カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ルスタム~

2020年04月10日 21時20分59秒 | 映画 / MOVIE

インドでは2020年3月24日より4月14日まで、
ロック・ダウンとなっている。
従って家にあったDVDを見直しているところである。

1959年に実際にあった事件の映画化であるが、
実話を元に創作部分が追加されている。

海軍将校ナナヴァティが妻の浮気相手を射殺し、
裁判では正当防衛が認められ陪審員制度で無罪となったが、
1961年に終身刑となった。3年間服役したのち恩赦で釈放され、
3人の子供と妻と一緒にカナダに移住し2003年に死去した。

実話では、妻は離婚し浮気相手と再婚したいと言ったが、
ナナヴァティが浮気相手を問いただしたところ、
プレイボーイであった相手は、
自分がベッドを共にした女性全てと結婚しなきゃいけないのか?
と言ったため、激高したナナヴァティに射殺されてしまった。

なお、この事件を最後に陪審員制度は実質廃止となった。

2016年の作品。

 <ストーリー> 

1959年のボンベイ(現ムンバイ)。
海軍中佐ルスタム・パーヴリー(アクシャイ・クマール)は、
航海の任務が短縮され予定より早く自宅に帰る事になった。

花を買って帰宅したルスタムだが、
妻シンシア(イリヤーナー・デクルーズ)はいなかった。
女友達のプリティに電話をかけるが一緒ではなかった。
胸騒ぎがしたルスタムはタンスの中を調べ、
そこに知人の実業家ヴィクラムからのラブレターを発見する。

シンシアがヴィクラムの家にいるのを突き止めたルスタムは、
自宅でシンシアの帰りを待った。
翌朝、シンシアが戻ってくるとルスタムはラブレターを読み始め、
シンシアが弁解するのを聞かずに家を飛び出した。

ルスタムは海兵隊に戻りピストルを持ち出すと、
デリーの国防長官に電話をかけ、ヴィクラムのオフィスへ向かう。
オフィスにまだ来ていなかったため自宅に向い、
そこでヴィクラムを射殺し警察に出頭する

と、ここまでは夫が妻の浮気相手を射殺した事件であった。

ヴィクラムの妹プリティはルスタムに極刑を求め、
対するルスタムには海軍やパールスィ(拝火教徒)
コミュニティが援助を申し出るが、。
彼は弁護士をつけず単独で戦う事を選択する。
ちなみにルスタムはパールスィ(拝火教徒)。

タブロイド紙が面白おかしく記事を上げた事により、
ルスタムの事件は世間の注目を集めた。

海軍から指示された強盗がルスタムの家に忍び込み、
家じゅうを探したが目的の物は出てこなかった。
シンシアは恐怖にかられ留置所にいるルスタムに面会する。
そしてヴィクラムやプリティとの出来事を話し始める。

ルスタムの指示によりシンシアは海軍の上級将校に会い、
必要書類と引き換えに大金を要求した。

裁判でルスタムは激高しやすい性格のヴィクラムが拳銃を取り出したため、
仕方なく撃ったと正当防衛を主張した。陪審員の判断は無罪に傾いた。

ムンバイ警察のヴィンセントは
事件当日ルスタムが国防長官に電話をかけた内容を調査し、
通話内容のコピーを裁判に提出し、今度は有罪に傾いた。

留置所でルスタムはヴィンセントに真実を語り始める。
1958年にルスタムはロンドンに派遣され、
海軍が購入しようとしていた空母を検査していた。
船体に腐食部分が見つかり修理すべきとの結論に達した。

ところがこの話の仲介をしていたヴィクラムは、
ルスタムにこのままインド海軍へ売るようにと言い、
買収を持ちかけたがルスタムは断った。
ルスタムは国防長官にこの話をするが、
賄賂を受け取って黙っているようにと言われたのだった。

ルスタムは事件当日、国防長官に電話をかけ、
ヴィクラムを殺し、空母に欠陥があると言う書類を
明るみに出すと告げたのだった。
(実際の所、ルスタムは書類を持っていなかったのだが。)
国防長官は汚職が明らかにされるのを恐れ、
ヴィンセントに会話の録音の半分だけを渡したのだった。

裁判でルスタムは無罪となった。

 夫が妻の浮気相手を射殺する。話の裏に、
 汚職を絡めてストーリーを作ったのだ。
 汚職の事は目をつぶろう・・・と思ったが、
 妻の浮気相手となっては、やっぱり生かしてはおけない。
 と言う事か。うむむ・・・・・。

コメント
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