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カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~スピード~

2020年12月15日 21時51分59秒 | 映画 / MOVIE

2007年公開。ヴィクラム・バット監督。
2004年公開のハリウッド映画「セルラー」のパクリらしい。

ストーリーはちょっと入り組んでいる。 
スパイ物のようであるが、ごく普通の一般市民が、
スーパーマンのような活躍をしてヒーローになる。

  <ストーリー> 

舞台はマレーシアのクアラルンプール、諜報部員Mi6が追跡され、
自分の部屋からメールを送信しようとするがギャングに撃たれる。
偶然、手がエンターキーに触れてメールは送信されてしまう。

 ギャングもマヌケだ、息の根が止まったのを確認しないなんて。
 それに何をしていたのか確認しないのもどうかと思う。

 

ところ変わってロンドン、サンディ(ザイード・カーン)はGFの
サンジャナ(タヌシュリー・ドゥッタ)と結婚するために
インドから迎えに来た。

科学の教師リチャ(ウルミラ・マトンドカール)はシェフである
夫のシッド(サンジェイ・スリ)と息子のボビーと暮らしている。
レストランに着いたシッドは裏口から仕事場へ・・・と、そこは、
諜報機関になっておりシッドは諜報部員Mi5だった。そして
マレーシアのMi6からSOSが来てる事を知らされる。

 朝食を作るシッドの手つきがシェフどころか慣れているようにも、
 見えなかったのだが、そう言う事だったか。

その頃、シッドの自宅に何者かが侵入しリチャを誘拐する。
リチャはシッドがシェフだと思い込んでいたが誘拐犯はシッドが、
諜報部員であるため妻を誘拐したと告げる。

 いつも思うのだけど、どうしてインド人は誘拐された時、
 犯人に反抗的な態度をとるのだろう(映画だからか?)
 強盗やテロなどに遭った場合、犯人を逆上させないようにと、
 大使館主催の危機回避講習で習ったけど(笑)。

誘拐犯カビール(アフターブ・シブダサニ)はシッドに電話をかけ、
シッドの口座に振り込まれた現金を持ってくるよう脅迫する。
シッドは銀行に行くがトイレで会った男に身代わりを頼み、
自分は息子の安全を確保するために学校へ向かう。

リチャは壊された電話から電気の接触を利用して電話をかけるが、
間違ってサンディにかかってしまう。サンディはサンジャナと
約束があったが危機を感じ取りリチャと電話をしながら、
警察へ向かうが信用してもらえない。

カビールがリチャの息子を誘拐すると話したためリチャはサンディに、
学校へ向かうように話す。サンジャナもサンディとの会話の中に
出て来た学校へ向かう。カビール、サンジャナ、シッド、サンディの
順で学校に到着したが、サンディが息子を先に見つけ確保する。
しかし目を離したすきにカビールに連れ去られてしまう。

シッドは誘拐犯の指示で銀行の自分の口座に入金された大金を、
引き出し犯人側に渡す。カビールは妻子を解放するためホテルへ
行くようにと言う指示を出す。サンジャナは偶然リチャの息子を
見つけ追跡リチャが監禁されている誘拐犯のアジトを発見する。

ロンドン警察のローハン(アーシッシュ・チャウダリー)はGFの
サム(アムリタ・アロラ)と過ごすための休暇が変更になり、
インド首相の警護に駆り出されたが、首相の好意により空き時間に、
ホテルでサムの誕生日を祝う事ができた。ところがサムは車の鍵を忘れ
取り戻った部屋でローハンが首相暗殺の話をしているのを聞いてしまい、
殺されてしまう。

リチャは監禁された部屋で見つけた「プリンセス・デイジー」と言う
名前をサンディに告げサンディはそこから牧場を調べあげる。
監禁場所でリチャは息子を助けようと機転を利かせ部屋から逃げ、
息子を救出したサンジャナと出会うが再び捕まってしまう。

インド首相のスピーチが行われるホテルに到着したシッドは、
ローハンから首相を暗殺するよう指示される。シッドはカビールが
元諜報機関員であり兄と共に2年間パキスタンの刑務所に入れられ、
その間インド政府に助けを求めたが放置され兄が死んでしまった事で
インド首相の命を狙っている事を聞く。

サンディは監禁場所にたどり着き車を爆破させた3人を救出し、
暗殺を阻止するためにリチャと一緒にホテルへ向かう。しかし
ローハンが一味だと知らずリチャを渡してしまい、サンディは
カビールに捕まってしまう。

リチャを人質にされたシッドは首相をライフルで狙う。サンディは、
悪者たちを倒してシッドのいる部屋へ向かい寸前で阻止する。
狙撃は失敗し首相は警察に警護され部屋に戻るが、付き添っている
息子のラージが次期首相の座を狙って計画した事を知る。

格闘の末シッドはローハンを倒し、サンディはカビールを倒す。

2カ月後、サンディは首相から勇敢に他の人々の命を救った事で、
賞をもらいサンジャナと結婚する。

 ごく普通より弱っちいサンディが犯罪に巻き込まれ、
 人助けをするのは良いとしてだ、格闘シーンでスーパーマンに
 なったりするのは、やり過ぎかな。せっかくシリアスだったのに、
 コミカルになってしまうし。

 前半は良いとしてもエンディングに向かうほど、
 馬鹿馬鹿しくなっていった。

 シッドがライフルで首相を狙う場面も、あまりに見え見えで、
 周りに犯罪者側に仕込まれた仲間達がいたにしても、
 正規の警官達が気付かないのはあり得ないと思う。

 ローハンはロンドン市警では正義のインド人警官として、
 知れ渡っていたのに、どうして裏切ったのか?。
 やっぱりお金かな。

 この9ヶ月間インド映画を観てきて、かなりパクリ物があったが、
 パクる理由として正式リメイクだと原作側にお金を払わなきゃ
 いけないんだろうけれど、パクリがバレて裁判になったら、
 その方がお金がかかるのでは? と思うがどうなんだろう。

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【インド映画】 ~ジャンナット2~

2020年12月14日 22時25分59秒 | 映画 / MOVIE

2012年の作品、タイトルはヒンディー語で「天国2」。
2008年の「ジャンナット」の続編だがインド映画の場合、
続編と言ってもストーリーの関連性がなかったり、
役名も舞台も設定もキャスティングも異なる場合が多い。
前回の舞台はムンバイであったが今回はデリーである。
オールド・デリーとニューデリー駅前のパハールガンジ周辺ロケ。

主演はイムラン・ハシミは同じだが役名も設定も異なる。
2007年のミス・インディアのイーシャ・グプタのデビュー作。

  <ストーリー> 

オールド・デリーで密造銃の売買をしているソヌー(イムラン・
ハシミ)は警官プラタップ(ランディープ・フーダ)によって
逮捕される。プラタップは密売の情報を聞き出すためにソヌーを脅し、
怪我をしたソヌーは治療のために行った病院で医師のジャンヴィ
(イーシャ・グプタ)に一目惚れする。
ソヌーはジャンヴィとの結婚を夢見て口説きまくる。

プラタップは妻を強盗に殺された後、アルコール依存症になり、
泥酔すると留守番電話に録音された妻の声を聴くために、
家に電話をすると言う心に闇を持つ警官である。

プラタップはソヌーにジャンヴィとの間を取り持つ代わりに、
銃取引の情報を流すように持ちかける。
ある日、ジャンヴィに悪者を絡ませソヌーに助けさせた事で、
ジャンヴィはソヌーの気持ちを受け入れる。
 
 ここでも女性は助けた男性に惚れる法則が使われていたが、
 女医ともあろうものが、見かけからして明らかに堅気に見えず、
 警察のお世話になるような男と関わるはずがない。
 平たく言えば釣り合わないと言う事である。

ソヌーは銃取引の黒幕がトマル(マニッシュ・チョードリー)で
ある事をプラタップに告げる。ソヌーはトマルを迎えに行き
屋敷まで送る。翌日、裁判所に婚姻届けを出したソヌーと
ジャンヴィの前にジャンヴィの父親が現れる。なんと!トマルだった。
驚くソヌー。それを後ろで見て笑うプラタップ。

 インドなのに、結婚の前に親に報告も挨拶もしていないのが不思議。
 それにお互いの家にも行ってないし、職業も確認しないって・・・。

義父の悪事の片棒を担ぎながら、一方でその情報を警察に流すソヌー。
ジャンヴィは父親が悪事を働いている事を知っているが、
ソヌーは堅気の商売をしていると信じており、
父親とソヌーが一緒にいた事で父親とソヌーを遠ざけようとする。

トマルの忠臣がソヌーが警察に情報を流しているのではないかと
怪しんで忠告した事によりトマルは取引を中止する。プラタップは
動きがおかしい事に気付きトマルの車を停めて警察の監視に気付かせる。

ソヌーはジャンヴィと新婚旅行に向かい危険から逃げようとするが、
プラタップが現れた事によりソヌーはジャンヴィに真実を話し、
旅行を中止する。そしてプラタップと密会している所をトマルの
手下に見つかったソヌーは撃たれそうにりプラタップに助けられるが、
その場面を一緒に悪事を働いている親友に見られてしまう。

トマルはソヌーの親友を暴行し口を割らせる。ソヌーは親友を
助けようと芝居を打つが親友は自らを撃ち死んでしまう。

取引の日、警察側の内通者がトマルに密告の電話をかけ、
トマルはソヌーの裏切りを知り撃つが、プラタップが駆けつけ、
トマル一味と警察で銃撃戦となる。ソヌーは助かったに見えたが、
警官側の内通者に撃たれ、プラタップは内通者を始末する。

病院に運ばれたソヌーはプラタップに最期の願いを伝える。
自分が死んだ事をジャンヴィには言わないで欲しいと。
プラタップは芝居を打ちジャンヴィにソヌーはトマルの手下で、
5年に渡って武器売買をしており海外に高飛びしたので、
ソヌーの事は忘れろ、と伝える。

 主役はソヌーであるが、プラタップの存在が大きすぎて、
 ある意味プラタップの映画であったように思う。
 ここでもランディープが警官役と本当に警官役がハマリ役。
 警官と言えばランディープな感じだが、実は何でもこなせる

 最後の銃撃戦のロケ地がどこか解らなかったが、セットかな?
 どこかの遺跡の中みたいだったけど、あまりに綺麗だったから。

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【インド映画】 ~ジャンナット~

2020年12月13日 21時59分59秒 | 映画 / MOVIE

2008年の作品、タイトルはヒンディー語で「天国」。
英語のサブタイトルは「天国を求めて」。
映画一家であるバット一族のムケーシュ(マヘーシュの弟)が監督、
その上、主演のイムラン・ハシュミは監督兄弟の母親の妹の息子。
やっぱりここにもインド映画界にはびこる血縁主義が見られる。

今年起きたシュシャント・シン・ラージプートの自殺以降、
インド映画界におけるネポティズム(血縁主義)が大きな問題と
されているが、昔からはびこっているのである。

  <ストーリー> 

アルジュン(イムラン・ハシュミ)は賭け事で、
お金を稼いでいるような若者である。ある日、
ショッピングモールでゾヤ(ソナル・チョウハン)を見かけ、
後を追いゾヤが見ていた指輪のウィンドウを壊し逮捕される。
警官のシェカール(サミール・コーチャー)は、
アルジュンの父親を知っているため笑って釈放する。

アルジュンはゾヤのためにギャングの片棒を担いでお金を稼ぎ、
指輪を買って家に届ける。そしてゾヤの職場のコールセンターに
電話を掛けると運よくゾヤにつながる。

 いや・・・自宅を調べるってストーカーだし、
 知らない人に指輪をもらうってありえないし。

さらにお金を稼いでゾヤにいいところを見せたいアルジュンは、
クリケット賭博にお金を賭け大金を手にする。

アルジュンはゾヤに洋服など買い与え、新しい家や車を買い、
父親とゾヤを呼びスポーツ用品の輸出入で稼いでいると嘘をつく。
父親はアジュルンが嘘つきだと知っておりゾヤに告げる。
ゾヤは自分の身の上を話し、本当の事を言うようにアルジュンに
水を向けるがアルジュンは嘘をつきとおす。

 虚勢を張る男はダメだ。小さい嘘がやがて大きくなるものだし。

アルジュンはますますクリケットゲーム賭博にのめり込んで行き、
元締めとなる。そして南アフリカに住む大元締めに呼ばれた際、
試合で選手に八百長を仕掛け信頼を得る。

シェカールはアルジュンがクリケット賭博を行っている証拠をつかみ、
ゾヤの元を訪ねる。ゾヤは帰宅したアルジュンを問い詰めるが、
しらを切られる。後日、アルジュンはゾヤに会い本当の事を話し
プロポーズするが、周りは警官に包囲されていた。

アルジュンは懲役5年に刑に処されたが大元締めはアルジュンを
買っており権力を利用し6ヶ月で釈放させる。アルジュンがゾヤの
職場を訪ねるとゾヤは愛しているからこそ堅気になるように諭す。

アルジュンはバーテンの仕事に就くがあまりにも給料が少なく、
愕然とし、大元締めの話に乗りクリケット賭博に加担してしまう。
妊娠が解り子供の為にも悪事から手を引いて欲しいゾヤと、
家族の為にも大金が欲しいアルジュン。

アルジュンはクリケット選手に八百長を持ちかけるが、
コーチにバレてしまい、銃で脅したところ暴発してコーチは
死んでしまう。アルジュンは逃亡し途中でシェカールに肩を
撃たれてしまう。アルジュンはゾヤを電話で呼び出し、
逃げようとするが改心するように言われ投降する。

銃を捨てた時にゾヤのために買った指輪が落ちてしまい、
拾おうとしたアルジュンは銃を取ろうとしたように見え、
警官たちに撃たれて死んでしまう。

数年後・・・スーパーで息子と買い物をしているゾヤ。
レジでお金が足りず困ったところ、息子は欲しかった
おもちゃを返しゾヤは微笑んで抱きしめる。

 愛する人を見つけ天国を作ろうとしたアルジュンが、
 お金で天国を買おうとして悪事に傾倒して行き、
 抜け出せなくなり、最後は天国に召されてしまった。

 インド映画に良くある、愛する女性のために悪事を行ってでも、
 大金を得ようとする構図。生活のためにはお金は必要だが、
 悪事で得た大金で何にが幸せかと・・・・。

 イムランは身長175Cmと言う事だがかなり低く見えた。

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【インド映画】 ~メン・オール・チャールズ~

2020年12月12日 21時59分59秒 | 映画 / MOVIE

2015年の作品、タイトルは「私とチャールズ」。
チャールズ・ソブラジと言う実在する殺人犯を
警官アモッドの視点から描いた作品。

写真左のチャールズ・ソブラジは1944年にベトナムで
インド人の父とベトナム人の母の間に生まれたが両親は離婚。
母親はフランス人と再婚したが彼を捨てたため、
10代よりいろいろな国で犯罪を繰り返した。
75年に最初の殺人を犯し、76~97年にかけて、
少なくとも12人の殺人を犯した。(20人以上らしい。)
ネパールで終身刑を受け服役中。

  <ストーリー> 

1968年のタイから始まる。海岸でビキニ姿の女性の死体が
見つかる。水上ボートで移動する男。ホテルでも死体が発見される。
警察が後を追うが、男は偽造パスポートを使って出国する。

2人の死因は薬物のオーバードーズであったが、犯人として
チャールズ(ランディープ・フーダ)が国際的に指名手配される。

数年後インドのデリーで多数のパスポートを所持していたため、
チャールズは逮捕される。

11年後の1986年、刑務所から脱獄したチャールズは、
デリー、ムンバイ、ゴアなどを転々としながら逃げる。
チャールズは頭がよくハンサムで女性は魅せられてしまい、
彼の言う事を聞き犯罪や逃亡の手助けをしてしまうらしい。

法学部の女学生やジャーナリストさえも、
いとも簡単にチャールズの虜になってしまう。

警察のアモッド(アディル・フセイン)はチャールズを追いかけ、
警官をゴアに送るが、なかなか尻尾をつかむ事ができない。
ある夜、一本のタレこみ電話が入り指定された店でチャールズと
友人リチャードを逮捕しデリーへ護送する。

 外国人だから特別待遇だったのか、買収していたのか、
 チャールズの収監されていた部屋は普通の家の部屋の様で、
 広くて机や椅子、本棚も蓄音機もあり酒も煙草もあったし、
 さすがに窓には鉄格子があったが囚人服ではなかったし、
 出入りも自由のようだった。
 そこでも普通に面会に来た女性を口説いてた(笑)。

チャールズは自分の誕生日を祝う食事に睡眠薬を混ぜ、
看守や警官、他の囚人達を眠らせゆうゆうと脱獄する。
見張りの警官はもちろん買収していた。

裁判でアモッドはチャールズの友人リチャードが撮った写真を
証拠として提出し有罪にする。

6カ月後、チャールズは再び脱獄を企てている・・・。

 チャールズのあだ名は蛇であるが、ぴったりである。
 冷酷で口が上手い、犯罪を犯さず世のため才能を使えば、
 どんな分野でも一流となったかもしれない。
 いくらイケメンであったとしても、殺人鬼には惚れまい、
 と思うのだが・・・いとも簡単に口説き落とされてしまう。

 具体的な文句は、君は綺麗だ、結婚しよう・・・。
 いやいやいや・・・これならインド人のナンパ師と同じだし。
 この9ヶ月ヒンディー語映画で学んだ私の方が上(爆)。

 警官役が多いランディープが今回は殺人鬼役であったが、
 見事に蛇になっていた。表情や話し方ももちろんそうだが、
 ぬめっとした感じが全身からにじみ出ていた。
 ヒンディー語は外国人であるが故にたどたどしく話していた。
 まぁ私が話すのと同じレベルである。

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【インド映画】 ~ジョン・デイ~

2020年12月11日 21時58分59秒 | 映画 / MOVIE

2013年の作品、タイトルは主人公の名前。

2011年公開のスペイン映画「貸金庫507」のパクリ(笑)。
スペイン映画とは珍しい~。

主演の2人がどこで結び付くのか?と思って観ていたが、
意外にもそんなに深い結びつきではなかった。

  <ストーリー> 

山小屋に宿泊する若いカップルのシーンから始まり、
タイトルバック・・・・。キリスト教墓地で葬儀・・・
銀行員のジョン(ナシールッディン・シャー)とマリア
(シルナーズ・パテル)は娘のパールを火事で失った。
冒頭の山小屋のカップルの女性の方。

それ以来マリアはずっとふさぎ込んでいる。ある日、
ジョンが銀行へ出勤した留守中に宅配便の配達員がやってきて、
マリアを人質にしジョンに電話をかける。行内に仲間がおり、
ジョンを脅し貸金庫を開けさせ金品を強奪する。
マリアは殴られ意識不明で病院へ運ばれる。

ジョンは貸金庫にあった「カサブランカ・エステート」の書類に、
目を止めた。それは娘が焼死した山小屋の物だった。そして、
娘と妻を襲った悲劇を突き止めるために調べ始める。

一方、警察官ゴータム(ランディープ・フーダ)はギャングからの
要求で「カサブランカ・エステート」の書類を探し始め、
GFのタバスム(エレナ・カザン)をジョンの銀行へ客として行かせ、
貸金庫の書類を持ち出し高く売りつけようと画策する。

カサブランカ・エステートの土地は5年前ギャングが違法に取得、
8000エーカーの森林で山火事を起こし保険金を得ようとし、
偶然居合わせたジョンの娘を死なせてしまったのだった。

ジョンは復讐のためにゴータムの後をつけ、自宅と銀行を襲った
犯人を特定し殺し始める。ゴータムは犯人を追い詰め始末する。

ゴータムはジョンを追いかけるがギャングが先に誘拐してしまう。
ジョンはギャングと話をしゴータムのGFタバスムを誘拐し
ゴータムを誘い出す。ギャングがゴータムを撃とうとした時、
タバスムがギャングの銃を奪い発砲し、撃ち合いになる。
生き残ったジョンがゴータムとギャングにとどめを挿す。

マリアは意識が戻らぬまま息を引き取る。
ジョンは娘と妻の墓を後にする。

 ジョンがギャングを殺すのは解るけれど、ゴータムを殺す理由が
 よく解らなかった・・・。

 ランディープにはハードボイルドな役が一番合ってるのかな。
 ナシールッディンと対決なのかと思いきや、二人の絡みは後半まで、
 出てこなかった。まぁそれでも両雄が並び立つ感じであった。

 GFのタバスム役のエレナ・カザンはロシア生まれのドイツ人。
 コルカタでドイツ語を教えたり通訳者として活躍しベンガル語の
 映画にも出たようだが、大きな役はこの作品が初めての様だ。
 外国人の場合、映画ではヒンディー語と英語のちゃんぽんで
 話す事が多い、英語多めとか。

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【インド映画】 ~バトラ・ハウス~

2020年12月10日 21時55分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルは作品の舞台となった建物の名前。

2008年9月13日にデリーで起きた爆破事件に基づく。
デリー爆破の前にジャイプル、バンガロール、アーメダバードで
爆破事件が起きており、インディアン・ムジャヒディンが
関与していた。

  <ストーリー> 

デリーの5ヶ所が爆破された事件にイスラム学校の5人の学生が
関与していたとみられ、その5人を逮捕するためにバトラ・ハウスに
警察が向かった。副長官サンジーヴ(ジョン・アブラハム)の命令を
無視して突入したモハン(ラヴィ・キシャーン)らは、
5人のうち2人を射殺し、1人は逮捕したものの、
2人を取り逃がしてしまった。

2人を射殺した事がエンカウンター・キリングに当たるのか?
デリー警察は非難され、サンジーヴは精神的に追い詰められ、
幻覚を見て自殺しそうになる。ジャーナリストである彼の妻
ショブナ(ムルナル・タクール)はサンジーヴを守るために、
行動を共にする。

サンジーヴは逃亡した2人を追い始め、1人を逮捕する。
残りの1人は犯人のGFを使いネパールへ逃がす事にして、
国境で罠を仕掛け逮捕する。

裁判:証拠品の提示とサンジーヴの話・・・・

警察に気づいた犯人が銃で部屋の入口を狙って発砲し、
それにモハンらが発砲したのだ。サンジーヴが現場に到着した時、
銃撃の音を聞いて防弾チョッキを着て突入し、彼も撃たれている。
モハンは搬送された病院で死亡しているが、犯人に撃たれた後、
背後(警官)から撃たれているとの証言もあるが、
裁判では犯人に撃たれたと言う事になった。

 モハンの妻は警官仲間に撃たれていると思っている。
 最近、この事件の当事者である警官が本を出版したが、
 もちろん犯人に撃たれたと書いている

テロリストは終身刑となった。

 題材が題材なので全体的に暗いトーンで描かれており、
 会話も聞き取りにくかった。と言うわけではないが、
 (ヒアリング能力の問題)良く解らなかった・・・。

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【インド映画】 ~パーン・シン・トマル~

2020年12月09日 21時54分59秒 | 映画 / MOVIE

2012年の作品、タイトルは主人公の名前。
イルファン・カーンがスポーツ選手役と言う珍しい設定。

パーン・シン・トマルは1932年生まれ、インド陸軍に入隊後、
陸上選手になり1958年東京で行われたアジア大会に出場、
1977年に軍を辞めてし故郷に戻ってからは、ならず者となった。

もともと出身地は山賊のような武装グループのいるエリアであり、
とくにチャンバル峠はマディア・プラデッシュ州、ウッタル・
プラデシュ州、ラジャスタン州の州境にあり、
かの有名な女盗賊プーランも暗躍した場所である。

  <ストーリー> 

1980年、パーン(イルファン・カーン)に記者が取材に行く。
質問に簡単に答え終わるとパーンは半生を語り始める。

1950年、食べるために陸軍にいたパーンは身体能力を買われ、
スポーツ部門の所属になる。3000m障害でインド新記録で
優勝し58年のアジア大会(東京)への出場が決まる。

ところが決勝で初めて履いたスパイク・シューズが合わず、
途中から裸足で走ったため実力を発揮できなかった。

 レースの後にパーンに話しかける日本人女性(田島春子)、
 そう言えば・・・映画に出演した日本人がいると聞いた事が
 あったけど、この映画だったか。私も出たいな(笑)。

62年の印中国境紛争、65年の印パ国境紛争にスポーツ選手の
参戦が認められなかった事を不満に思うようになる。67年、
軍人による国際大会の3000m障害で金メダルを獲得する。

人生で一番良いレースだったとパーンは記者に語り、
夕食を食べ始める。回顧は続く・・・・

ある日、パーンは親戚のバンワーが自分の兄の土地を、
奪い取っている事を聞き、軍を辞める決心をする。
警察も誰もパーンの言い分を聞いてはくれなかった。

バンワール(ジャハンギール・カーン)はパーンの家を襲い、
母親を殺された事によってパーンは仲間を集め報復のために
武装グループを率いるようになった。

パーンはバンワールを追い詰め、手下がバンワールを殺害する。
パーンは警察に追われる身になるが、味方のゴーピー
(ナワズッディーン・シディーク)が裏切って通報した事により、
警察に包囲され、仲間もろとも銃殺されてしまう。

 事実は小説より奇なり、で、インド映画の題材となる
 人物は語られるべき人物であろう。
 スポーツ選手から山賊めいた武装グループになってしまった、
 パーンはかわいそうでもあった。

 東京でのアジア大会の様子であるが・・・・残念・・・・
 看板やポスターの字が英語と中国語で書いてあった。
 インド人は気がつくまいが日本人は騙せない。

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【インド映画】 ~フィーバー~

2020年12月08日 21時53分59秒 | 映画 / MOVIE

2016年の作品、タイトルは「熱」。

スイスロケで景色が綺麗なのは良いのだが、
インド人でない役者達がヒンディー語を話しているのが、
かなり違和感がある。通常、インド映画以外の映画を
ヒンディー語吹き替え版で観ている私であるが、
この映画はかなり違和感を覚えた。なんでかな。

現実と幻覚と過去の回想が混じってつながって行くので、
途中で混乱してしまった。

  <ストーリー> 

山岳の道路の路肩に座っている男(ラジーブ・カンデルワル)。

タイトルバック・・・男は殺し屋で依頼されたターゲットを
殺害している。ある女性を殺したところで本編へ。

スイスのヴァレー、男がバスから降りたところへ
女性ドライバーの運転する車が止まり男をを乗せるが、
コーナーで車から突き落とす。

 殺し屋ともあろう男が簡単にやられすぎるな・・・。

路肩で発見された男は記憶を失っていた。4日後、意識は戻るが
断片的な記憶しかない。名前がアルミンである事、
フランスのパリから来た事、レア(ジェマ・アトキンソン)と
言う女性を殺害した事・・・アルミンは記憶を取り戻すべく、
覚えている所にたどっていく。

フラッシュバックで現れる女性の後を追いかけるが、
警察を呼ぶと言われてしまう。その女性が同じホテルに
宿泊している事を知ったアルミンは部屋の中を物色するが、
自分の所有物があっても気が付かなかった。

アルミンは誤ってプールに落ち覚えるが謎の女性が助け、
カヴィア(ガウアハル・カーン)と名乗る。アルミンは、
パリでカヴィアを見かけた気がして、自分との接点を
調べ始めるが記憶がつながらない。

 殺し屋なのに溺れて助けられるって・・・とほほ。

カヴィアはアルミンを尾行し始めるがアルミンは記憶が
つながらないままカヴィアを愛し始める。

アルミンは自分が殺したレアが生きている幻覚を見始め、
自分が作家でカランと名乗っていた事を知る。

ある日、アルミンはターゲットとしてレアを指定されるが、
街で見かけて声をかけ付き合うようになり、いたたまれなくなった
アルミンはレアに真実を打ち明ける。

アルミンはカヴィアが自分の妻プージャだった事を思い出し、
自分が作家のカランであった事をも思い出す。GFのグレース
(アンキタ・マクワナ)が原因で夫婦生活が破綻した事も。

そしてカヴィアの元を訪ね、記憶が戻った事を告げる。
カヴィアはカルンが記憶を失っている事を利用し、
アルミンである事にして人生を一緒にやり直そうと、
芝居をしていたのだった。

あの日、カヴィアはカルンを殺そうと車から突き落とした事を、
思い出されてしまい、再びカルンを殺すために車から突き落とし、
自分は対向車線のトラックに突っ込んで行く。

冒頭のシーン・・・路肩に座っているカルンの横にはレアが、
レアとカルンは幸せな日々に戻って行くが、新たな女性が登場し、
レアが誰?と聞くとカルンは次の作品のも登場人物と言う。

 結局、作家カルンが本の中の登場人物アルミンと、 
 同一になってしまうと言う現実と幻想が入り混じった作品だった。

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【インド映画】 ~ジンダ~

2020年12月07日 22時09分59秒 | 映画 / MOVIE

2006年公開で、タイトルはヒンディー語で「生きている」。
2003年公開の韓国映画「オールド・ボーイ」(原作は
日本の漫画)のパクリ。

サンジェイ・ダットと言うと勝新太郎を思い出す。
デビュー当時、アル中でジャンキーで麻薬中毒から更生したり、
銃器所持で懲役になっていたり、本物のワルである。
また宍戸錠でもある、過去に交際した女性は300人以上と豪語。
まぁ豪快な人物ということで・・・・(笑)。

  <ストーリー> 

タイのバンコク、バラ(サンジェイ・ダット)は妻のニシャ
(セリーナ・ジャイトリ)と暮らしていたが、ある日、
忽然と失踪する。バラは何者かに監禁されてしまう。

監視カメラ付きの牢屋の中はトイレ、TV、ベッド、机と
筆記用具があり、食事は毎食モモで決まった時間にやってくる。
相手の顔は見えない。見えるのは食事を入れる床に空いた
小さな窓から見える靴だけだった。割った鏡で手首を切って
自殺を図っても、壁を削って脱獄を試みても、その都度に
催涙ガスで眠らされ、対処されていた。

14年後、突然ビルの屋上に放置され解放されたバラが、
食事を採ろうとしているところへ電話がかかってくる。
誰が、何のために、監禁したのか? 監視されている。

バラはタクシーを捕まえて自宅へ戻るが誰もいなかった。
バラは14年前、桟橋にいたところ舟でやってきた男に
ボーガンで撃たれ気を失った事を思い出す。バラは乗り合わせた
タクシー運転手ジェニー(ララ・ドゥッタ)に有り金を渡し、
バンコク市内を周遊してもらう。

 インド人女性のタクシー運転手がいるとは思えないけど。

バラはモモを食べ続け、監禁された場所を特定しようとする。
そしてついに・・・・その店で、見慣れた靴を履いた男を見つけ、
捕まえ拷問して監禁場所を突き止める。そこで同じように
監禁されている人々を見て、そのようなビジネスがある事を知る。

バラは、そこでオーナーを襲うが手下によって負傷させられる。
外に逃げたバラは黒いフードの男に助けられジェニーの家に、
送り届けられる。ジェニーはバラを追い出そうとしたが、
負傷していたため助ける。

バラは電話で呼び出され、ロヒット(ジョン・アブラハム)が、
自分を監禁させた事を聞かされる。

監禁所のオーナーはジェニーを襲い、バラに自分の歯を抜くように、
脅迫するがロヒットは金を渡しバラを助ける。

バラは自分とロヒットが同じ学校に通っていた事を調べ、
友人ジョイ(マケシュ・マンジュレカル)にロヒットの
姉のリマと同級生だった事を知らされる。バラはリマに
言い寄っていたが拒絶された腹いせにあらぬ噂をたて、
リマを焼身自殺に追い込んでいたのだった。

ロヒットはジョイを殺しバラの前に現れる。バラは子供の頃の
小さい間違いのために14年間も監禁したのか?と問う。

バラは学校中にリマは15Rsでやらせる女であるとの、
噂を広めたのであった。小さいいたずらでは済まされない。

 インドでは男性の母親や姉妹を侮辱した場合、
 殺されても仕方ない・・・くらいの事である。

14年前、バラの妻は妊娠しており、生まれた娘は、
14歳になっていた。ロヒットは娘を競りにかけている
ビデオをバラに見せる。バラはロヒットを殴りビルから
転落させそうになるが手をつかんで助けようとする。
しかしロヒットはその手を放し死を選ぶ。

そこへジェニーが現れビデオを見て娘の居場所を特定する。
バラは自分が監禁されていた場所へ行くが娘はいなかった。
突然、バラの電話が鳴り・・・・パパ・・・という声が。

ロヒットは娘が1歳になった時にバラの妻を殺し、
その娘にはリマと言う姉の名前を付けて育てていた。
バラを苦しめるために娘を利用していただけで、
本気で危害を加えようとはしていなかったのだった。

 けっこうスリリングだった。
 最後の対決シーンでバラは監禁中にTVで見た日本映画で
 学んだ日本刀を用いた殺陣を演じていたので、
 マジで勝新太郎かと・・・・・。

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【インド映画】 ~ガラム・マサラ~

2020年12月06日 22時11分59秒 | 映画 / MOVIE

2005年の作品、タイトルは主人公が勤務する会社の
雑誌の名前であるが、ヒンディー語で辛いスパイスという意味で、
インドカレーに入っているミックス・スパイスの事。

1960年のフランスの喜劇をベースにした1965年の
アメリカ映画のヒンディー語リメイク版。

  <ストーリー> 

カメラマンのマック(アクシェイ・クマール)とサム(ジョン・
アブラハム)が撮影しているシーンから始まる。
マックは婚約者のアンジャリ(リミ・セン)にモデルとの
距離が近いと叱られる。会社では社長から写真コンテストで
優勝し雑誌の名前を高めるようハッパをかけられる。

サムは他の写真家から写真を入手した写真をコンテストに出品し、
1位になってしまう。会社ではサムはマックのアシスタント
と言う位置づけであったが、立場が逆転してしまう。

サムはボーナスと休暇をもらいアメリカへ行く。
マックは豪華な家と運転手付の外車を手に入れ、ディプティ
(デイジー・ボパンナ)、プージャ(ナルギス・バゲリ)、
スィーティ(ネトゥ・チャンドラ)の3人の客室乗務員を
フィアンセにする。そしてサーバントとしてマンボ(パレシュ・
ラワル)を雇うが仕事はともかく態度に問題があった。

マックは3人のスケジュールを把握し鉢合わせしないようにし、
マンボも3人の服や所有物、写真を入れ替えたりと大忙しだが、
3人とも高飛車な上に、食べ物の嗜好が違ったり、
フライトチェンジがあったりで、マックとマンボは揉める。

そしてある日、アンジャリに居場所がバレてしまう。
なんとか誤魔化したマックだが空港にプージャを迎えに行き、
帰国したサムに見つかってしまう。

サムはマックの生活が羨ましくなり一緒に住み始める。
3人の女性のスケジュールが予定通りに行かなくなる事が、
通常化してくるとマンボと運転手と4人で連携して、
なんとか鉢合わせしないようにする。

 ここからドタバタ喜劇に・・・・・

そしてついに・・・・3人が鉢合わせしてしまい、
マックとサムは逃げる。マックはアンジャリの元へ行くが、
アンジャリは浮気なマックに愛想をつかし外国に・・・。
マックは空港へ急ぐ。サムがアンジャリに全てを話していたが、
アンジャリは残っていた。そこへマックを追って3人の女性が!!

 結末(オチ)がいまいちオチないのだが・・・
 マックの家にサムが同居してからマンボを含めた男性3人と、
 3人の女性(同時に画面に現れる事はないが)の掛け合いが、
 ドリフターズのコントっぽくでかなり面白い。
 パレシュとアクシェイは何度もコメディで共演しているが、
 ジョンがコテコテのコメディを演じるのは初めて観た。 

 マンボのコントも面白いには面白いのだが、
 こちらもオチがいまいちだった。
 久々にコテコテのコメディであったので息抜きにはなった。

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【インド映画】 ~706~

2020年12月03日 22時10分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルの706はホテルの部屋番号。

出演者で選んだわけでもなく、タイトルで検索したわけでもなく、
偶然YouTubeに出てきたから観た作品。
意外にも新しい作品だったのと主演がアトゥル・クルカラニと
ディヴィヤ・ダッタと渋い。人を助けるべき警官と医師が
殺人を犯していたというサスペンス。

  <ストーリー> 

ムンバイの有名な医師であるアニルが失踪して11日が経過した。
警察のシェカワット(アトゥル・クルカラニ)は、
アニルの妻で精神科の医師スマン(ディヴィヤ・ダッタ)に、
最善を尽くしているが手掛かりがない事を報告する。

スマンの担当の10歳の少年ニーラジはアニル医師の事を
知っていると言い、彼の証言の通りアニル遺体が見つかる。

ニーラジは普通の少年であったが、アニル博士の失踪を境に、
様子がおかしくなり、不思議な力を持つようになっていた。
ニーラジがシェカワットに甘美な音がするアンクレットを
つけた女性の事を話すとシェカワットは戦慄を覚える。

3年前、バラナシに愛人がいたシェカワットは妊娠を告げられ、
邪魔になって殺してしまっていた。愛人は足首に甘美な音がする
アンクレットをつけていた。シェカワットはニーラジの事を
調べ始める。

ある日、ホテルの706号室にニーラジと両親は宿泊していた。
その夜、ある男性がそのホテルから飛び降り自殺をしていた事が、
監視カメラによって解る。そしてスマンがその男性の部屋を
訪ねていた事も解ってしまった。シェカワットはスマンに事情を聞く。

スマンはシラを切ったが自殺した男性ラフルはスマンの患者だった。
そしてラフルの魂がニーラジに乗り移っているとシェカワットは、
スマンに告げるとスマンはニーラジに会いに病院へ行く。
ニーラジ(ラフルの魂)はスマンに自分が死んで満足かどうか聞く。

スマンはシェカワットに状況を話し始める。
ラフルのGFは他の人と結婚するためにラフルの元を去り、
ラフルは自殺を図った。ラフルの治療をするうちにスマンは、
ラフルと深い仲になってしまう。スマンは別れようとしたが、
ラフルはスマンを追い続けた。ラフルが邪魔になったスマンは、
ラフルに抗うつ剤を過剰摂取させ朦朧となったラフルは、
柵を乗り越えて落下してしまったのだった。

ニーラジはシェカワットが愛人を殺した事も知っており、
シェカワットはニーラジに口止めをする。

ニーラジにしゃべられては困るシェカワットは、
お互いの利益のためにスマンに殺人を持ちかけ、
スマンは一旦は拒絶するが最終的に同意する。

ホテルの706号室からニーラジの異変が始まったため、
スマンは治療と称してニーラジに薬を投与しホテルへ運ぶ。
しかしスマンはニーラジを殺す事は出来ず、
自分で抗うつ剤を飲み死を選ぶ。

シェカワットはバラナシの僧侶からもらった魔除けのお守りを、
スマンに渡してしまったため霊気を感じ心臓麻痺を起こして、
倒れ込む・・・・・。

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【インド映画】 ~ラキール~

2020年12月02日 22時27分59秒 | 映画 / MOVIE

2004年の作品、タイトルはヒンディー語で「線」、
英語で禁断の線となっている。

アルジュンとカランが兄弟、サンジェイとサーヒルが兄弟。
正義の味方役が多かったサニー・デオルがギャングのボス役だが、
善人の見かけで非道な事をするギャップが・・・。

ちなみに「カランとアルジュン」と言う兄弟を描いた映画では、
ソハイルの兄サルマンとシャー・ルク・カーンが共演している。

  <ストーリー> 

ギャングのボスのスラージには実子カラン(ソハイル・カーン)が
いたが養子のアルジュン(サニー・デオル)に後を継がせた。

アルジュンとカランは兄弟として育てられていた。カランは、
スラージの子分の娘ビンディヤ(ナウヒード・シルシ)が、
好きだったが、ビンディヤは同じ大学のスポーツマンの
サーヒル(ジョン・アブラハム)に恋をしていた。

サーヒルもビンディヤに好意をもっていたので告白しようと、
したところカランと親友のロニー(アプルワ・アグニホトリ)に
妨害され大衆の面前で恥をかかされる。サーヒルはショックの
あまり自殺を図る。ロニーが原因だと知った兄のサンジェイ
(スニル・シェッティ)は大学に行きロニーを襲うが、
ロニーの上着を着ていたカランを間違って襲ってしまう。

弟をやられたアルジュンはサンジェイに復讐を誓うが、
人違いに気付いたサンジェイは自らアルジュンの元に行き、
無抵抗で子分たちに殴らさせる。

1カ月後、サンジェイは車の修理工場を始め、サーヒルは
カフェをオープンする。ビンディヤは毎日のように通うが、
逢わないと決めたサーヒルは避ける。それでもビンディヤは
店に行きサーヒルに告白し、サーヒルも受け入れる。

ところが、カランはビンディヤを教会に軟禁し一方的に告白する。
そこにサーヒルが現れる。ナンディヤはアルジュンに電話し、
自分とサーヒルは愛し合っておりカランは片思いである事を告げる。

サンジェイとアルジュンは教会に行くが、
カランはサーヒルを倒し、サンジェイを撃ち、さらに・・・
アルジュンをも撃とうとする、そこに現れたサーヒルを
カランが撃とうとしたところアルジュンがカランを撃つ。

サーヒルとサンジェイはアルジュンにあなたは間違っていない、
と言って、カランを撃たせてしまった事を謝罪する。

 愛が全てさ、今こそ誓うよ
 愛をこめて 強く 強く

 一人の女性ビンディヤをめぐっての2組の兄弟の話だけど、
 生きるの死ぬのって話になるのが凄い・・・。

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【インド映画】 ~マドーシ~

2020年12月01日 22時24分59秒 | 映画 / MOVIE

タイトルはヒンディー語で「酩酊」、2004年の作品だが、
2001年9月11日からストーリーが始まる。
同時多発テロで精神的に痛手を負った人々の苦悩と
テロへの強い憤りを描いた作品。

ジョン・アブラハムは2003年のデビュー作「ジスム」でも、
ビパッシャ・バスと共演している。

  <ストーリー> 

両親の結婚25周年パーティーでアヌ(ビパッシャ・バス)は、
ニューヨークに住む姉夫婦からの電話を受けるが、電話の途中で、
9.11同時多発テロが起き、姉夫婦は犠牲になってしまう。

 

2年後、大学卒業を控えたアヌは両親から結婚相手として映画監督の
アルピット(プリヤンシュ・チャテルジー)を紹介されると、
お互いに一目で惹かれあう。

ところがアヌは大学の旅行に出かける途中で事件に巻き込まれ、
追われていた男にぶつかった際に拳銃を荷物に入れられ、
家に戻ってくる。仕方なくアヌは拳銃を部屋に隠す。

 いやいやいや・・・隠さないで警察に届けようよ。
 その前に拳銃に気付いた時に、なんで警察に行かないかな?

アルピットはハリウッドで映画を撮る事が決まったため、
アヌと婚約を済ませてアメリカへ向かう。

追われていた男はアヌの前に現れ拳銃を返すように伝え、
アヌが拳銃を届けると、アマン(ジョン・アブラハム)と名乗り、
テロ対策のエージェントであると話す。アヌは・・・
アマンに魅せられてしまう。

 いやいやいや・・・アルピットにあれだけ惚れといて、
 それは考えられないなぁ・・・・。

アヌはアルピットの留守中にアマンと付き合うようになり、
アルピットとは結婚できないと両親に告げる。

しかし・・・アヌがアマンと一緒に映画に行った時に出会った
母親の友人もアマンの姿は見ていないと言い、
アマンとの電話を盗聴した母親もアマンの声は聞こえなかったと言う。
全てはアヌの幻覚であると・・・・。

アヌは母親を連れて逢瀬を重ねたアマンの部屋に行くが、
誰も住んでいないと言われ中に入るが、状況からみて、
長い間人の住んでいた様子はなかった。周囲の人々は、
アヌが精神に異常をきたしたと思った。

確かにアヌは2001年9月11日の同時多発テロの後、
恐怖に対して異常な反応を見せるようになっていた。
医師が言うにはアヌにとってアマンは必要であり、
アマンなしでは生きてはいけないであろうと。

アルピットはアヌの部屋で日記を読みアマンの似顔絵を見る。
そしてアヌにアマンは存在すると伝える。病院でもアヌは
アマンの幻覚を見て抜け出しアマンの家に行ってしまい、
医師は治療できる方法がないと告げる。

悲観する両親の前に・・・アマンが現れる。
アマンはアヌに会い一生そばにいると告げ病院から連れ出し、
自分が住んでいた部屋に行く。そこはアヌの日記に
書かれていた通りの部屋だった。

アルピットの両親もアヌとアマンの結婚を許す。
結婚式の日、アマンは真実を隠したまま式は挙げられない、
と言い・・・自分がアルピットである事を告白する。

(アマンはアヌの幻想である)アルピットはアヌを愛するあまり、
整形手術を受けてアマンの姿になっていたのだった。
告白を聞いたアヌはアマンと一緒に撮った写真を取り出すが、
そこにはアマンの姿は写っていなかった。アヌはアマンが、
自分の幻想であった事を認めざるを得なかった。

6か月後、精神科学会で自分の病気のために尽くしてくれた、
アルピットに感謝を述べるアヌがいた。
元の顔に戻したアルピットに寄り添うアヌは、
もうアマンの幻覚に惑わされる事はなかった。

 整形した顔を、元に戻してるんだけど・・・・
 できるんだろうか??

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【インド映画】 ~カスール~

2020年11月30日 22時08分59秒 | 映画 / MOVIE

2001年の作品、タイトルはヒンディー語で「過ち」。
アフターブ・シブダサニのデビュー2作目で、
監督はマヘーシュ・バット。

モチーフは1985年のハリウッド映画「白と黒のナイフ」、
エンディングは2000年の「ホワット・ライズ・ビニース」の
パクリのようだ。黙って頂いちゃった(笑)。

  <ストーリー> 

有名なジャーナリスト:シェカール(アフターブ・シブダサニ)の
妻プリティが自宅で何者かに殺害されるシーンから始まる。
プリティが死んで一番メリットがあるのはシェカールである。

彼女名義の資産の全てが彼の物になるのだから警察も当然調べ、
ロカンデ(アシュトッシュ・ラナ)は彼を逮捕する。

シェカールの弁護士は刑事裁判専門の弁護士として、
シムラン(リサ・レイ)を紹介する。シェカールはシムランを
以前から知っており、自宅に呼び自分の無実を伝え弁護を依頼する。

シェカールの家を訪ねてに状況を聞いているうちに、
シムランはシェカールに恋をし始めてしまう。しかし、
シェカールに愛人がいた事が判ると弁護を降りようとするが、
仕事を手伝っているアミット(アプルワ・アグニホトリ)が、
弁護を続けるように説得する。

シムランがシェカールと一線を越えてしまうと、
それを察したアミットはシムランに詰め寄るが、
シムランはアミットが嫉妬に駆られていると一喝する。

法廷:警察側の検事ニティン(イムラン・カーン)は死刑を求める。
シムランは愛人シャリニ(スチェタ・カンナ)が送った手紙を証拠とし
誘い出されてシェリニと逢っていたシェカールは、
事件のあった日には家にいなかったとして無罪を主張する。

その後、シムランはシェカールと彼の別荘へ出かけ、
シェカールはシムランにプロポーズする。

法廷:検察側がリタという愛人を証人として呼ぶ。そして、
スイミングコーチの証言から、シェカールは妻を愛しておらず、
たくさんの愛人がいた事を知ったシムランはショックを受ける。

シェカールの話に嘘が多い事で信用できなくなったシムランは、
再び弁護を降りようとする。そこへ匿名のタレ込みの手紙が来る。
そして無罪を勝ち取ることが弁護士としての使命である、
とアミットに諭される。

法廷:弁護側の証人としてジミー(ヴィシュワジート・プラダーン)が
出廷しシェカールの妻プリティと愛人関係にあった事を証言する。
ジムのスタッフがシェカールのロッカーに凶器のナイフがあったと
証言したが、同じナイフかどうかは解らないと証言を変えた。

そしてまたタレ込みの手紙が届けられる。
プリティと同様の手口で襲われたが一命を取り留めていた女性が
証人として呼ばれ警察に届けたが口止めされた事を話し、
そしてジミーとも関係があった事を証言する。以上から、
シェカールは無罪となり、ジミーが容疑者となった。

シェカールはTVのインタビューでシムランに感謝と謝罪を述べ、
二人はよりを戻す。ところがシェカールの家でタイプライターを、
発見したしたシムランはタイプライターのキーの特徴から、
タレ込み主がシェカールであり、真犯人である事を知る。
そしてタイプライターを抱えて家から逃げ出し、
ロカンデにシェカールが犯人であると電話を掛ける。

シムランが真実に気付いた事を知ったシェカールは、
シムランを殺すために家に行くが、シムランに気付かれ、
格闘の中で逆に刺されて死んでしまう。

助かったシムランは病院で目を覚ますと、アミットがいた。

 最後の20分くらいスリル満点で本当に怖かったわぁ。
 下手なホラーよりドキドキしたわぁ。
 アフターブ、色男なんだけど、自分の犯罪を隠すために、
 弁護士を利用したり、愛人たちをアリバイ立証に利用したり、
 ジミーに罪を擦り付けるために、いろいろ工作したり、
 冷酷でいい犯人役だった。
 
 インド映画では弁護士と被疑者とか、医者と患者とか、
 警官と犯人とか、公私混同してはいけないような間柄でもが、
 感情を優先する事けっこう多いのだけど、実際はどうかな。

 イルファン・カーンが出てくるとなんだか嬉しい。
 今更ながら、いろんな映画に出ていたんだなぁと思う。
 自由自在に存在感を変える事ができる名優だった。合掌。

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【インド映画】 ~ムシキル~

2020年11月29日 21時50分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の新しい作品、タイトルはヒンディー語で「困難」。

これも珍しいギリシャロケ、しかもホラー仕立て?
せっかくギリシャまで行ったのにホラーなんか撮らないで、
エーゲ海の美しい景色を撮ればそれだけで十分じゃないのかな。

  <ストーリー> 

ガンジス河の閉鎖されていたガート(沐浴場)の閉鎖を解く、
神がかった力を持つ男アビール(ラージニシュ・ドゥッガル)。

ところ変わってギリシャに旅行に来た女性4人組タッブー
(シャファク・ナーズ)、ライン(アルチャナ・シャストリ)、
ニバナ(プージャ・ビシュト)、シマル(ナジア・ハッサン)は、
ガイド兼運転手ヴェダント(クナル・ロイ・カプール)の案内で、
途中で雪景色を見ながら滞在の為に借りた別荘に辿り着く。

 ギリシャって暖かいイメージがあるけど雪降るんだね。

道中から数人は何かの気配を感じており、別荘の中でも幽霊を見る。
そして全員が幽霊の存在を感じるようになると
ヴェダントも実態を知り、別荘のオーナーに掛け合う。

場面変わってバラナシ。ニバナ(プージャ・ビシュト)の父親が、
娘を救う為にアビールにギリシャに行って欲しいと懇願する。
断るアビールに父親は娘の写真を握らせて立ち去る・・・・。
写真を見て驚くアビールの回想シーン・・・。
アビールとニバナは恋人同志だった。

 そんな偶然あるのかなぁ?

家に戻れない4人は教会に身を寄せる。ヴィダントは
十字架を手に4人のパスポートを取りに家に行くが、
パスポートを手にした時に十字架を忘れてしまい幽霊に襲われる。
そこにアビールが登場すると幽霊は消えてしまう。
アビールには家に取つく霊の存在が見えている様子。

アビールは再会したニバナにバラナシでの経緯を話す。
アビールの父親は祭司であったが濡れ衣を着せられて殺され、
そのガート(沐浴場)が閉鎖されていたのだった。

アビールとヴィダントは4人と一緒に一軒家に戻る。
幽霊はネガティブな人に宿るようで、最もネガティブな
ラインをベッドに縛り付け呪文を唱え霊を透視しながら絵を描く。
するとヴィダントはその男を知っていると言いアビールを、
クラブへ連れて行くが3年前から来ていないと言われる。

アビールは渓谷で呪文を唱えながらラインに問う。
ラインにはジェイコブと言うギリシャ人の男が降臨していた。
さらにニバナにも霊が降臨しジェイコブに殺された、
GFのシエラだと名乗る。ジェイコブは浮気をしており、
シレナを崖下に突き落とし殺したが、自分も足を滑らせて、
頭を打って死んでしまったのだった。

ヴィダントとタッブー、シマルの三人を避難させたアビールは、
霊を身体から離す為に呪文を唱える。シマルとヴィダントは、
途中で白骨化したシレナを発見し、ヴィダントは頭蓋骨を持ち、
アビールの元へ戻る。アビールの祈祷が通じ霊が二人から離れる。

 うう・・・ん、この作品もホラーにラブストーリーにと、
 1本の作品にあれもこれもテンコ盛りにし過ぎて、
 収拾がつかなくなっていたのは「スパーク」と同じ。
 しかし・・・ホラーに歌って踊ってはいらんな。
 本格的ホラーじゃなくて、ちょっと脅かしただけかな。
 日中のシーンが多かったせいで恐怖は感じなかったし。

 2本続けてハズしたわ。ラジニーシュは作品に恵まれないな。
 もっと硬派なアクション物も観たいなぁ。と思う。
 ホラーは「1920」で演じたし、バラナシ出身というのも
 「ダイレクト・イシュク」と同じ。「スパーク」はドイツで、 
 こちらはギリシャ。なんだかなぁ、設定がワンパターンだなぁ。

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