2024年発行の大沢在昌の「魔女シリーズ」第4弾。
14歳で実の祖母に地獄島と言う売春島に売られ、
24歳で島抜けし、顔を変え、過去を捨てて、壮絶な経験を経て、
闇のコンサルタントとして、生きる水原。
水原は経験を通して出会った男の人相や物腰などで、
どんな人間かが見抜いてしまう特殊な能力がある所から、
魔女と呼ばれている。
闇のコンサルタントとは何か?
裏社会の事件を追い悪を懲らしめる、
解りやすく言えば必殺仕置き人のような仕事である。
基本的には自分の他は誰も信じないのだが、
元刑事で性転換手術を受けて女性として生きる星川とはいいコンビ。
公安あがりの湯浅には情報を提供しつつ身を守ってもらえる程度の
利益は与えている。
元極道の女親分で今は京都の尼寺の浄景尼からの依頼を受け、
お世話になった恩返しをすべく無償で仕事を請け負う水原。
とある13歳の少女を京都の尼寺へ護衛して欲しいという依頼だが、
少女が相続する多額の遺産を狙った犯人が襲ってくる。
少女の父親が残した遺産はまっとうな金でなかったようで、
詐欺に遭ったという韓国からの追手もいるようだ。
犯人の中に水原に個人的な恨みを持つ人物がいる事に気づいた水原は、
水原の命を奪いたい主犯が遺産目的の共犯者を制御できないように仕向ける。
その主犯の正体は・・・地獄島にあった。
どこでどう巡り巡ってきたのか?
少女と水原には所縁があるのか?
終わり方が続編あるよ的だったので、次作も期待しちゃうなぁ。
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