楽隊のうさぎ/中沢けい/新潮文庫
これほど世に「吹奏楽小説」があるとは思わなかった。
なんだか熱いよ、吹奏楽。…っていうかこれはおいらが、今更、なのか?
そのうちの一冊、おいらにとって記念すべき初体験が本書。
…あのー、さー、
(最近、こういうトーンが多いな)
これはー、どうなの、これでいいの?
正直、作者が何を、いや、どっちを書きたいのか、よく分からなかった。
確かに、中学生(出てくるのは花ノ木中学という、ニュータウンにある公立中学なので)ってのは
それほどクラブ一辺倒でもないし、まして今の子はね、おいらの頃よりも
もっとクラブを重視してないよね、体育会系ならまだしも。
ま、その中にあって、ブラスバンドってのは昔から「体育会系文化部」て言われて
そんじょそこらの体育会系クラブに負けないくらい熱いんだよな。
夏のコンクールてのがメインでな。
あーでもそれは、中学にもよりけり、だけど。
やはりコンクールの下位常連校(…ご、ごめん、他に言い方知らないんだよ)だと
それほどでもないかもな、おいらがかつて見た感じでは。
そう、おいらも中学三年間はブラバンに所属してましたからね、あの熱さと夏の暑さは経験済みなんである。
かといって、高校生ほど、クラブに特化してるわけでもない。
ちゃんと「普通の」中学生活もこなしてないといけない。
微妙なお年頃なので、クラスの中で浮いたりなんかしちゃったら、クラブの時間以外の学校生活が
窮屈なことこの上ない。ましてこのご時世だから、窮屈、で済まない、らしい。
…よかった、おいらはまだ、窮屈、で済ませられた時代で。
そういう中学生が主人公だから、クラブ三昧な日々というわけにもいかなくて、
両親の微妙な空気(でもこれは、ぜーんぜんそんなことなくて、なんだよフリだけかよ、なレベル)とか、
小学校からのいじめられっこ体質を引きずってたりとか、
その割にクラブに入ったことでそこから脱出してたりとか、
なんか、そんなようなクラブ以外の日常も、部分的に垣間見える。
この「垣間見える」ていうのがクセモノで、
ほんとに、ちょこっとさわりだけ紹介しておいて、え、この話のオチは?
解決するの、発展するの?ていうかこの子はダレ?(苦笑)
んもう、煮え切らないこと甚だしいったら!中途半端だなあもう。
そんでもって、これは経験者として言わせてほしいんだけどもさ!!
肝心のクラブ、ブラバンの話なんだけどもさ!!
なによ、この中学、公立なのに県大会上位はおろか、全国大会出場常連なの!?
うわそれ許せねえ!
…いや、まあ、十分ありうる話です、ここまで息巻く話じゃないです。
ですが!
それにしてはクラブの様子が淡白すぎやしませんか、て話でさー。
そんなね、あなたね、ズブの素人がね、昨日今日初めて楽器もちました、て子がね、
いくら人数が出場枠ぎりぎりだからってもね、
コンクールの舞台に上がってもいいんですか!!!
って思うわけさ!つか、無理!絶対!
そんなアータ、初めて3か月、よく見積もって4か月で、管楽器の音なんか、
出るわけあらへんがなー!(ぷんすか)
経験者は語る。
管楽器ってのはね、授業で吹く「リコーダー」とは違うのだよ。
金管のマウスピースの音が鳴るまで(あくまでマウスピース。楽器本体、とは言わない)、あるいは
木管のリードがちゃんと鳴るまで(これもあくまでリード。楽器本体、とは言わない)、または
フルートの息漏れが目立たなくなるまで(無くなるまで、とは言わない、いや言えない)、
どれほど吹かないと駄目だか、この作者、無視してますよね。間違いなくね。
どんなに天性の才能があったとしても、
管楽器を「響かせる」のは、3か月や4か月、放課後練習した、くらいでは、無 理 だ よ !!!(うわ言い切った…)(ゼーハーゼーハー)
その無理をごり押しするんだから、実は相当クラブにいれあげてないとおかしい。
寝ても覚めても、授業中も休憩時間も、弁当食っててもトイレにこもってても(何)、
心は常に楽器と共に!くらいの気概というか気迫というか気合いというか、がないとさ。
それはもう、そのせいでクラスで浮いちゃおうが、いじめられっこになろうが、クラブの部室以外にいくとこない状態になろうが、
何よりもクラブを優先して、もういっそ、放課後のクラブに出るために授業に出てます、的な
本末転倒ぶりが必要なくらいだと、おいらは思うの。
ちうかさ、実はそんなような状況だと読めるところもあるけども、それにしては書き方が淡白だと言いたいわけさー!むきー!(落ち着け)
だから!
本書のクライマックスであろう、いよいよ全国大会出場、となったときの高揚感
…あったっけ?(どかーん)
読み進んでたら「普門館」ていう名前があって、おいらはその名前にそれなりの思い入れがあったから、おお、と思ったけど、
一般の人はこれ、スルーするよ普通に。
てなわけで、この話のおそらくは最も盛り上がるべきところでおいらはしゅるしゅるー、と冷めてしまって
どうにもこうにも、尻窄み感が否めない。
否めないっていうかもう、とほほ、とか思っちゃったしな。
なんでいきなり、福岡の、一回きりしか会ってない少年が「ブラボー」とか言うのさ。
いや、実際あり得るかもしれないけど、それならそういう空気も書きようがあるだろう、
なんか、もう、
もう、いいや。(投げた)
なんか、これ、あまりに中途半端で、すっごい、
い や だ !
あくまでおいらが、てだけですよ、念のため。
これほど世に「吹奏楽小説」があるとは思わなかった。
なんだか熱いよ、吹奏楽。…っていうかこれはおいらが、今更、なのか?
そのうちの一冊、おいらにとって記念すべき初体験が本書。
…あのー、さー、
(最近、こういうトーンが多いな)
これはー、どうなの、これでいいの?
正直、作者が何を、いや、どっちを書きたいのか、よく分からなかった。
確かに、中学生(出てくるのは花ノ木中学という、ニュータウンにある公立中学なので)ってのは
それほどクラブ一辺倒でもないし、まして今の子はね、おいらの頃よりも
もっとクラブを重視してないよね、体育会系ならまだしも。
ま、その中にあって、ブラスバンドってのは昔から「体育会系文化部」て言われて
そんじょそこらの体育会系クラブに負けないくらい熱いんだよな。
夏のコンクールてのがメインでな。
あーでもそれは、中学にもよりけり、だけど。
やはりコンクールの下位常連校(…ご、ごめん、他に言い方知らないんだよ)だと
それほどでもないかもな、おいらがかつて見た感じでは。
そう、おいらも中学三年間はブラバンに所属してましたからね、あの熱さと夏の暑さは経験済みなんである。
かといって、高校生ほど、クラブに特化してるわけでもない。
ちゃんと「普通の」中学生活もこなしてないといけない。
微妙なお年頃なので、クラスの中で浮いたりなんかしちゃったら、クラブの時間以外の学校生活が
窮屈なことこの上ない。ましてこのご時世だから、窮屈、で済まない、らしい。
…よかった、おいらはまだ、窮屈、で済ませられた時代で。
そういう中学生が主人公だから、クラブ三昧な日々というわけにもいかなくて、
両親の微妙な空気(でもこれは、ぜーんぜんそんなことなくて、なんだよフリだけかよ、なレベル)とか、
小学校からのいじめられっこ体質を引きずってたりとか、
その割にクラブに入ったことでそこから脱出してたりとか、
なんか、そんなようなクラブ以外の日常も、部分的に垣間見える。
この「垣間見える」ていうのがクセモノで、
ほんとに、ちょこっとさわりだけ紹介しておいて、え、この話のオチは?
解決するの、発展するの?ていうかこの子はダレ?(苦笑)
んもう、煮え切らないこと甚だしいったら!中途半端だなあもう。
そんでもって、これは経験者として言わせてほしいんだけどもさ!!
肝心のクラブ、ブラバンの話なんだけどもさ!!
なによ、この中学、公立なのに県大会上位はおろか、全国大会出場常連なの!?
うわそれ許せねえ!
…いや、まあ、十分ありうる話です、ここまで息巻く話じゃないです。
ですが!
それにしてはクラブの様子が淡白すぎやしませんか、て話でさー。
そんなね、あなたね、ズブの素人がね、昨日今日初めて楽器もちました、て子がね、
いくら人数が出場枠ぎりぎりだからってもね、
コンクールの舞台に上がってもいいんですか!!!
って思うわけさ!つか、無理!絶対!
そんなアータ、初めて3か月、よく見積もって4か月で、管楽器の音なんか、
出るわけあらへんがなー!(ぷんすか)
経験者は語る。
管楽器ってのはね、授業で吹く「リコーダー」とは違うのだよ。
金管のマウスピースの音が鳴るまで(あくまでマウスピース。楽器本体、とは言わない)、あるいは
木管のリードがちゃんと鳴るまで(これもあくまでリード。楽器本体、とは言わない)、または
フルートの息漏れが目立たなくなるまで(無くなるまで、とは言わない、いや言えない)、
どれほど吹かないと駄目だか、この作者、無視してますよね。間違いなくね。
どんなに天性の才能があったとしても、
管楽器を「響かせる」のは、3か月や4か月、放課後練習した、くらいでは、無 理 だ よ !!!(うわ言い切った…)(ゼーハーゼーハー)
その無理をごり押しするんだから、実は相当クラブにいれあげてないとおかしい。
寝ても覚めても、授業中も休憩時間も、弁当食っててもトイレにこもってても(何)、
心は常に楽器と共に!くらいの気概というか気迫というか気合いというか、がないとさ。
それはもう、そのせいでクラスで浮いちゃおうが、いじめられっこになろうが、クラブの部室以外にいくとこない状態になろうが、
何よりもクラブを優先して、もういっそ、放課後のクラブに出るために授業に出てます、的な
本末転倒ぶりが必要なくらいだと、おいらは思うの。
ちうかさ、実はそんなような状況だと読めるところもあるけども、それにしては書き方が淡白だと言いたいわけさー!むきー!(落ち着け)
だから!
本書のクライマックスであろう、いよいよ全国大会出場、となったときの高揚感
…あったっけ?(どかーん)
読み進んでたら「普門館」ていう名前があって、おいらはその名前にそれなりの思い入れがあったから、おお、と思ったけど、
一般の人はこれ、スルーするよ普通に。
てなわけで、この話のおそらくは最も盛り上がるべきところでおいらはしゅるしゅるー、と冷めてしまって
どうにもこうにも、尻窄み感が否めない。
否めないっていうかもう、とほほ、とか思っちゃったしな。
なんでいきなり、福岡の、一回きりしか会ってない少年が「ブラボー」とか言うのさ。
いや、実際あり得るかもしれないけど、それならそういう空気も書きようがあるだろう、
なんか、もう、
もう、いいや。(投げた)
なんか、これ、あまりに中途半端で、すっごい、
い や だ !
あくまでおいらが、てだけですよ、念のため。