goo blog サービス終了のお知らせ 

カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ビバーク~

2021年04月13日 22時22分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルはヒンディー語で「反抗」。
あるイスラム教徒の一家の物語である。出演者が豪華で、
シーバ・チャッダが母親、ヴィピン・シャルマが父親、
ナワズッディーン・シディークがイスラム神学校の職員と、
主演のファティンがサラ・ハシュミと、見た事がある俳優が
ずらりと並ぶ。

作品は実話を基にしている。

  <ストーリー> 

ファティン(サラ・ハシュミ)は建築家の学生である。父親
(ヴィピン・シャルマ)、母親(シーバ・チャッダ)と二人の妹、
一番下の弟と暮らしている。

ある日、ファティンは奨学金を得るために父親と一緒に
イスラム神学校へ行く。待時間に女子学生に話しかけられ、
英語の学校に行けばイスラム教徒に義務付けられた服装ではなく、
自由な服を着る事ができる事に憧れていると言われる。

ところが融資の職員(ナワズッディーン・シディーク)に
イスラム教徒の女性らしくない服装を咎められる。

頭部を覆うヒジャーブを身に着け法を理解するように告げられた
ファティンは、翌日言われた通りの衣装で神学校の職員を訪ねる。
職員には褒められ融資を受ける事になるが、女子学生にイスラム法に
従っている姿を見られたファティンはヒシャーブを捨てて立ち去る。

 確かにイスラム教で定められた服装は個人の自由を奪っている
 ように感じるし、この現代において男尊女卑である法も
 どうなのか?とは思う。イスラム教徒である限り、守らなければ
 ならないのだろうか・・・・。

 これは他の宗教にも言える事であるが、戒律を守る事は重要かも
 しれない。しかし時代と共に変化して行く事も必要ではないか。
 神を信じ、神に祈る事は尊い事だと思うが、
 個人の自由を奪う事ではないと思う。服装が変われば
 祈りが変わるのだろろうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~バッティ~

2021年04月12日 22時35分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルはヒンディー語で「光」と言う意味だが
主人公である少年の名前である。

インドでは貧乏であるとか、親がいないとかの家庭の事情で
学校に行かず働いている(働かされている、働かざるを得ない)
子供がたくさんいる。ムンバイと言う大都市のそんな一面。

  <ストーリー> 

洗車している少年バッティ、それが終わると支度をして、
カバンに子供向けの本を入れて出かける。途中で仲間の少年と
合流しムンバイの市電に乗り込み乗客相手に本を売る。

 巷にはそんな物売りの子供や大人がたくさんいるが、
 ほとんど売れている所は見かけない。

ほとんど見向きもされないが、いつもの事のように口上を続ける。
それを見た老人がつぶやく「あの子らは読み書きもできない
ダメな人間で、将来はない。」

バッティがしつこく本を売りうけると老人はいちゃもんをつける。
「この中のどれか一つでも読む事ができたら、全部買ってやる」。
バッティがある詩集をスラスラと読み始めると、老人は驚く。
仲間の少年がバッティに「学校に遅れるぞ。」と声をかけ、
二人は顔をしかめる老人を置いて去って行く。

 バッティの住まいには他の人はおらず、小屋のような所だったので、
 親がいないのかもしれないが、読み書きができるようなので、
 学校には行っているのかもしれない。

 誰が見ても、そのような物売りの子供が読み書きができるとは、
 思わないだろうけれど、人を見かけで判断してはいけない。
 たとえ哀れだと思ったとしても、馬鹿にしたり見下したり
 してはならない。どこかで人生が変わるような出来事に
 出会うかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~バーテン~

2021年04月11日 22時13分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルはヒンディー語で「会話」。
監督で主演のアディーブ・ライスは17歳で映画を撮り始め、
28歳まで毎年、社会問題をテーマにした短編映画を制作している。

インドでは学業のプレッシャーによる自殺やうつ病になる学生が
多数いるため、そこに焦点を当てている。アーミル・カーン主演の
「3イデオッツ」(邦題:きっとうまくいく)でも、
学長の息子がプレッシャーで自殺しており、ロボと言う学生も学長に
追い詰められて自殺、ラジューも自殺未遂している。

この作品のデシュパンデー夫人は科学の教授と言う設定なので、
息子がプレッシャーによって自殺したと言う背景にはうなづける。

  <ストーリー> 

マハラシュトラ州のパルガールと言う町の築70年の家が舞台。
ドキュメンタリー映画の製作者であるジート(アディーブ・
ライス)が デシュパンデー夫人(スプリヤ・ピルガオカル)を
訪ねて行く。

姪のトゥリカ(シバニ・ラグバンシ)が不在を告げ、
帰りを待つことになったジート。ジートは自分が、
自殺した夫人の息子のミランダの大学の親友だと語る。

デシュパンデ夫人が帰宅すると三人は一緒に食事をしながら
会話をする。途中でジートが訪問した理由が自殺の背景を
探る事であった事を告白すると、会話は重苦しいものになる。

ジートは自分がドキュメンタリー映画を撮影している事を告げ
動画データを置いて立ち去る。

そこにはニシャーン(サンカルプ・ジョシ)と言う囚人に
インタビューするジートが映っていた。

翌朝、夫人はジートに会いに行き、謝罪するジートに、
自分と息子の事を話して聞かせる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ア・モンスーン・デート~

2021年04月10日 22時13分59秒 | 映画 / MOVIE

2020年の作品、タイトルは「雨季のデート」。
インドでは雨は喜ばしい物で昔の映画でラブシーンと言えば、
雨が降っていた。濡れ場とかけていたのかもしれないが。

主演はコンカナ・セン・シャルマ、ロマンチックなデートの
映画化と思いきや・・・・

  <ストーリー> 

モンスーン(雨季)の雨の中、若い女性(コンカナ・セン・
シャルマ)が男性に逢いに行く。途中、フラッシュバックで、
彼女がいろいろな男性に逢っているシーンが入る。

タクシーはシェア・タクシーだったため途中でイスラム教徒の
老夫婦を乗せる。すると娘の結婚式だと言いデーツをふるまう。
若い女性は子供の頃を回顧している。15年後か20年後・・・・。

次の乗客はかなり若い二人の女性で一人は泣いている。失恋を
察した運転手は自分の妻からかかってきた電話について話す。

タクシーは途中で雨のために故障していまい運転手は
オートリクシャーで行く事を勧める。女性はオートリクシャーを
拾うが、途中でオカマさんが募金を募りにやって来る。
その姿に誰かを重ねている。

 募金と言うとアレだけど、実際には恐喝(笑)じみた事もある。
 彼(彼女)らは身体は男性で心は女性(商売オカマもいるけど)で、
 お金を渡さないと下半身を露出させる、それを見せられた人は、
 不幸になると言う言い伝えがあるらしい。で、不幸にしてやると
 脅迫するわけである。ただ私はそう言う場面に遭遇した事はない。
 都市伝説なのかもしれない。

待ち合わせ場所に着いた女性に男性が出会って1カ月後の
プレゼントを渡すと、女性は2枚の男の子の写真を見せる。
「キュートだね」と言う男性・・・・。

実際のシーンにはセリフも説明もないのだが、
彼女が過去に出会った男性たちのリアクションが入る。
絶句する男性、顔面蒼白になる男性、嘔吐する男性・・・。
目の前の男性が席を立つ。

何だったのかな・・・と思うのだが、実は写真の少年は
この女性本人で性転換していると言うオチであった。

 ああ・・・インドでは性転換手術は一般的ではないので、
 よほどお金持ちか革新的な考えの持ち主でないと手術までは
 しないと思う。なので女装しているだけなのかもしれない。 

 告白されたらショックだろう。インドなので婚前交渉は
 していないと思うけど・・・・。アジア圏の某国でナンパした
 女性が実は男性だったと言う話はよく聞く。ナンパされた男性が
 実は女性だったら・・・どうするかなぁ? 何事も経験かしら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~トイハウス~

2021年04月09日 22時12分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年の作品、タイトルは「おもちゃの家」。

面白い構成の映画で、途中で芝居の舞台シーンが入り、
最後は本当の芝居のような考えさせるエンディング。、
詩の朗読のようなセリフもあり・・・
言葉が理解できていないと、言いたい事が理解できない。

つまり・・・良く解らなかった。

  <ストーリー> 

公園のベンチでおもちゃのブロックで家を作っている警備員
(モハメッド・ジーシャン・アユブ)に隣に座った男
(スワナンド・キルキレ)が話かける。

警備員は自分には娘がいる事、村におもちゃ工場ができたため、
綿花を栽培していた土地を奪われ、ムンバイへ出稼ぎに来た事
などを話し始める。幼い娘は家の窓から工場を眺めていたが、
ある日、家から出て行ってしまい事故に遭って死んでしまった。

警備員は復讐するための工場の社長がやって来る時間に、
この公園に来ておもちゃのピストルで命を狙っていた。

ここで芝居の舞台シーンになり警備員と男の二人芝居。
人生は一筋の光のようなものだ・・・(略:理解できなかった)
神様がいるなら救いたまえ(みたいな感じ)。

公園のシーンに戻ると警備員が訪ねる「あなたは誰ですか?」
男は「俺は君であり、君は俺である」と答える。
男は消え去り警備員が一人ベンチに座っている。

暗転し銃声が聞こえる。と・・・警備員がおもちゃのピストルで
自分を撃ち倒れている。

 良く解らなかった・・・・。(泣)
 カンヌ映画祭で評判が良かった作品らしい。
 言葉と詩が理解できないのが残念だった。
 詩は言葉そのものと言うより、読み手が感じ取る
 情緒だったり、感覚だったり、感情だったり、するので、
 非常に難しい・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~クーン・アーリ・チッティー~

2021年04月08日 22時11分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年の作品、タイトルはパンジャビ語で「血で書かれた手紙」。
女優リチャ・チャッダの監督作品で、パンジャーブ州に住むシク教徒の
少年が空想するGFに手紙を書く話かと思いきや・・・。英語字幕。

女優としては2020年のカンガナ・ラナウト主演の「パンガー」で、
カンガナの親友のカバディのコーチ役くらいしか記憶にないけれど。

ヒンディー語以外の言語の映画はその土地に特化したものが多く、
歴史や文化、背景などに精通していないと理解が難しい事がある。
1980年代後半から90年代のパンジャーブ州では、
警察による残虐行為やテロが多発した暗黒期だったらしい。

  <ストーリー> 

高校生のビンダール(マンプリート・ギル)が友人に
GFからの手紙を読み聞かせている。ところがこれは
バインダーの空想のGFであった。彼女は血で手紙を
書く事を要求している。

家族が警官に殺された人やテロの話をしている所に
ビンダールが帰宅する。彼は風呂場に行きカミソリで
自分の左手首を切ろうとするができない。

弟を自転車に乗せて畑へ行く。弟が用を足している間に、
GFノプリトーあての手紙を読み、手首を切ろうとするが、
やっぱりできない。

 シク教徒の女性の名前はなぜにいつもプリトーなんだろう?
 ハルプリートとかの愛称がプリトーなんだろうな。

そこへ拳銃を持った二人組がやって来て水場を教えろと言う。
二人組が忘れて行ったベストを手に入れるが、自転車のカギを
無くしてしまい自転車を持ち上げて家に戻ろうとする。
そこへ警官がやって来てベストを着ているビンダールを
連れて行ってしまう。

そして無実のビンダールをテロリストとして撃ち殺してしまう。
死体を車に乗せると手紙が地面に落ち、そこに血が滴る。

 血で手紙を書こうとしたけれど、結果的には手紙に血が滴り、
 血の手紙となった。
 おそらく歴史を知っていれば、なるほどと思うのだろうが、 
 いまいち・・・ピンとこないのであった。

 テロリスト狩りのノルマ達成のためかもしれないが、
 明らかに違う高校生を殺さなくてもいいのになぁと感じた。
 それぐらい悲惨な時代だったのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ザ・ソート・オブ・ユー~

2021年04月07日 21時53分59秒 | 映画 / MOVIE

2014年の作品、タイトルは「あなたをを想って」。
短編にもかなり出ているカルキ・ケクラン主演。

これも「Royal Stag Barrel Select Large Short Films」。

  <ストーリー> 

K(カルキ・ケクラン)が泣きながら車を運転し、
助手席の夫に謝罪するが、ハンドル操作を誤って
道路端の立木に激突してしまう。

場面は変わって友人J(モニカ・ドグラ)宅のホームパーティ。
Kは夫(グルシャン・デバイア)がJと浮気をしているのでは?
と疑っており、突然夫に帰宅しようと言い出す。

運転中のKと夫の場面に切り替わる。言い争いの途中に
ホームパーティのシーンが挟み込まれて行く・・・。

Kは夫を問いただす。夫はJと身体が触れ合った事は認めるが、
ただの友達である事を強調する。しかし苛立ちを抑えきれない。

KはJをビッチ呼ばわりした事や楽しい気分を害した事を
謝罪するが、夫の怒りは静まらない。Kも感情を抑えきれず、
運転に集中できない。そして事故を起こしてしまう。

病院で意識を取り戻すK。しかし記憶が入り乱れている。

事故直後の車の中・・・気が付いたKは自分の携帯電話が
破損していたため夫の携帯電話で救急車を呼ぶ。そこへ・・・
「母」という登録名で電話がかかって来る。夫の母だと思い
電話をピックアップすると・・・・Jだった。

浮気を疑った自分が間違っていなかった事を知ったKは
重体の夫の口を手でふさぎ窒息死させる。

 怖い~~。何度も言うけど、浮気はダメだなぁ。
 これもしつこいようだけど、自分の友人や知人の
 パートナーと関係するのは人間としてイカンよ。

 夫は死んで当然とまでは思わないけど、
 Jにも天罰が下る事を願ってしまう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~インディアン・サーカス~

2021年04月06日 22時09分59秒 | 映画 / MOVIE

2018年の作品、タイトルは「インドのサーカス」。

そのまんまであるがサーカス一座の物語りである。
子供の頃、地元にやって来るサーカスは見た事があるが、
インドではもちろん見た事はない。サーカスを舞台にした
アーミル・カーン主演のチェイスがあったけど。

  <ストーリー> 

本当にまばらな客席、観客も真面目に見ておらず、
酒を飲む男、イチャイチャするカップル、居眠りする人・・・。

それでも一通り演目は終わり観客は帰っていく。忘れ物を
取りに来たカップルを座長が見つからなかったと追い返す。
団員たちが食事をしていると一人の男がやって来て、
分け前が盗まれたと言い出す。

翌朝、座長のテントへ料理係がやって来て、
食材を買うお金がないと言う。座長は移動の途中で食材を買い、
チャイを飲みに入った食堂で恐ろしい勢いで食事をする
大食い男を見つけスカウトする。

座長は大食い男で集客しようと全員に4日間断食する事を提案し、
移動用のバスを売りお金を調達し、町中に大宣伝する。

宣伝の効果があって大入り超満員の観客となる。

ところが・・・大食い男は出番の前に食べ過ぎて倒れてしまう。
観客は怒りテントを破壊し帰って行き、警察がやって来る。
座長は有り金全てを警官に渡し逮捕を免れる。
売り払ったバスは映画の撮影で爆破されてしまい、
移動手段を失い無一文になったサーカス団はトボトボと歩いて
次の町へ向かう・・・・・。
 
 悲しすぎる・・・・哀れだ・・・・。
 本物のサーカス団もこのようなものかもしれない。
 ボリショイ・サーカスやシルク・ドゥ・ソレイユ規模の
 サーカスであれば売れるかもしれないが、
 小人やバイクの軽業、ナイフ投げ、玉乗り、竹馬程度で
 あれば・・・食べていけないかも・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ブローバック~

2021年04月05日 22時11分59秒 | 映画 / MOVIE

2021年の作品、タイトルは「逆流」であるが、
マリファナのジョイントを二人で吸うと言う意味がある。

  <ストーリー> 

精神科医(ラフル・ヴォーラ)が男性患者シッダント(シッダント
・ゴスワミ)の話を聞きカウンセリングを行っている。診察を終えた
シッダントは車の中でマリファナを吸おうか迷うが吸わずにしまう。

シッダントは道中で路肩に駐車し小用を足す。車に戻ると・・・
警官(アビシェーク・パテル)が待っていた。警官は長年のカンで
シッダントが何かを隠している事に感づき車の中を調べる。

警官はマリファナを見つけると懲役や両親の話を始める。
動揺したシッダントは1000Rs(約1600円)で
買収を持ち掛けるが金額が少なすぎた。さらに脅迫めいた
話をする警官に2万Rs(約32000円)を提示する。

 車がアウディだったし・・・それくらいは当然であろう。

シッダントは警官を乗せてATMへ行き金を渡して、
職務質問された場所へ戻る。くすねたマリファナを一服する
警官の元へBMWが停まる。窓が開く・・・・と・・・
医者が警官に分け前を要求する。警官は嘘をついて少額を渡す。

 さもありなん・・・だってインドだもん。でもなぁ・・・
 警官は給料安いから恐喝や収賄は普通にすると思うけど、
 精神科医はお金に困ってないんじゃないかなぁ?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ルバル~

2021年04月04日 21時57分59秒 | 映画 / MOVIE

2020年の作品、タイトルはヒンディー語で「向き合って」。
女優ティスカ・チョープラの初監督作品で主演。
出演作品は2007年のアーミル・カーン主演「ターレー・
ザミーン・パル」くらいしか知らないのだけれど・・・。

  <ストーリー> 

舞台で芝居のリハーサルをするラーダ(ティスカ・チョープラ)。
しかし監督からダメ出しを食らう。ラーダは役になりきろうとするが、
集中できぬまま開演してしまい、出番が迫り監督が呼びに来る。

舞台は進んで行く。みんなの不安をよそにラーダは演じ、
拳銃をこめかみに当て引き金を弾くシーンで暗転する。

楽屋・・・拳銃には1発だけ実弾が込められていた。
運よく舞台では空砲だったが・・・。

 思う通りの演技ができず追い詰められたラーダが、
 本当に死ぬか生きるかの境界線上で迫真の演技をした事が判る。

 舞台は映画やTVなどとは違いやり直しがきかないので、
 一発勝負に強くパフォーマンスを出せる役者はいいかもしれない。
 観客の反応もその場で判るし。

 音楽でもそうであるが、ライブかレコードか?
 失敗できないがために口パクやエア演奏のアーチストもいる。

 私のバーチャルツアーもそうだけど・・・・
 ハプニングが生の醍醐味である。それを上手に乗り切ってこそ、 
 プロである。実は私は完璧主義で(笑)脚本通り行かないと
 嫌なんだけど。ライブはライブと割り切っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~アーラクシャン~

2021年04月02日 21時57分59秒 | 映画 / MOVIE

2011年の作品、タイトルはヒンディー語で「予約」。
久々に長編映画を観た。アミターブ・バッチャン、サイフ・
アリ・カーン、マノジ・バジペイ、ディーピカ・パドゥコーン
などなどスターが共演している。

2008年にインド最高裁判所が決定した留保政策
(アウト・カーストであるダリットと特定の部族に対して
 27%の留保を維持するという法律)に基づいた作品。

具体的には学生の定員の27%に対してダリッドと指定部族の
出身者を優生的に入学させると言うもの。問題となるのは、
成績が合格点数に達していなくても入学させるところである。
私の知人もそのおかげで優秀な(合格点に達した)学生が
入学できなくなるし、大学のレベルも落ちると言っていた。

同様に政治(選挙での当選者数)にも留保政策がある。

サイフは当時40歳だったから大学を卒業したばかりにしては、
ちょっと無理があったかなぁ。

  <ストーリー> 

ディーパック(サイフ・アリ・カーン)が面接でカーストについて
質問され席を立つ。ディーパックは大学の学長プラバーカル
(アミターブ・バッチャン)にそれを報告する。

ディーパックはプラバカールの娘プールビ(ディーピカー・
パードゥコーン)とは恋仲であった。

マディア・プラデッシュ州の州都ボパールの私立大学で
学長を務めるプラバーカルは、カーストや貧富に関わらず、
優秀な学生のみを社会に送り出す事を理想と掲げており、
公然と留保政策に反対する。カーストの違いによる緊張が
大学内に高まり、ダリッド出身のディーパックと上位カーストの
親友のスシャント(プラティーク・バッバル)の関係も悪化する。

ディーパックはプラバーカルをカースト主義者だと非難し、
それによりプールビに決別を告げられる。

プラバーカルは常任委員会によって辞職に追い込まれ、
後任には副校長ミティレシュ(マノジ・バジペイ)が任命される。
ミティレシュは巧妙に罠を仕掛けプラバーカルの屋敷を
コーチング・センターにする契約書にサインをさせており、
プラバーカル一家を追い出す。

プールビは全てが嫌になり家を飛び出す。ディーパックは
就職のために行ったアメリカでプラバーカル一家の危機を知り、
ボパールへ戻りミティレシュと対決するが、ミティレシュは
メディアと警察を利用し逆にディーパクを逮捕させる。

プラバーカルは自分の屋敷の隣に小さい学習教室を開き、
全ての人に対して無料の教育を提供し始める。スシャントは
ディーパックを釈放させプラバーカルに謝罪に行くが、
プラバーカルは助けはいらないと拒絶する。

成績が上がった生徒が出始めるとミティレシュのセンターから
生徒が移動し始める。スシャントとディーパックは近所で
学習塾を開き、プラバーカルも手が回らなくなり協力を仰ぐ。

困ったミティレシュは警察に手をまわし施設を破壊し始める。
プールビ達は協力者を施設内に集結させ、そうはさせじと
対抗する。にらみ合うミティレシュとプラバーカル。
騒ぎを聞きつけ州知事がやって来て、プラバーカルの熱意と
過去の功績をたたえ学長へ復帰を認める。

 マノジ・バジペイの知的な悪役ぶりと、アミターブとサイフの
 真面目で愚直なまでの正義が対比される。教育に賭ける
 それぞれの熱意に師弟愛、友愛、家族愛、恋愛を絡めた
 ストーリーであった。
 
 留保政策については賛否両論あろうが、インドと言う
 独特な国には必要かもしれない。必要悪のような気もするが、
 下位カーストやアウト・カーストであると、そこから
 這い上がるのは至難の業。せめてスタートラインを同じにし、
 そこから競争させないと永久にスタートラインに到達できない
 可能性もある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~スパシュト~

2021年03月30日 21時59分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年の作品、タイトルはヒンディー語で「明白」。

短編映画に良く出ているK・K・メノン演じるムンバイの警察官が、
被害届を出した女性とタクシー運転手の言い分から状況を判断し、
見事な判断を下す。でも特にスターではない、と言う役どころ。

  <ストーリー> 

ある夜、警察署内で仕事をしていたアビジート(K・K・メノン)は、
パトカーでバイク事故の現場へ向かう。運転手をオートリクシャーに
乗せて病院へ運ばせると、交差点に監視カメラがある事を確認する。
そして顔をしかめて次の現場へ向かう。

タクシーの前で女性(プージャ・グプタ)と運転手
(プラシャント・ナラヤナン)が言い争っている。
女性は運転手が身体に触ったと言い、運転手は女性が
イスラム教徒である彼の信仰を侮辱したと言う。
アビジートは二人を警察署へ連れて行き調書を取る。

別の女性が署に入って来るとアビジートは話を聞く。彼女は
誕生日の買い物を済ませ、帰宅するためにタクシーを呼んだ。
タクシーは乗合いだったため近くでもう一人の女性客を拾う。

先ほどの運転手のタクシーに同乗した二人、後から乗った女性
(被害届を出した)が急いでいるので先に目的地に向かうよう、
高飛車な態度で言う。運転手は順番を守るように伝え、
先客の女性は黙っている。そこに車の前に人が飛び出してきたため、
運転手は急ブレーキを踏む。怒った女性(被害届を出した方)は、
後部席から運転手のシャツをつかみ怒鳴る。運転手が女性の手を
払いのけると女性はさらに激高して警察に電話をかける。
先客の女性は降車しオートリクシャーを拾って帰宅する。

証言を終えた先客の女性が出口に向かうと被害届を出した女性が、
ばつの悪そうな顔をして帰って行くところだった。取調室からは、
運転手の悲鳴と警官の罵声と体罰をする音が聞こえている。

先客の女性がこっそり覗くと・・・演技する運転手と警官がいた。
アビジートは女性に目配せをする。運転手はお礼を言って署を出て、
先客を送り届ける。先客は、先に降車し車を離れた事を詫びる。
運転手は証言してくれた事に感謝の言葉を告げる。

パトロール中のアビジートは線路にかかる陸橋に立つ被害届を出した
女性に声をかける。彼女はタクシーの乗る前に恋人に殴られた
ショックから運転手に酷い事をしてしまったのだった。

ムンバイの長い夜の出来事だった。

 いかにもありそうな事である。次から次へと起こる事件に
 一晩中息も付けない忙しさ。その中で、真偽を見極める眼力は、
 様々な経験からカンが働くのであろう。運転手は職業的に地位が
 上とは言えず、しかもイスラム教徒なのでかなり不利であるが、
 きちんと証人の話を聞き判断するのは真面目な警察官である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~アーイ・シャパト~

2021年03月29日 21時49分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年の作品、タイトルはマラティ語で「母への誓い」。
マラティ語はムンバイを州都にするマハラシュトラ州の言語。
ヒンディー語と近いと言えば近い。

母親に嘘をつくと神様の罰があたる、と言うような言い伝えを、
信じている少年の心の葛藤を描いた作品。

  <ストーリー> 

ある週末、8歳の男の子ソーハムの家に従兄弟のニナード
(アルヤン・ダルヴィ)が両親とやって来た。

空き地でクリケットに興じる少年たち。ニナードがプレーを
ごまかしたため言い争いになる。

帰宅したニナードが叔母に嘘をついたためソーハムは、
叔母に何か悪い事が起こるのではないかと不安になり、
叔母に寄り添って眠りにつく。翌朝、ニナード一家は帰って行くが、
それでもソーハムは叔母の身を案じている。

遊びにも行かず母親に絶えず叔母から連絡がないか問う。
夕方になり母親に叔母へ電話をかけるように頼むが、
電話に出ない事でますます不安になる。

そして神に祈り、再度、電話をかけるように頼むが、
やはり叔母は出なかった。しばらくして叔母から電話があり、
無事を確かめたソーハム。

翌日、クリケット遊びの時にアウトになったソーハムは、
プレーをごまかす。

 嘘をつくと神様の罰があたると聞かされて育った子供が、
 そんなことは迷信であると気づいて行く。
 確かに私たちも子供の頃、似たような事を言われて育った
 ような気がする。インドも日本も同じである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~ザット・ガスティー・モーニング~

2021年03月28日 21時49分59秒 | 映画 / MOVIE

2016年の作品、タイトルは「あの霧がかった朝」。
舞台となったインドの東北部に位置するアッサム州は、
紅茶の産地としても有名であるが、世界で最も雨が多い
地域の一つである。言語はアッサミー語で英語字幕付き。

インドの他の言語もそうだがアッサミー語にもヒンディー語と
同じ単語が出てくるが、ほぼ異なる言語である。

  <ストーリー> 

起床した娘ジュリー(ウルミラ・マハンタ)が母親の様子を伺い、
台所に行くと父親(カピル・ボラ)が料理をしている。

ジュリーは母親に答案用紙の採点をするように言う。
母親はアルツハイマー病で6年間この調子らしい。
ジュリーの事は娘だと認識できているが、夫の事は忘れてしまう。

ジュリーのBFプラナブ(アルン・ナツ)が結婚を申し込みに、
家にやって来る。ジュリーは母親にも紹介するが理解できない。
父親がプラナブに病状を説明する。プラナブは母親に自己紹介し、
結婚の話をするが、一旦は認めてもすぐに忘れてしまう母親。

プラナブは繰り返し話をする。父親が母親を部屋に連れて行き、
ジュリーは悲しみに暮れるがプラナブは優しく抱きしめる。

 誰しもアルツハイマー病に限らず認知症になり
 肉親さえ認識できない事になるかもしれない。
 それでもそれを受け入れ、命が尽きるまで生きねばならない。
 悲しいけれど、それも人生である。

 プラナブがいい人物で良かった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【インド映画】 ~アドワイタ~

2021年03月27日 21時42分59秒 | 映画 / MOVIE

2018年の作品、タイトルはヒンディー語で「唯一無二」。

全編を通して薄暗い部屋の中のシーンで目を凝らしても、
良く見えないのだが、残酷なシーンでもあるので、
見えない方が良いのかもしれない。

  <ストーリー> 

クリシュナ神に扮した男が川の方向へ歩いて行く。

父親が誘拐した少女を前にして息子に言葉を投げかける。

息子の幼い頃の記憶が蘇る。夜ベッドの上で母親がラーマヤーナの話を
聞かせてくれている。そこへ飲んだくれた父親が帰ってくる。
息子の記憶・・・父親は家庭内暴力をふるっていた。母親は、
父親はラーバン(悪魔)であると息子に話して聞かせていた。

大人になった今でも父親に暴力で支配されている息子は、
恐怖に耐えきれなくなると自分の手首を噛んだり
自傷行為を繰り返していた。

父親は少女にやりたい放題の限りを尽くす。息子は
父親を襲うが一旦は反撃に遭い倒れる。気が付いた息子は、
再度、父親を襲い息の根を止める。

息子は少女に有り金を全て渡し誰にも言うなと口止めする。
そして家から歩き去る。お前はラーマ(善の神)だと言う、
母親の声が聞こえる。

 長い間、恐怖に支配されてきた息子が、自分を支配してきた
 暴君に立ち向かうと言う神話をベースにしたストーリー。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする