本を読む機会が少なくなり感想が良いものやベストセラーを選んで読むようになりました。因みに新作ではなくブックオフの中古品が最近のお気に入りです。で、「最近読んだ本の感想でも」という事で書籍「将たる所以」の感想文を掲載します。あくまでも私BLOG管理人の解釈ですので・・・・お気に触りましたらご容赦を。
政治の世界もそうですが企業経営にとっても大小問わずトップには特別な資質が必要になる。その資質は、日本とかアメリカとかに関係なく、世界共通だと思う。哲学者の梅原猛さんは著書の『将たる所以』の中で、日本の歴史上どんなリーダーがいたかを書き綴っている。この本を解釈すると、リーダーには3つの条件がある。
1つ目は、自分の頭で世界や将来を見通す洞察力を持っていることだ。たとえば、「アメリカはこれからどう変わるか」「欧州の財政危機はどうなるか」「ライバル企業はどう動くか」といったテーマを頭の中で整理して、それぞれに洞察を持たないといけない。この力がないと「今どうすべきか」という判断を下すことができなくなる。
2つ目は、自分の考えをステークホルダーに語って、説得する力だ。経営者であれば、部下や株主や債権者や銀行を説得する必要がある。今ふうの言葉で言うと、説明責任だ。優れたリーダーは、みな話がすごくうまい。「私は口下手です」と言う人がよくいるが、そういう人に対しては、「君はリーダーに絶対なるな。君みたいな人がリーダーになったら、みんなが迷惑する」とあえて挑戦的に言っている。リーダーは説得力がないと駄目だ。
3つ目が、組織を動かす力だ。人は各自いろいろな想いを持って働いている。お金に反応する人もいれば、出世に反応する人もいれば、子供の受験のために頑張っている人もいる。そうした一人一人に対して、上手くインセンティブを与えて、組織を作る力が求められる。
尚、本の中でどの時代のリーダーも2つ目の説得力が最も必要な資質であると解釈しましたが・・・・どうでしょうか?お近くにブックオフがありましたら、ぜひ立ち読みでもしてください。因みに私の購入時の値段は税込み105円でした。
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