鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

風のかたち

2019-05-30 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から
絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

イギリスの詩人クリスティーナ・ロセッティの詩に「風」という詩があります。
有名な詩ですから皆さんご存知かと思います。

🎵 誰が風を見たでしょう
  僕もあなたも見やしない
  けれど木の葉を震わせて
  風は通り過ぎてゆく
                西條八十 訳
                草川 信 作曲

風は目に見えません。
しかし、何かそこに心があるようにも感じます。
時々、怒りの心が表れるのは困りものですが・・・。

鈴木信夫はこの詩手紙にこんなコメントを書いています。
「風もかたちがあるように感じます。」


        風のかたち
                              2009年9月

風にかたちがあるとしたら
どんなだろうか
僕には、なんとなくだけど見えるよ
自分勝手な人のそばに吹く風は
どこに行くかわからない「ごみ」みたいなかたち
そんなふうに見えるよ-
僕は、ちがう風をそばに吹かせたい
やわらかい綿毛のようなかたちの
心地いい風を吹かせたい
そんなふうに思うよ-

風にかたちがあるとしたら
どんなだろうか
僕には、なんとなくだけど見えるよ
だれかを傷つける人のそばに吹く風は
割れたガラスのように鋭いかたち
そんなふうに見えるよ-
僕は、ちがう風をそばに吹かせたい
やさしい香りを持つ花のかたちの
さわやかな風を吹かせたい
そんなふうに思うよ-

   詩手紙2009.9.3
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風を纏って、光を纏って

2019-05-27 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

誰かの役に立とうとする気持ち、それは大切なことだと思います。
ただ、それがあまりにも強すぎると、かえって嫌われることにもなりかねません。
やわらかな風、やわらかな光、そんな感じが大事なのかもしれません。

詩手紙にはこんなコメントが書かれています。
「守ろうとすると、守られて、与えようとすると、与えられる。
 この世界は、そういうふうにできているんですね。」


          風を纏って、光を纏って
                              2009年㋈

いま、朝が来て、空をあたためはじめた
人は半分眠ったままに
駅にかけこみ、車に乗りこんで
それで流れだす一日が

こんなに…
生きにくい時代だから
優しい風を纏って、歩いていこうか
こんなに…
生きにくい時代だから
眩しい光を纏って、進んでいこうか

この命、この命がある以上は
自分だけのためでなく
生きたい、そう思わされる
こんなに…
生きにくい時代だから

いま、夜が来て、空をかくしはじめた
人は疲れきったように
街角に立ち、強すぎる光の中へ
それで終わりになっている

こんなに…
生きにくい時代だから
優しい風を纏って、歩いていこうか
こんなに…
生きにくい時代だから
眩しい光を纏って、進んでいこうか

誰かの足かせを外すために
誰かの荷物を軽くするために
生きたい、そう思わされる
こんなに…
生きにくい時代だから

   詩手紙2009.9.8
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花がなみだを落とすとき

2019-05-24 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

この詩は、新進作曲家の 佐々木睦 さんが曲をつけてくれ、CDアルバム「光あるうちに」(註)に収録されています。
やさしく、やわらかなメロディーがこの詩にピッタリです。

詩手紙のコメントはこう書いています。
「なんでも、なにをやるにしても、仏のこころがだいじですね。
 ほんとに、そう思います。」
優しい心が何事もたいせつだと思います。


        花がなみだを落とすとき
                                  2009年9月

あなたが触れた悲しみがいます
わたしが触れた悲しみがいます
あなたの痛み、わたしの痛み
花がなみだを落としたら、優しく消えていきますか
花がなみだを落としたら、優しく流れていきますか
わたしは、花を見つめていたい
こころのなみだ、ゆだねるために
わたしのなみだ、ゆだねるために

見えなくなった未来がいます
つかめなくなった未来がいます
あなたの未来、わたしの未来
花がなみだを落としたら、こころは、開いてくれますか
花がなみだを落としたら、こころは、愛で満たされますか
わたしは、花を抱(いだ)いていたい
こころのなみだ、ゆだねるために
わたしのなみだ、ゆだねるために

ここにあなたのこころがいます
ここにわたしのこころがいます
あなたのこころ、わたしのこころ
花がなみだを落とすとき、こころは、話してくれますか
花がなみだを落とすとき、こころは、愛で満たされますか
わたしは、花と結んでいたい
こころのすべて、ゆだねるために
わたしのすべて、ゆだねるために

   詩手紙2009.9.2   
   

   (註)CDアルバム「光あるうちに」~鈴木信夫の詩による歌曲集~
      10人の新進作曲家が鈴木信夫の16編の詩に曲をつけ、
ソプラノ歌手の西田玲子さんが歌った歌曲集。
      このブログでも

   楽譜(冒頭部分のみ)
   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sky And Children

2019-05-21 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

いつの時代も子供は純粋で天真爛漫かと思います。
そのように育てるからそうなるのですが、近年、我が国の近くでその子供を政治に利用するような国があります。
何とも情けない話ですが、現実なのです。
こういう国との付き合い方は難しいですね。


詩手紙のコメントは、
「また台風ですね。
 今年は、生まれる場所が、あまりにも近くて、困りますね。」


          Sky And Children
                                  2009年8月

空は、変わることなく青くて
子供たちは、変わることなく明るくて
こんなに世界は、明るくて、美しいのに
わたしたちは、変わりすぎたかもしれない
知らず、知らずのうちに
すこしずつ、すこしずつ

空は、変わっていないはず
子供たちは、変わっていないはず
だから、世界は、明るくて、美しいはず
そう信じていたい

空は、変わることなく青くて
子供たちは、変わることなく明るくて
こんなに世界は、穏やかで、優しいのに
わたしたちは、忘れすぎたかもしれない
いつのまにか、いつからか
あまりにも早く、あまりにも早く

空は、変わっていないはず
子供たちは、変わっていないはず
だから、世界は、穏やかで、優しいはず
そう信じていたい

   詩手紙2009.8.31
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心の弦をつまびいて

2019-05-18 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

心の中には楽器が・・それも弦楽器があるようですね。
日本の慣用句の中に「琴線に触れる」という言葉があります。
文字通りこころの弦に触れること、深く心に感じることを表しています。

詩手紙のコメントは、
「ギターの弦が緩むと、いい音が出ないように、
 心の弦も緩みすぎないようにしないと、いいものは生み出せないですね。」


          心の弦をつまびいて
                                  2009年8月

ここにいるのが、切なくて
ここで生きているのが、切なくて
こんなに切ない日には、何も手につかないから
そっと心のなか、見つめてみる
何か見えても、見えなくても
何か手にしても、手にできなくても
最後に心の弦をつまびけば
それで、何も問題ないと思えるから
それで、私を確かめられるから

命に限りあるのが、切なくて
命をちゃんと生きてないのが、切なくて
こんなに切ない日には、何も手につかないから
そっと心のなか、歩いてみる
何かわかっても、何もわからなくても
何かできても、何もできなくても
最後に心の弦をつまびけば
それで、何も問題ないと思えるから
それで、今日を確かめられるから

   詩手紙2009.8.29
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青い羽根のひとひらが

2019-05-15 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から
絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

平成の時代が終わり、新たに令和の時代が始まりました。
テレビを見ていて感じるのですが、メディアは少しはしゃぎ過ぎのように感じます。
「平成最後の・・」が終わったら、何でもかんでも「令和最初の・・」とくっつける報道が多すぎます。
いつまで続けるつもりでしょうか。

今日の詩手紙のコメントは、ちょうどこんなことを言っています。
「心と目をよく開いて、まわりで起きていることを
 見ていかなければいけませんね。」


          青い羽根のひとひらが
                                  2009年8月


宇宙(そら)から降りてくる わたしのところに
青い羽根のひとひらが 青い羽根のひとひらが
それは優しさでしょうか 永遠でしょうか
いいえ あなたの愛なのです
それが あなたの愛なのです
そう思うのです 感じるのです

宇宙(そら)から愛が注がれます
だから わたしは生きよう
だから わたしは生きていこう

心すべてをかくさないで
わたしのすべて 終わるまで

宇宙(そら)から降りてくる わたしのところに
青い羽根のひとひらが 青い羽根のひとひらが
それは生命でしょうか 涙でしょうか
いいえ あなたの愛なのです
それが あなたの愛なのです
そう思うのです 感じるのです

宇宙(そら)からわたしに注がれます
だから わたしは生きよう
だから わたしは生きていこう

心すべてを抱きしめながら
わたしが愛に 変わるまで

   詩手紙2009.8.27
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おかあさんって、よぶだけで

2019-05-12 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から
絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

5月12日は「母の日」です。
信夫の詩には母のことをテーマにした詩がたくさんありますが、この詩もその一つで、母親に対する感謝の気持ちが表れています。

この詩は詩手紙にはなっていません。
ですからこれまでほとんど目に触れることがなかった詩です。


          おかあさんって、よぶだけで
                                      2009年8月

さみしくても、そばにいてくれる、おかあさん
かなしければ、背中をさすってくれる、おかあさん

おかあさんって、よぶだけで…
手があたたかになります
なんだか、あたたかになります
なぜだろう、なんだろう
いつも、こころにあるからなんですね
ずっとまえから、ずっとまえから

つらければ、そっと抱きしめてくれる、おかあさん
うれしければ、いっしょに笑ってくれる、おかあさん

おかあさんって、よぶだけで…
からだがあたたかになります
なんだか、あたたかになります
なぜだろう、なんだろう
いつも、ぼくと歩いてくれてるからなんですね
まがった道でも、くらい道でも

いつも、どんなときも、かばってくれる、おかあさん
いつも、どんなときも、まもってくれる、おかあさん

おかあさんって、よぶだけで…
気持ちがあたたかになります
なんだか、あたたかになります
なぜだろう、なんだろう
おかあさんがいてくれるからなんですね
あしたも、ずっといっしょにいてくれますね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Revolutionary(革命家)

2019-05-09 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

「常識」はその人その人によって異なるものです。
とはいっても、その相当の部分は共通しており、同じだと思います。
ただ、困ったもので、世の中には、自分の考えが常識だと思い込んでいる人が少なからずいるのです。
自分がそうならないように気を付けたいものですね。

詩手紙のコメントはこう書いてありました。
「夜は、セミより虫の声が多くなってきました。
 耳を傾けると、涼しげでいいです。
 季節は、動かなくても感じられるものですね。」


        Revolutionary(革命家)
                                    2009年8月

人が常識というものを作り出し
人は常識というものにとらわれるもの
それは、ある時には、あたりまえに見える
それは、ある時には、あたりまえに感じる
今までの常識が非常識であることを知らせる
それが革命家、本当の革命家なのだ

人が常識というものを作り出し
人は常識というものにとらわれるもの
それは、思いこみであることがある
それは、思い違いであることがある
常識から外されている真実を伝える
それが革命家、本当の革命家なのだ

力で何かをひっくり返すのが革命じゃない
ただ混乱させるだけなら革命じゃない
誰かを傷つけるだけなら革命じゃない
新しい革命が必要なのかもしれない
目の前の誰かを生かすのが革命というもの
心で、心の力で変えるのが革命というもの

   詩手紙2009.8.26
   
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花に心を、祈りに心を

2019-05-06 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

年号が変わっても何も変らないと思っていました。
でも、世の中は何か変化を求めて動こうとするのですね。
年をとってくるとそういう動きについていけなくなってくるのが少し寂しく思います。
頑張って時代について行くようにしようと思います。

詩手紙のコメントは
「最近、すこし停滞気味。こころに充電しないとダメですね。」


         花に心を、祈りに心を
                               2009年8月

わたしは、あなたにはなれないけれど
許されるなら、せめて、あなたの愛になりたい
あなたの心の愛になりたい

あなたの心が疲れはて
明日をつかめなくなって
生きる力なく、立ちつくすなら
花に心を預けましょう
祈りに心を預けましょう

いつしか、意味がわかります
愛することがわかります

わたしは、あなたにはなれないけれど
できることなら、せめて、あなたの愛になりたい
あなたに寄り添う愛になりたい

あなたの心がつまづいて
明日の夢がみえなくて
自分を恨んで、生きているなら
宇宙(そら)に心を預けましょう
祈りに心を預けましょう

いつしか、意味がわかります
愛されること、わかります

わたしは、あなたにはなれないけれど
許されるなら、せめて、あなたの愛になりたい
あなたの心の愛になりたい

   詩手紙2009.8.25
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生命の風

2019-05-03 | 
+++++++++++++++++++++++++++++++
鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

平成が終わりました。
一つの区切りというだけで生活は何も変わりません。
まだ「令和」という言葉になれていないので、多少違和感がありますね。
そうはいっても、気持ちを新たにして頑張りましょう。

この詩を書いたときはちょうど高校野球をやっていました。
「高校野球は、決勝です。高校生を見ていて、
  賭けるものがあって、うらやましいです。」


        生命の風
                              2009年8月

あなたがすべてに見放され
生きることすら、つらくても
いつも光は射しています
あなたのそばに光はいます
だから
わたしは、光になりたい
わたしは、あなたのそばにいたいのです
そして
あなたが目覚めたら
そこに生命の風、吹いています

あなたがすべてに裏切られ
生きることすら、やめたくても
いつも宇宙(そら)は見ています
あなたのために祈っています
だから
わたしは、祈りになりたい
わたしは、あなたのそばで感じてたい
そして
あなたが目覚めたら
そこに生命の風、吹いています

あなたがすべてを失って
生きることすら、痛くても
いつも心は守られています
心に花が咲きつづけます
だから
わたしは、愛でありたい
わたしは、あなたを満たしたいのです
そして
あなたが目覚めたら
そこに生命の風、吹いています

   詩手紙2009.8.24
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作品を引用するとき

作品を引用する際は、必ず作者名を記載下さい。 また、書籍に収められているものは、出版社名も併せて記載下さい。