季節なのですね
ちょっぴり、こころが和みます

   詩手紙2009.6.9
   
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Listen-Your Voice-

2018-10-15 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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人の話を聞くことは、実は非常に難しいことだと思います。
ともすれば、相手の話を自分の物差しで聞いてしまうことが多いのです。
その結果、その人の本当の想い、心が理解できていないことになりがちなのです。
反省しなければ・・・と思います。

鈴木信夫もこの詩手紙でこう言っています。
「人と接するときには、ちゃんと話を聞かないといけない。
 それをとても強く感じます。」


          Listen-Your Voice-
                              2009年6月

人と接する時になにが大切なのでしょう
話す言葉が大切で
目を見ることが大切で
他にもたくさんあるけれど
人と接する時に、いちばん大切なのは
聞くことなんですね
聞くことが大切なんですね
それで想いが、心が伝わってくる
それで想いが、心が良くわかってくる
そして、すこしつながっていけるでしょう

人と接する時になにが大切なのでしょう
話す言葉が大切で
目を見ることが大切で
他にもたくさんあるけれど
人にとって、いちばん大切なのは
聞いてもらうことなんですね
聞いてもらうことが大切なんですね
それで想いが、心が落ち着いてくる
それで想いが、心から気負いが薄れていく
そして、すこしだけひかりさしてくるでしょう

   詩手紙2009.6.8   
   
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心のとげを抜いて

2018-10-13 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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浅田美知子さんの絵手紙とのコラボで「絵手紙・詩手紙展」を大阪でも開催しました。
どれだけの方が見に来て下さるか、心配していましたが、大勢の方が訪れて下さったようです。
その心配がコメントに書かれています。
「大阪二日目。どれくらい来てくださるでしょうか。
 まあ、うまくいくと信じて。そう思えば、大丈夫ですね。」


          心のとげを抜いて
                              2009年6月

あなたの心にとげがささっています
そんなに深くならないうちに抜いて
憎しみの…とげ、恨みの…とげ
妬みの…とげ、怒りの…とげ
言葉の…とげ、いろんな…とげ
この世界は見えるとげも見えないとげも
いっぱい飛んでいるのです
あなたも飛ばして
ほかのだれかも飛ばしているのです
あなたにもささって
ほかのだれかにもささっているのです
これから一つずつ抜いて
少しずつでいいから抜いて
ささってしまった、とげはすべて抜いて
心を生まれた時のように澄みきらせて
少しずつでいい、楽になろう
もうこれ以上、とげを受けずに飛ばさずに
もうこれ以上、苦しまないように
心のとげを抜いていきませんか

   詩手紙2009.6.3
   
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苦しみの奥には大きな光が

2018-10-11 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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何かやらなければならない、という思いで毎日を過ごしてきました。
それができているのかできていないのかよくわからない。
そんな思いが心の負担になっていたのかもしれません。

自分に言い聞かせてきましたこの言葉を。
詩手紙のコメントです。
「やれるだけ、ゆっくり、くさらず、あきらめずでいきたい!」

        苦しみの奥には大きな光が
                              2009年5月

この僕が…
求め、求め、求めて来たものに
いつ出会えるのか、わからないけれど
まず、この瞬間に生きるしかない
“やれるだけ、やれるだけ”
そう心に呼びかけつづけよう
人としての強さを思い出すために
“ゆっくり、ゆっくり”
そう心に呼びかけつづけよう
人としての弱さを認めるために

苦しみの奥には大きな光、あるのだから

この僕が…
求め、求め、求めて来たものに
もう出会えたのか、わからないけれど
いま、この瞬間を生きるしかない
“くさらず、くさらず”
そう心に呼びかけつづけよう
人としての命を確かめなおすために
“あきらめず、あきらめず”
そう心に呼びかけつづけよう
人としての尊さを見つけなおすために

苦しみの奥には大きな光、あるのだから

   詩手紙2009.5.29
   
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鈴(すず)の音(ね)

2018-10-09 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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鈴といってもいろいろあります。
猫につける鈴、玄関の呼び鈴、仏壇のお鈴、軒につるす風鈴、等々。
この詩に出てくる「鈴」は風鈴を指しているようですね。

この詩は詩手紙になっているのですが、ファイルがなぜか開けず詩だけのご紹介になります。


          鈴(すず)の音(ね)
                             2009年5月

「ちりん」と鈴(すず)の音(ね)が聞こえて
気分が澄んでいくのを感じます
「ちりん」と鈴(すず)の音(ね)が聞こえて
心がほぐれていくのを感じます
ふしぎな感覚がしますね
なんだか、ほっとして気持ちさせてくれます
一瞬、風がふいて、また
「ちりん」と鈴(すず)の音(ね)が聞こえて
僕を取り戻させてくれるね

あっ、心で「ちりん」と鈴(すず)の音(ね)が

「ちりん」と鈴(すず)の音(ね)が聞こえて
気分がほどかれていくのを感じます
「ちりん」と鈴(すず)の音(ね)が聞こえて
心が無限にひろがっていくのを感じます
ふしぎな感覚がしますね
なんだか、ゆるやかな気持ちにさせてくれます
一瞬、風がふいて、また
「ちりん」と鈴(すず)の音(ね)が聞こえて
僕を取り戻させてくれるね

あっ、心で「ちりん」と鈴(すず)の音(ね)が

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眉間のしわ

2018-10-07 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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「眉をひそめる」という言葉がある。
昔、中国に「顰に倣う」(ひそみにならう)という言葉がありました。
ある美人女性が眉を寄せていたのを見た人が、眉をひそめれば美しく見えると勘違いし、真似をしたところみんなが気持ち悪がって逃げたという故事からきた言葉です。
その女性はちょっと胸が痛かっただけだったのだが・・・・
このように、わけもわからずに表面だけ真似をすることを冷やかした言葉です。

コメントはこう書いてあります。
「笑顔、笑顔。そう言い聞かせつつも、なかなか出来ないワタシです・・・。」


          眉間のしわ
                              2009年6月

眉間のしわは、できればなくそう
ずっとしわを寄せてたら
表情がかたくなっちゃうから
いったことばでう眉間のしわは、できればなくそう
ずっとしわを寄せてたら
みけんにしわを気持ちもかたくなっちゃうから
いやなこと、あったら、しわも寄るけど
2、3秒にしておこう
つらいこと、あったら、心にしわも寄るけど
2、3秒にしておこう
でも、つい眉間にしわが寄ってしまうもの
そんなときは…
笑顔をつくって、目じりにしわを寄せればいい
笑顔をつくって、口もとにしわを寄せればいい
そうすれば…
眉間のしわは、消えていくから
確かに消えていくものだから
笑顔でいれば、しわなんて見えなくなるものだから

   詩手紙2009.6.5
   
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というわけで

2018-10-05 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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詩手紙にはこんなコメントが添えられていました。
「人の幸せをもっともっと喜べる自分になりたいです。」

人はともすれば、他人の不幸を喜び、他人の幸福をねたむものなのです。
人の幸せを素直に喜べる人は素晴らしいと思います。
それは自分が幸せである証拠かもしれません。
そうありたいですね。


          というわけで
                              2009年6月

僕は、ここに生まれた
というわけで、ここで生きていくのです
時がながれて、なにもかもが変わっても
「いのち」というものが与えられるなら
僕が、ここで生きることに変わりはなく
というわけで、ここで生きつづていくのです

願いがかなえられるのか
そんなものは簡単につぶされてしまうのか
どちらにしても、どうなるにしても
僕は、ここに生まれた
だから、ここで生きていくのです

あきらめるものばかりでも
あきらめずにいけるものもあるはずで
どちらにしても、どうなるにしても
僕は、ここに生まれた
だから、ここで生きつづけていくのです

僕は、ここに生まれた
というわけで、ここで生きていくのです
時がながれて、「いのち」が終わりに近づいても
そこまでは、ここで生きていくのです
そこまでは、そこまでは…

   詩手紙2009.6.4
   
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ぶらぶら

2018-10-03 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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散歩をするというのは、年寄りにとっては健康に一番いいことのようです。
それはわかっているのですが、もともとずぼらな性質(たち)なもので、ついついさぼってしまします。
信夫のように歩きたくても歩けないものにとっては何と贅沢な・・ということかもしれません。
少し反省して体を動かすようにします。

詩手紙はこんなコメントです。
「わたしは、あまり動けないからなのか、この詩のように何気ないことがやりたくなります。」


          ぶらぶら
                              2009年6月

ぶらぶらしてみようか
森でも歩いているつもりでね
ぶらぶらしてみようか
川沿いでも歩いているつもりでね
すこし気持ちがやわらかくなるから
すこし気持ちの風通しがよくなるから
もやもやを追い出すには
これがいちばんいいはず…で
だから、ぶらぶらしてみようか
たまにはいいもんだよ

ぶらぶらしてみようか
砂浜でも歩いているつもりでね
ぶらぶらしてみようか
庭でも歩いているつもりでね
それが疲れを流してくれるよ
それが心にたまった疲れも流してくれるよ
めそめそを追い出すには
これがいちばんいいはず…で
だから、ぶらぶらしてみようか
たまにはいいもんだよ

   詩手紙2009.6.2
   
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人がロボットだったらね

2018-10-01 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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この一週間、他のことが忙しくてブログの更新ができませんでした。
今年は台風の当たり年なのか大型台風24号がやってきました。
ついこの間大型の21号が来たばっかりなのに、同じようなコースで来ました。
昨日の日曜日は家にこもってテレビを見ていました。
今日は朝から快晴で、夏のような暑さになっています。

この詩手紙を書いたときは梅雨みたいな天気だったようですがこんなコメントを書いています。
「梅雨空のようで、嫌な天気です。
 ジメジメしてくる気配ですね。」

        人がロボットだったらね
                              2009年5月

人がロボットだったら
ロボットのようだったら楽なのにね
壊れたら取りかえればいい
人がロボットだったら
ロボットのようだったら楽なのにね
心なんてないから悩むこともない
人がロボットだったら
ロボットのようだったら楽なのにね
病気になんてならない
人がロボットだったら
ロボットのようだったら楽なのにね
疲れるなんてこともない
ああ、なんて楽なのだろう
そう思ってしまう
自分勝手な考えだけれどね
でも、そのかわりに幸せ、いろいろな幸せ
それを感じることもなくなる
でも、やわらかで優しい心、しなやかな心
それもすべてなくなる
この世界は止まってしまう
これ以上は何も進まなくなってしまう
それじゃあ、なんだかさみしい気がするよね

   詩手紙2009.5.28
   
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アイスティー。

2018-09-23 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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「アイスティー」とか「アイスコーヒー」という言葉はいつごろから使われるようになったのでしょうか。
昔、関西ではアイスコーヒーは「冷(レイ)コ―」と言ってましたが、今では使われなくなっているようです。
氷の入っていない冷たいコーヒーでもアイスコーヒーというのか・・と意地悪く考えてしまいます。
日本人は「冷たい紅茶」と言ってほしい・・と思うのは私だけでしょうか・・・。

この詩手紙のコメントは、こうです。
詩とは直接関係ありませんが、老人の孤独死などが話題になってきたころです。
「孤独でも孤立しなければ、なんとかなると私は思います。」

        アイスティー。
                                  2009年5月

暑い陽が注がれる、こんな日は。
つめたい、つめたいアイスティー飲みたい。
ストレートがいちばんいいかな。
紅い色に光が反射してまぶしいくらい。
砂糖を溶かすとグラスのなかで、ゆらゆら。
でもレモンティーもいいね。
紅い色にレモン色が似合うよね。
レモンを浮かべると”ふわっ”とさわやかな香り。
暑い陽が注がれる、こんな日は。
つめたい、つめたいアイスティー飲みたい。
ミルクティーもいいね。
紅い色にミルクを注いでいくと。
ミルクがまわりながらグラスの底に降りていく。
ティーソーダもいいね。
紅い色が、より透き通っていくね。
小さなビー玉がグラスのなかで、はしゃいでる。
暑い陽が注がれる、こんな日は。
つめたい、つめたいアイスティー飲みたい。
暑くなりすぎた体をひやし。
暑くなりすぎた心もひやそう。

   詩手紙2009.5.31
   
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作品を引用するとき

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