[945]彼はウンコメダリストだから

「いや～ぁ、オリンピックやってるけど見てる？」
「見てるよｗｗ今日はフィギュアのフリーだね！」
「しっかり見てるんだね！俺、詳しくないんだけどメダルの数ってどうなの？」
「期待よりは少ないかな。」
「そうだよね？ＴＶでやってた予想よりも全然だよね？」
「でも、メダルこそ少ないけど入賞者は多いよね！」
「俺が言いたいのはそこなんだけどさ…」



「今は金・銀・銅の３つのメダルじゃん。」
「今と言うか、昔からずっとね。」
「その数を増やしてもいいんじゃないかと…」



「金・銀・銅に鉄・アルミニウムの５位までメダルでどう？」
「そうなると日本のメダルは何個になるの？」
「いや、知らんけど…増えるんじゃない？」
「まあ、そりゃそうだけど…。アルミだけ簡単に曲がっちゃいそう。」
「それは言っても５位だから仕方がない！」
「でも、オリンピックじゃなくても他の大会で５位までメダルあるのがあってもいいかもね。」
「じゃあ、こんなのは…？」



「ナニコレ?!25位まであるの?!」
「そうそう！１位はダイヤモンドメダルｗｗ」
「ダイヤって結構安易な考えだな。」
「上位はルビー・エメラルド・サファイア…で宝石メダルだね。」
「エメラルドよりルビーの方が価値あるんだ？」
「いや、そこは知らない。適当に並べただけだし！」
「そこは適当なんだ。」
「ほら、メダルってそれ自体よりも取ったとこに価値があるしね。」
「う～ん、まあ、納得しておこう！って、おいっ！」
「どうした？」
「25位の奴だけ変なのしてるぞ?!」



「あぁ、彼はウンコメダリストだからね。」
「国の代表として出て、結果ウンコはないだろう?!」
「逆にウンコになりたくないから、更に頑張れるんじゃん？」
「既に精一杯だろうし、余計な御世話だろ?!」
「いやでも、25位の奴見てみなよ。ちょっと誇らしげに右手挙げてるし！」
「それはお前が描いた絵だからだろ！ちなみに他のメダルは？」
「じゃあ…」



「まあ、こんな感じかなｗｗ」
「銅以下は牛乳ビンの蓋なんだな…。でも、12位13位のは欲しい！」
「へー、俺はダイヤモンドとかの方がいいけどな。」
「おい！それはそうだろ！」
「まあ、他にも突っ込みどころはあるけど、もう終わりにしよう。」
「そうだね。突っ込みどころ多いけど、もう止めよう。」
「真面目にオリンピック見ないとなぁ。」
「そうしよう！」