鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

都会の忘れもの

2018-03-30 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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世の中何かと便利になっている。
スマホ、ロボット、等々人に代わってやってくれるものが増えてきました。
そして、だんだん人間が大事なものを忘れていくような気がします。
心の余裕を持ちたいものですね。


        都会の忘れもの
                              2009年1月

もう少しで日が暮れるね
街並みは、夜が訪れるのを待っている
人波は、駅へだらだらすべり込んでいる
そこにみえないなにか、みえませんか

もう少しで日が暮れるね
街のにぎわいのなかに淋しげな
人のざわめきのなかに悲しげな
そんななにかがあるのです

ものがあふれるのはいいこと
楽しいのはすごくいいこと
そこに都会が忘れたものがある
わたしたちが忘れたものがある

一日が終わったら、一度でも思い出して
都会の忘れものを
そうすると、心暖めて眠りにつけるから

   詩手紙2009.1.28
   
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水ぬるむ春ですね

2018-03-28 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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今日の詩手紙にはこんなコメントが添えられていました。
まさに、今の季節ですね。

「いよいよ春本番。
 花粉が飛ぶし、黄砂もやってきて、うっとうしい季節で、
 うんざりしてる人も多いかもしれませんね。
 春は、ほんとうはとてもうつくしいから、それを感謝して楽しみたい。
 そう思います。
 一期一会ではないですが、一年に一度しかない「春」ですから。」


          水ぬるむ春ですね
                                    2008年3月

水ぬるむ春がやってきました
魚たちが元気に泳ぎだして気持ちよさそうです
そんな風景をみていると
なつかしいような、うれしいような思いがします
それで原点にもどれたりします
いままでのいやなことは、ぜんぶなしということで
それでいいじゃないですか
もう、すっきりしましょう、させましょう
「あー、春はかならずくるんだなー」つぶやいて
そろそろ新しい風、心にも入れますか
そろそろ新しいこと、はじめてみますか

   詩手紙2008.3.27
        
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つらくて厳しくて嬉しい

2018-03-26 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


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詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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つらいこと、厳しいこと、嬉しいこと、人によってその大きさには差があると思います。
ただ、長く生きていると、つらいこと厳しいことは少しづつ忘れ、嬉しいことは記憶に残っています。

我が家の後ろの空き地に山茶花の木が植えてありました。
毎年たくさんの花を咲かせていましたが、大きくなって手入れが大変なので、切り倒されてしまいました。
詩手紙のコメントはこの山茶花の花を見て書いたものです。
「さざんかの花がきれいです。冬が似合いますね。」


        つらくて厳しくて嬉しい
                                  2009年1月

どこかで「つらくて厳しくて嬉しい」
そういう言葉を聞いたのです
私は心を確かめてみました

嬉しいことよりもつらいことが多いけれど
ずっとずっと多いけれど

私はつらいことが、厳しいことが目について
ぽろぽろと愚痴がこぼれるから

嬉しいことよりも厳しいことが多いけれど
ほとんどがそうなのだけれど

私はつらいことが、厳しいことが目について
ぽろぽろと涙ばかりがこぼれるから

せめてもうすこし見方をかえて
つらいことよりも嬉しいことを見ていきたい
そういうふうに考えたい

せめてもうすこし見方をかえて
厳しいことよりも嬉しいことを見ていきたい
そういうふうに考えたい

   詩手紙2009.1.27
   
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True Revolution

2018-03-24 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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「変えなければいけない」と思いながら、自分では何にもできないことに情けなくなります。
今の政治は何とかしなければ日本はほんとにダメになるような気がします。
アメリカトランプの保護主義、中国・ロシアの独裁国家化、どうなるか見えない北朝鮮、相も変わらず狂ったように反日を叫ぶ韓国、国内のつまらない問題で大騒ぎしている暇はないようにも思いますが、情けないことです。

今日の詩手紙のコメントは、詩とは関係がありませんが、こんなことが書いてあります。
「テレビに映る、文楽の人形の繊細な動きに感動。
 まるで生きているようで。」


          True Revolution
                               2009年1月

あまり意味ない遊び、それくらいにして
美しく新しい風に乗っていかないか
あなたのなかから起こして、Revolution
わたしのなかから起こそう、Revolution
少しは明日を動かせるはず、そう信じて
誰かがするまで、待つものではない

頭で考えて生きる時代、もうつづかない
心で受け取って生きる時代になりつつある
あなたのなかから起こして、True Revolution
わたしのなかから起こそう、True Revolution
誰もがそう思えば、ほんの少しずつ変わる
時が過ぎるのを待ってはいられないから

考えを変えて、姿勢を変えて、そこから
心を変えて、人を変えて、それで
それで世界中を変えてみたい
それはできないことなのだろうか

   2009.1.26
   
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夢に嘘をつかないで

2018-03-20 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


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詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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パラリンピックが終わりました。
参加した選手たちは、とても障害者とは思えないパフォーマンスを見せてくれました。
彼らは、大きな舞台で活躍するのが夢だったのに違いありません。

この詩にはこんなコメントが添えられています。
「夢は見るものではなく、かなえるもの。
 そうよく言いますが、かなえようと努力するのが一番大事だと思います。」


          夢に嘘をつかないで
                                  2009年1月

未来ある人には持ってほしい、夢を
なぜか?僕は何度も夢をなくしてきたから
未来ある人には見てほしい、夢を
なぜか?僕はいくつも夢をあきらめてきたから
未来ある人には見てほしい、夢を
なぜか?僕は夢に嘘をついてばかりいたから

君は、どこかで夢に嘘をついていないか
どこかで自分に嘘をついていないか
もしも、どこかで嘘をついているなら
もういちど問いかけて、“それでいいのか”
もしも、どこかで嘘をついているなら
もういちど問いかけて、”違うんじゃないか”

チャンスはまだまだある
チャンスは一度じゃない、ひとつじゃない
だから、夢に嘘をつかないで

   2009.1.25
   
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美意識―For Beautiful Mind―

2018-03-18 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


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一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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この詩手紙にはこんなコメントがついています。
 『「いい詩ですね」と言われると、
   ますます心して書かねばならないと思います。』

いい詩とはどういうものを指すのでしょうか、著名な詩人の詩を読んでも、われわれ凡人にはよくわからないことが多いのです。
鈴木信夫の詩は「素直な心の表現」「易しい言葉使い」が特徴です。
それで、「いい詩ですね」と言われるのかもしれません。


        美意識―For Beautiful Mind―
                                   2009年1月


美意識を持っていたい
なにをするにもいつも持っていたい
空気にながされて忘れていませんか
美しくあろうとするのがだいじ
私たち「人」は美しくあろうとするのがだいじ
美しくあろうとすれば…
美しい人になれるはず
美しいものをつくろうすれば…
美しいものがつくれるはず
だから、美意識を
この胸のなかにも持っていたい
どんなときにもいつも持っていたい
常識にながされて忘れていませんか
心も美しくあろうとするのがだいじ
私たち「人」は心も美しくあろうとするのがだいじ
心、美しくあろうとすれば…
心、美しい人になれるはず
心、美しくなれば…
生きる姿も美しくなれるはず

   詩手紙2009.1.23
   


   
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わかめのようにゆらゆらと

2018-03-16 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
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一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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柳の木は雨風に強いと言われています。
風の吹くままに任せるのが丈夫の秘訣なのでしょう。
夏目漱石の「草枕」の冒頭「智に働けば角が立つ。情に掉させばながされる。意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は住みにくい。」
という文章がありますが、同じことを感じていたのでしょう。
環境に逆らわないのが大切ですね。

詩手紙のコメントはこうです。
「寒いですけど、乾いた空気に雨でちょっと潤い・・・あたえてくれそうです。」


        わかめのようにゆらゆらと
                              2009年1月

つかれたら、こうかんがえようか
ゆれるのもいいんじゃない
わかめのように、ゆらゆらと
わかめのように、ゆらゆらと
つかれたら、こうかんがえようか
なみにまかせるのもいいんじゃない
わかめのように、ゆらゆらと
わかめのように、ゆらゆらと
ねっこさえしっかりしていれば、だいじょうぶ
ゆれるのにまかせてもいいんじゃない
わかめのように、ゆらゆらと
わかめのように、ゆらゆらと
つめたいつめたいうみでも、だいじょうぶ
ゆれるのにまかせてもいいんじゃない
わかめのように、ゆらゆらと
わかめのように、ゆらゆらと

   詩手紙2009.1.22
   
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どれくらい行けば

2018-03-14 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


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詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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「明けない夜はない」と言われます。トンネルもまた出口があります。
時間が解決してくれないときは、何かきっかけが必要になりますね。
それが何なのか・・・。
今日の詩手紙のコメントはこうあります。
「暗い部分ばかり見ないで、明るい想いを持ちたい。その気持ちをこめて。
 明日こそ素晴らしくなるように。」


        どれくらい行けば
                              2009年1月

どれくらい行けば…
光がさすだろうか
どこまで行けば…
光に近づけるだろうか
それがみえたなら、それがみえたなら
そこに希望の河が生まれて
かならず美しい未来を生みだすはず
小さな光でいい
小さな光があれば
このトンネルを抜けだせる…

どれくらい手を伸ばせば…
光がみえるだろうか
どこまで手を伸ばせば…
光に触れられるだろうか
それがみえたなら、それがみえたなら
それを道標(みちしるべ)にして
かならず未来に向きあえるはず
わずかな光でいい
わずかな光があれば
このトンネルは長くはない…

   詩手紙2009.1.20
   
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心がみえる望遠鏡

2018-03-12 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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この詩の1年前に創った詩に「こころを眼鏡でのぞいたら」という詩がある。
『ぼくのこころを眼鏡でのぞいたら、何が見えるか
 美しいものなんて、どこかへかくれてしまい
 「嫉妬」や「羨望」ばかりが渦巻いている
 ・・・
 優しいものなんて、どこかへかくれてしまい
 悲しき「怒り」や「悔い」ばかりが生み出されている
 ・・・
 ぼくのほんとうのこころは何なのか 
 ・・・』
というものだが、自分のこころをどう考えたらいいのかがテーマです。
今日ご紹介する詩につながっているようにも思います。

鈴木信夫は詩をつくり続けてきましたが、この詩手紙のコメントです。
「とにかく続けることが自分みがき。七転び八起きです。」


        心がみえる望遠鏡
                                  2009年3月

心っていうものは、宇宙のように広いもの
だから、遠くてみえないものだらけ
それだから、こんなにもつかみづらいのかな
そして、人は悩みのなかでもがくのかな
…そう思う

心っていうものは、近くにあって遠いもの
あなたの心がわかればいいのに
あなたも私の心がわかればいいのに
それが広がれば、わかりあえる
…そう思う

遠い星をみるように
心がみえる不思議な望遠鏡があれば
人の心がみえるから
だれもが心でわかりあえる
…そう思う

物理学者が真実をつきつめるように
心がみえる不思議な望遠鏡があれば
真実がみえるから
だれもが心をみつめるようになる
…そう思う

   詩手紙2009.3.21
   
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味噌が熟成するように

2018-03-10 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


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都会では、自宅で味噌を作っているところはほとんどないと思われます。
手間がかかるのが一番の理由かと思われますが、人間の成長になぞらえてこの詩は作られました。
詩手紙のコメントはこう書いてあります。
「題材は、身近なところにあるものですね。何気ないところに。」


        味噌が熟成するように
                              2009年1月

どんなものでも形になるには時がかかる
わたしたちもそうなのですね
味噌が熟成するように
どんなものでも形になるには時がかかる
味噌が熟成するように
だから、焦りはいけないのですね
どんなものでも形になるには時がかかる
味噌が熟成するように
だから、できるところから…ですね
どんなものでも形になるには時がかかる
味噌が熟成するように
だから、与えられたところでやるしかないですね

今、どのくらいまで熟成したかな
まだまだ足りないだろうけどね

   詩手紙2009.1.19
   
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Happiness Sharing

2018-03-08 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


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🎵幸せなら手を叩こう、という歌がありました。
🎵幸せなら態度で示そうよ、という一節もあります。
幸せというのはみんなで味わうもので、一人だけでは幸せとは言えないのだと思いますが、如何でしょう?

この詩手紙のコメントにはこうありました。
「陽が沈むのが早くなりましたね。すこしホッとする気がします。光は安心感を与えますね。」


           Happiness Sharing
                                      2009年1月

しあわせなあなたなら、そばにいる人たちに
しあわせをわけてあげてください
しあわせなあなたなら、そばにいる人たちと
しあわせをわかちあってください

しあわせになりたいあなたなら、そばにいる人たちを
しあわせにしたいと思ってください
しあわせになりたいあなたなら、そばにいる人たちの
しあわせを喜んであげてください

あなたそのものはもちろん大切です
でも、すこしずつ、あなたのそばにいる人も大切にしてください
あなたそのものはなにより大切です
でも、すこしずつ、ともに生きる人たちを大切に思ってください

ほんもののしあわせは
わけあうことから、わかちあうことからやってくるのかもしれない
ほんもののしあわせは
しあわせになりたいか、しあわせになって人をしあわせにしたいかどうか
それが大切なのでは、そう思うのです

   詩手紙2009.1.18
   
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キラッキラッ

2018-03-06 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


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一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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冬季オリンピックを見ていて、選手は若い人が多いのに驚きます。
10代の選手もたくさん出ていました。
スポーツをする人は何もしなくても輝いて見えるのですが、美を競うフィギュアスケートを除き、厚化粧の選手を見るとどうかと思うのは私の偏見でしょうか。

詩手紙のコメント
「焼き物も作った人の個性が出ますよね。
 今日、テレビで有田焼のドキュメントをみました。
 職人さんの魂をみた気がします。」


        キラッキラッ
                              2009年1月

太陽がキラッキラッしてる

ガラスがキラッキラッしてる

さがしてみると、みんなキラッキラッだよ

見つけるだけで、きもちキラッキラッだよ

それだけでキラッキラッするのだから

もっといいものが見たいきもちになる

瞳がキラッキラッとするのを見たい

君がキラッキラッとするのを見たい

誰かがキラッキラッとするのを見たい

僕もキラッキラッとさせたい

僕をキラッキラッとさせていきたい

   詩手紙2009.1.17
   

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我が人生に悔いばかり

2018-03-04 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から


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詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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冬季オリンピックが終わって、世の中が少し静かになったような気がしますが、少し寂しくなったようにも思えます。
選手たちは頑張って過去最高の成績だったことは大変うれしいことでした。
しかしながら、相変わらずテレビを始めとするメディアがメダリストだけを取り上げて、その他の選手たちを全くと言っていいほど無視しているのをみて情けなくなりました。
結果だけで評価する今の世の中を映しているのでしょうか。

この詩手紙が作られたのは2月の初めでしたからこんなコメントになりました。
「寒い冬から、暖かい春に早くなってほしいです。」


        我が人生に悔いばかり
                                  2009年1月

「我が人生に悔いはない」なんて歌があった
そんな人ばかりじゃないはずなのに
そんなに幸せな人ばかりじゃないのに
そういう私はどうなのかな

振り返れば我が人生に悔いばかり
心はいつも穴があいている
生まれたことすらその一つなのだから

振り返れば我が人生に悔いばかり
夢でなんども埋めてみても
すぐに現実(ここ)にもどされるだけ

こうなったからには
ただ悔いてばかりではいけないのかもしれない
生まれたからには
ただ悔いてばかりではいけないのかもしれない

いつかは言えるように
「我が人生に悔いはない」と…

   詩手紙2009.2.2
   
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おれんじいろ

2018-03-02 | 
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2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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寒いときはあったかい色がいいですね。
強い赤よりも少し柔らかい色の方がホッとします。
今日の詩は題の通りの色にしてみました。

寒い時期に創った詩なのでこんなコメントになりました。
「寒さに負けずに頑張っています。まず春まで頑張ろうと思います。」

        おれんじいろ
                                  2009年1月

おれんじいろには なにがある?
みかんが そうだね
みかんは かわきをいやすいろ

おれんじいろには なにがある?
にんじんも そうだよね
にんじんは あたためてくれるいろ

おれんじいろには なにがある?
あさやけが そうだね
あさやけは きょうがはじまるいろ

おれんじいろには なにがある?
ゆうやけも そうだよね
ゆうやけは きょうをあしたにつながるいろ

おれんじいろには なにがある?
いろえんぴつにも あるよね
おれんじのいろえんぴつで ほっとするいろにしてみよう


   詩手紙2009.1.16
   
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作品を引用するとき

作品を引用する際は、必ず作者名を記載下さい。 また、書籍に収められているものは、出版社名も併せて記載下さい。