やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

スマスイ~解体でなく有効活用を

2021-03-09 | 日記

 昨日の議案質疑の続きです。
須磨海浜水族園の本館部分を除く解体契約についてです。
今回の提案では、解体費用に22億円を計上していました。質疑のなかで本館部分の解体には概ね5億円程度、ということが明らかになりました。あわせて約27億円です。修繕には10数億円程度かかるとの見込みのようですが、そのおよそ倍近い金額をかけて、既存施設を解体撤去し、水族館の運営業者に公園を明け渡すという構図にはやはり納得いきません。
 公園という公共空間を特定企業グループに占有させ、利益をあげさせその大半は企業側に属します。収益施設からの利益なども含め利益の一部は公園整備などに活用されるとは言いますが、利益の大きさからすればアンバランスです。また、見込んだほど業績が上がらなければ、公園に関わる公費の負担は増えることになるのがPーPFIの問題点のひとつです。

 さらに問題なのは、解体については老朽化しているというのが理由のひとつです。でも須磨海浜水族園とシーパル須磨(国民宿舎須磨荘)はどちらもできてまだ30年程度。老朽化と言えるのでしょうか。神戸市は学校施設超寿命化計画のなかで、学校施設の平均使用年数を90年程度としていることと比べても、判断基準があまりにも異常です。
滞在型リゾートとして位置付けられた須磨海岸は民間企業の利益のためにわざわざ施設を老朽化したとして壊して公園という公共空間を明け渡す、一方で子どもたちが1日の生活の大半を過ごす施設であり、学びの施設である学校は老朽化してもだましだまし使っていくという構図。これ、だれが納得できるでしょうか。市民のスマスイを残して。これはずっと続く市民の声です。
市民に愛され続けてきたスマスイは、解体ではなく必要な修繕をして有効活用を。
コロナでさまざまな開発計画が各地で見直しへ、というニュースが、よく伝えられています。一方で神戸市ではコロナであっても何一つ開発事業が見なしされず、コロナ以前からの計画を粛々と進めるだけというのは、おかしいでしょ。

 



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