goo blog サービス終了のお知らせ 

Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

今日は名曲喫茶のハシゴだぁ!

2008-04-29 21:16:56 | お薦めの店あれこれ
かねてより私のなかで「訪ねて見たい店リスト」の上位にランクされている、中央線阿佐ヶ谷駅近くの
クラシック喫茶・「ヴィオロン」を目指しました。
しかし、せっかく来たのに「ヴィオロン」は定休(毎週火曜日)でした。
がっくりしてお店の前で呆然としている私達夫婦の背後から気安く話しかけてきた怪しい中年の男がいました。

その怪しい中年男こそ「ヴィオロン」のご主人でした。
ご主人は「隣駅の高円寺にすごく良い名曲喫茶が出来たから、ぜひ行ってみたら」と薦められました。

辿り着いた高円寺駅南口のクラシック喫茶・「ルネサンス」は地下一階にあり、明るい外から来たせいか、一瞬どう進んだら
良いか迷うほど真っ暗でした。
モーツァルトの「魔笛」が演奏中でしたが、真空管アンプを通して流れるフィッシャー・ディスカウの
パパゲーノのアリアがとてもなつかしかったです!

「ルネサンス」で得た情報をもとに、「ルネサンス」から駅に戻る途中の高円寺南口パル商店街近くの、もう一軒の
クラシック喫茶・「ネルケン」に向かいました。
「ネルケン」に入った瞬間に、「おおっ、これは良い!」と思いましたね。



「Coffee&Picture」と書かれているだけあって、まるで小さな画廊のように沢山の絵が店内に飾られています。
お客様は何故か20代とおぼしき極めて若くて美しい女性が殆どでした。
店内は照明も程よく明るく、音響もまあまあ良いうえに、オーナーと思われる上品なご婦人の醸し出す
何とも良い感じの「クラシックな雰囲気」に魅了されました。

ベートーベンの交響曲第四番が演奏中でしたが、普段ベートーベンは滅多に
聴かない私が何故かこの日の朝、この第四番を聴いて家を出てきたのでした。
この曲のもたらすエネルギッシュで若々しい感じが、不思議なほど、このお店のレトロな感じとピッタリでしたね。
近日中にまたこのお店に来て、私の好きなテレマンかクープランをリクエスト
したいなと思いました。



雰囲気抜群のクラシック音楽喫茶・「平均律」

2008-02-03 18:48:03 | お薦めの店あれこれ



東横線・学芸大学駅西口からすぐのクラシック音楽喫茶・「平均律」へ行って来ました。

30cm位の太い丸太の梁が天井近くを支え、床も木製で、古民家をそのまま
お店にしたような感じで、正にクラシックを聴くのにふさわしい内装です。
お店内部はかなり暗いくらいの照明で、高級ハイファイから流れる音楽も
すごく落ち着いて聴けます。
この日はバッハのゴルドベルグ変奏曲が静かに流れていました。

ちょっと敷居が高そうな雰囲気なのに、ママさんはとても気さくであちらから
色々と質問されました。
ママさんのお話によると、ここにはクラシック好きな人が集まるのは当然としても
音楽家、写真家やアーティストなど様々な人が集う場所にもなり、時々は
演奏会も不定期に開かれているそうです。

まさに私が「理想的なカフェ」と思うイメージにピッタンコのカフェです。
ぜひ何度でもここへは来たいと思いつつ後ろ髪を引かれる思いで(引かれるほど
後ろ髪がないけど・・)、家路についたのでした。



感じの良いワインショップを見つけた!

2007-02-02 22:22:00 | お薦めの店あれこれ
池袋サンシャイン60でとても感じの良い、2ケ月前にオープンしたての
輸入ワインショップを見つけました。
サンシャインアルパ1Fの、「ヴィノスやまざき」http://www.v-yamazaki.co.jp/
がそれです。



世界各国の比較的リーズナブルなお値段のワインが、私のようなド素人にも
其々のワインの特徴・味の個性などの説明と共に、とても分り易く陳列
されています。お値段は大体1000円~5000円位が主流で、中には
1000円以下のワインもありました。
このお店では海外のワイナリーに直接出かけて味を確認のうえで、自社で
輸入手続全てを行い、お客様に直接小売するというシステム(蔵直というそう
ですが)を行っているそうです。

私が、「ちょっと良いな!」と思ったのは、このお店には通路に面したお店の一隅
に5~6人が座れるカウンターの試飲スペースがあり、「今週のお薦め」的な
10種類のワインをテイスティングしたり、もっと本格的に飲む事も出来る
ことです。もちろん、気に入ったらそのワインを購入(10%割引)できます。
10種類のワインについて詳細なリストが用意され、美人のソムリエの
おねえさんが私や妻の質問に丁寧に答えて下さいました。
ワインをただ黙って飲むだけでなくて、こうして説明してもらったり、
こちらから飲んだ後の感想を言ったりする事で、そのワインのおいしさが
一層増すような気がしました。

この日、私がテイスティングしたのはカリフォルニア州サンタ・クララの
グリエモ・ワイナリーの「グリエモ サンジョヴェーゼ」の赤です。
1本1980円というリーズナブルな値段(テイスティングは200円)にも
拘わらず、とてもしっかりした味わいで芳醇な香りのワインでした。

通路を挟んでこのお店の前には、「メゾン・カイザー」というおいしいパン屋
さんがあり、そちらの併設レストランに購入したワインを持ち込んで食事しながら
味わうことも出来ます。
ここのパンもクセになるくらい絶品です!




現代の奇跡・ジャズ喫茶「イーグル」

2006-11-16 22:27:55 | お薦めの店あれこれ

(ジャズ喫茶・イーグルへの入り口)

先日ご紹介した渋谷・道玄坂の名曲喫茶・ライオンと同じく、
ジャズ喫茶・イーグル も「強いこだわりカフェ」であり、「高い志を持つ店」です。
場所はJR四ッ谷駅から2分のアクセスの良い場所にあります。

名曲喫茶と同じく、かつては都内至るところにあって現在は絶滅の危機に瀕しているのが、ジャズ喫茶であります。
ジャズ喫茶・「イーグル」は1960年代のジャズ喫茶が持っていた
「ジャズ喫茶のポリシー」そのものをそのまま継承し現在に至っています。
その典型が「会話禁止」というもので、もしこの店で連れと話でも始めようものなら、即座に外へ
つまみ出されてしまうのです(但し夜はこの限りに非ず、です)。

従って,黙然と演奏に聴き入る来店客は全て単独でで来る人が殆どで、年齢層は
圧倒的に中年男性(つまり、オトーサンまたはオジサン)であります。

肝心のサウンド(音響)はどうか?
話も出来ない(禁止ですけど)ほどの大音量・大音響なのに、全く疲れません。
つまり余りにも自然で良い音響なので、耳がすんなり受け入れてくれるため、疲れを感じないのです。
それどころか、いつも間にかその大音響が「音のシャワー」のように心地よく私の体の隅々まで癒してくれるのです。

この日の私のリクエストはハンク・モブレー(テナー・サックス)の
「ロール・コール」という曲です。
フレディ・ハバードのラッパも良し、ウィントン・ケリーのピアノも良し、
ファンキーそのものと言った感じの私がよくリクエストする曲です。
大音響でこの曲のシャワーを浴び、スッキリして夜の四谷の町を後にしたのでした。

ロール・コール
ハンク・モブレー, ポール・チェンバース, ウィントン・ケリー, フレディ・ハバード, アート・ブレイキー
東芝EMI

このアイテムの詳細を見る


渋谷の名曲喫茶「ライオン」のこと

2006-11-09 23:09:36 | お薦めの店あれこれ
名曲喫茶・・・。
何と耳に心地よい言葉の響きでしょうか。

私の学生時代には、喫茶店(キッチャテンではなくキッサテン,為念)はそれ自体で、
言わば「カフェ・カルチャー」らしきものを形成しておりました。
現在の機能・値段本位の○○バックスや○トールなどのチェーン店と違って、当時はあらゆるカフェが其々、
キラキラした個性を主張しておりました。
(名曲喫茶、ジャズ喫茶、シャンソン喫茶、歌声喫茶、純喫茶、などなど・・)。
学生たちはそうした喫茶店に集まり、熱く人生を語っていたものでした。

そうした個性的な喫茶店の殆どは時代の潮流の中に押し流され、無味乾燥な没個性的なカフェばかりが目に付くのが現状でありますね。

しかし、渋谷の「ライオン」は、ここだけタイムスリップしたかのように頑として
時代に逆らって生き延びています。
道玄坂を右にそれて、風俗店やラブホの密集する細い路地の一角に、失礼ながら廃墟のような古色蒼然としたたたずまいは、さすが創業80年の貫禄です。

中に入るとホントに落ち着きます・・・私は好きですね、このようなこだわりが。
なぜ落ち着くかといえば、「良い音楽を最高の音質で提供したい」という店側の
意思と、それを求めてやってくるお客(中高年も多いが若い人も多い)との間に
醸成された一種独特な良い空気がいつもお店に漂っているからでありましょう。
大音響でシンフォニーが演奏されているのに,水を打ったようにシンとした店内、
楽譜を広げスコアを眼で追っている若い女性や腕組みして黙然と音楽に集中する
老紳士など、凛と張り詰めた空気をとても心地よく感じました。

渋谷の雑踏の中にピンと背筋を伸ばしたようなこういうお店もある。
そして多くの人の共感を集めています。
たまには一人きりでこうした個性を主張するお店に行くと、なにか新しい発見があるかもしれません。