やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

道路整備を前提とせず話し合いを ~ 須磨多聞線

2010-10-04 | 議会だより

決算特別委員会、都市計画総局の質疑で

2010tokeishitsugi_5  午後3時過ぎから45分間の質問です。いつもながら質問は思いっきり緊張します。平常心って難しい。考えてたことの何分の一も言えなかったり。でも、なにはともあれ質問は無事終了しました。今回、いくつかの成果がありました(と、こっちが勝手に思っているだけかな…??)

 今日の質疑は、おもに「都市計画マスタープラン」と「第2次市営住宅マネジメント計画」に関して。都市計画マスタープランの関係では須磨多聞線などについて聞き、関連して旧須磨警察署跡地利用についても聞きました。

須磨多聞線も旧須磨警察署跡地にしても、地元と神戸市との間で話し合いが中断したままこう着状態になって数か月が経っています。もともと、公害調停での神戸市の対応や、神戸市が地域に配布したミニニュース(ビラ)の内容に対して地元の反発が強く事態が悪化したものです。道路前提の話には応じられないというのが地元の声です。

 事態を前に進めるためには、道路を前提とせず、まず話し合いの機会を持てと求めました。つまり、道路を前提として話を進めようとしている限り、事態が前に進まないからです。

どう話し合うつもりかと何度聞いても、はっきりとした答弁はありません。結局、質疑は平行線のままでしたが、(4車線から2車線に変更したが)2車線案も変更もありうる、そこまではなんとか答えていただきました。まだまだたたかいは続きそうです。

 これからは人口減少社会といわれています。神戸市も想定して計画を作ろうとしています。道路の今後をめぐっては、計画当時と経済的にも社会的にも前提条件が大きく変わっているはずです。当然、車の流れ、人の流れが変わるでしょう。また車の減少と、さらに車に依存しない社会のあり方も模索されているときです。都市計画道路を抜本的に見直そうとしているわけですから、この須磨多聞線も含めてゼロベースで計画そのものを見直すことも必要だと思います。特に、市街地への車の流入を規制して、公共交通も含めた全体の交通体系を考えていく必要もあると思います。ヨーロッパの都市では、トランジットモールを設けて、繁華街から車を”締め出し”ているところもあるそうです。温室効果ガス削減にも効果ありですね。

 もうひとつの問題は、マンション規制です。市全体として人口が減ったとしても、局地的な開発によって部分的に人口が急増する地域も今後出ると思います。それを想定して条例化など実効ある対策をつくれと求めました。無秩序に、特に超高層マンションなど開発されると、社会資本整備が追いつきません。まちの景観上も問題です。保育所の待機児童が増加し、小・中学校でも教室が不足するなどの事態も出てきます。このような局地的な人口急増を抑えるためには、超高層マンションなど規制する具体的な対策が必要です。質疑では、「今までのように問題が出てきてからではなく、前もって課題をあげ、どういう方向にもっていくのか地元と検討していく」との答弁でした。手をこまねいていたマンションの乱立。そろそろ神戸市でも規制が進むでしょうか。

議会での質問  「2010toshikeikaku.pdf」をダウンロード