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富士山に例えると山裾山麓に居ると中腹とか山頂は霞んだりして観えますが(空気が澄んでいる冬場ですと時々はしっかり観えます)中腹の五合目辺りですと山裾の下界(人間界)や山頂の頂きがホントしっかり観えます。ちょうど憧れから現実感を帯びた心境になりますね。物事を斜めから見ているとこうはいきません。一歩づつ積み重ね、苦労して中腹にたどり着くといろいろな物が見えてきます。今の社会、学校で習ったものがすべて正解かというと、決してそうではない気がいたします。昨日まで良かったものが明日にはまったく通用しない事も多くあります、現代の恐るべき時流の速さが要因であると思われますが。
7月27日富士宮市芝川で、富士山と取り巻く静岡県側の市町、4市1町で組んでいる富士山ネットワーク会議の講演会が開催されました。350人中、民間人はたぶん我々6名だけ(富士山世界文化遺産裾野市民協議会員)でしょうか、後は各市町の公務員さんたちです。観光マーケティングのカリスマといわれる方が1時間余り講演してくれたのですが確かに今までは通用したルールの上に成り立ったお話でした。こういうお話は裏付けもしっかりしていて説得力もあるのですが、やはり終了したお話で「では、いったいこれからはどうなんでしょう?」と民間人として素朴が疑問も感じられました。
各市町の公務員さんはその市町のある種のエリートさんですが、とても洗脳されやすい純粋培養された感性を持っていると思われる方々が多く見られます(経験上です)。山裾に居る時に「山頂はいいよ」といわれ、経験という準備もせずに登り始めると大方は挫折します。公務員さんばかりの講演会で感じた一民間人の大変粗雑な感想です。
もうひとつ、「あの方が高名だから」「あの方は雑誌にも取り上げられた方だから」と講演者を選出する事もそろそろやめた方が良いのではと感じました。話慣れているのでテンポ良く感じますが、私にはこの時間を割く位でしたらよっぽど、近所のばあ様のお話を聞いた方が良いと思いました。