鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

光あるうちに

2018-05-24 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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鈴木信夫は在宅勤務でシステムエンジニアとして勤めていました。
週に一日会社へ行っていたのですが、事務所が浦安市にありました。
それでこのようなコメントになったのでしょう。
詩手紙のイラストも銀杏です。
「浦安の豊受(とようけ)神社には大きな銀杏の木があります。
 生命いっぱいの表紙のようです。」

この詩は、2016年に新進の作曲家・立木貴也さんの作曲、ソプラノ歌手・西田玲子さんの歌で世に出ました。
他の曲も併せ、CDアルバム「光あるうちに」の収められています。(2016年11月発売)
      

5月19日(日)に西田さんの出身地である徳島市でコンサートが開かれました。
この「光あるうちに」などが披露されました。

        光あるうちに
                          2009年2月

光あるうちに、光あるうちに
わたしがわたしでいられるうちに

言葉にしておこうか
人の意味を
生命の意味を
神の意味を

光あるうちに、光あるうちに
わたしがわたしでいられるうちに

微笑んでおこうか
あなたに
あなたの大切な人のために
あなたのそばにいる人のために

光あるうちに、光あるうちに
わたしがわたしでいられるうちに

何をしておこうか
ここでここにいて
だれかのために
大切なもののために

光あるうちに、光あるうちに
わたしがわたしでいられるうちに

   詩手紙2009.2.19 
   

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