オイラは黒いばっかりみたいだから帰ろうかな。 うむむ。

芥川さんは、まだ光は操れないんだね。 ゴホ、ゴホ。何言ってんだよ。

おいらもみてくれよ、芥川さん。

大丈夫、ついてきてる？ てやんでぇ。だ、だいじょうぶさ。

それなら安心だ。遠慮なしに動きまわろうっと。 おぅ、そうしなよ。遠慮はなしよ。

ふーん、なかなかやりてじゃん。 てっ、何言ってやんでぇ。芥川よ。

おっとと、大丈夫かい、芥川さん。 あたぼうよ。ほれ、この通り。

そっかぁ、じゃ、思う存分、動いちゃうよ。 おぅ、任しときな。

思ってたより、うまいんだ。 当然！

だ、だいじょうぶだとも！

おいらの動き、早いから、芥川さんの腕で大丈夫かなぁ。

おいらは性分でじっとしていられないから、御免くだされ。

芥川さん、良かったね。永観堂のみんなが喜んでいたのが聞こえてたもんね。

Oh My God！…先日の鳥が姿を現したではありませんか。

近くの木の上から、芥川さん、ここだよ、と、ちぃ、ちぃと呼ぶ声が。