関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

護られた19世紀の「産業遺産」 ── 旧シュミット・ビール本社工場(米ミネソタ州)の、ロフト風賃貸マンションへの改装工事が快調! 今年春からの「一部開館」を目指す。

2014年01月21日 | 日記
19世紀の創業、往時には全米で7番目の生産シェアを誇った《シュミット・ビール》

2002年に事業清算に追い込まれ、以来10年以上、だだっ広い工場敷地は廃墟化の一途。平原が広がる地元地域ではランドマーク的存在だった、古いレンガ造りの社屋本棟も取り壊される運命か?に見えていました ──。

 > ボロボロだった頃の、工場内部を探検した動画
   いつの時代にも、こういうモノ好きな人たちはいたもんです(笑) インディー・ジョーンズみたく、封印された秘密や財宝までは出てこない・・・でしょうがね^^;

わたし、たまたまアポロビールのまとめを作成した際に(製造元であった)この清算会社のコトを知り、そのあとも密かにフォローし続けておりました。

そして、すでにアメリカでは熾烈なビール業界の生き残り合戦が、日本より四半世紀は先行して進んでおりました。 今でこそ、日本のビール各社は五輪やワールドカップなどの季節になると「応援ラベル缶」を揃って出したりしますが、この《シュミット・ビール》さんは70年代、実に「まだ初期の」缶ビール生産の段階から、「キャンペーン・ラベル仕様」の缶をたくさんリリースしてるんですね。 特に、アウトドア関連の絵柄をシリーズにして出したものは、大人の「コレクター魂」をソソらせる販促企画の最初であり、人気を博したようです。 思えば日本なんてその頃、ようやく(子供向けに)《仮面ライダースナック》で「コンプリート挑発マーケティング」が勃興しはじめた・・・って段階ですから(苦笑)

そんな先進にして、それゆえネタも尽きて廃業に至った《シュミット・ビール》社屋ですが、ナンとぉ! いつの間にやら、賃貸マンションに改装されつつあるそうです。

最終的(~2015年)には、250区画の「ロフト風住居」になるとか。 最初の入居区画はこの春、OPEN予定。 

天が井突き抜けてますから、一般の人には抵抗がある(世帯ごとに天井までは遮蔽されない)。 そこで、画家やデザイナーなど、アーチストさんに入居者ターゲットを絞った「ロフト風」マンションにしよう、というワケです。 その分、広さや部屋数に対し家賃は値ごろで、9万円台から。 日本の地方都市のそれの、半額くらいの相場になりますか。

とかくアメリカ人、ってと「スクラップ&ビルド」のサバけた発想しかないよーにも思っちゃいますが・・・こんなカタチで、地域遺産にリブートをかけるアタマも持ち合わせていたんですねえ(笑)
 
 
【ネタ元】

 Schmidt Artist Lofts
 882 7th Street West
 Saint Paul, MN 55102, United States








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