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STAP細胞(万能細胞)!やりましたね!

2014年01月31日 10時11分00秒 | 知識の泉

基礎研究は日本のお家芸ですが、週末素晴らしいホットニュースが日本中を駆け巡りましたね。久々にナショナルアイデンティティをくすぐられる快挙に万来の拍手ですね。小保方さん、あなたは偉い!

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ムーミングッズがあふれるピンク色の研究室に、白いかっぽう着。一風変わった30歳の日本人女性研究者が、世界の細胞生物学会に衝撃を与えた。理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダーらが、さまざまな細胞になる能力を持つ万能細胞「STAP(スタップ)細胞」を簡単に作製することに成功し、30日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授(51)のiPS細胞より簡単に作れ、応用に期待が高まっている。

 「あなたは過去何百年にわたる細胞生物学の歴史を愚弄している」。小保方さんの最初の投稿の後、ネイチャー誌からはそんな手紙が届いたという。米ハーバード大留学中の08年だった。万能細胞のヒントをつかんだが、周りの研究者も「きっと間違いだ」と首をかしげ、共同研究者すら見つからなかった。当時まだ20代半ば。つぶらな瞳の小保方さんは「誰も信じてくれなかったことが何より大変だった。泣き明かした夜も数知れない」と振り返った。それでも「今日1日だけ頑張ろうかな」と実験を続けること5年。2度目の投稿を、ネイチャー誌はトップ記事で掲載した。

 英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのクリス・メイソン教授は、ネイチャー誌に「山中伸弥氏は4つの遺伝子でiPS細胞を作ったが、STAP細胞は一時的に酸性溶液にひたして培養するだけ。どれだけ簡単になるんだ」とコメント。米ピッツバーグ大の研究者はNBCテレビに「成果は衝撃的で強力な可能性を秘めている」と評価した。実験の際の勝負服は白衣ではなく、かっぽう着だ。祖母からプレゼントされたといい「おばあちゃんに応援されているような気がするから」着ているのだという。研究室も白い壁ではなく、ピンクやレモンイエローなどのパステル系の色が基調となっている。ムーミンやスナフキンなどのステッカーが張ってあり、ムーミングッズがあちこちに置いてある。

 ペットはスッポン。「この子が来てから実験が軌道に乗ったので幸運の亀なんです」。休みの日も研究室にいて、「お風呂の時もデートでも四六時中研究のことを考えていた」という研究の虫。スッポンは自宅ではなく、滞在時間の長い研究室の水槽で飼っている。千葉県松戸市生まれ。高校時代に見た科学雑誌で、再生医療に強い興味を持った。早大では応用化学を専攻し、東京湾の微生物を研究していた。しかし、大学院進学の前、指導教官から「本当は何がやりたい。今ならまだ専攻を替えられる」と言われ、再生医療の道を選んだ。「数十年後とか、100年後の人類社会への貢献を意識して研究を進めたい」。人や動物の細胞からSTAP細胞を作る研究もすでに始めているという。再生医療の分野で革新的な一歩を踏み出した。地道な研究を続けてきた小保方さんが、細胞研究のニューヒロインに躍り出た。

 ◆小保方晴子(おぼかた・はるこ)1983年(昭58)9月25日生まれ。千葉県松戸市出身。06年早稲田大先進理工学部応用化学科卒。11年に博士号を取得。08~11年まで米ハーバード大医学部に留学。同大博士研究員と理研客員研究員を兼任。13年から現職。

 ◆STAP細胞 さまざまな組織や細胞になる能力を持つ「万能細胞」を新たな手法で作ることに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターのチームがマウスを使って成功。体細胞を弱い酸性の溶液に入れることで刺激を与えて作る世界初の手法。「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得」の英語の頭文字からSTAP(スタップ)細胞と命名した。移植の際の安全性も高いとみられる。人の細胞で作れれば再生医療への応用が期待される。弱酸性溶液で外部から刺激を与えるだけで、「初期化」現象が起き、多様な細胞に変化する能力を得た。初期化は、iPS細胞のように細胞核に手を加えない限り動物では起きないとされ、生命科学の通説を覆す成果だ。


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