テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

“はしばみ色”、“ポプリン”、“スタッコ壁”、この言葉って、意味分かります?~今日のお店:新梅田食道街、世界のお酒「北京」。

2016年10月06日 | 世の中

ここ、いつからあるんでしょうな、

なんか、ワタシが新入社員の時からあるような気もしますけど、

昔はマスターがいやはったような記憶もあるけど、、、

勘違いかな、、、

新梅田食道街、若い時はそんなに来てませんが、

酒場探訪を始めてからは定番中の定番の一つになりましたわ、

そんな中でも、実はここはそないに来てない、ほんのたまに入るくらい、

そやけど、キャッシュオンでさっと飲める、お酒の種類も多い、

ま、使い易いですわな、

それはそうとね、

この前も云いましたけど、外国のミステリー小説はよう読んでるんですわ、

リアリティがあるというか、リアルが分からないというか、はは、なんか読み易い、

でね、外国の小説読んでるとね、日本にはなかったり、使わない言葉が出てきたりしますねん、

翻訳の人も、なるべく分かりやすい日本語に変換してくれてると思いますけど、

どうしようもない言葉もあるみたいですな、

無理やり日本語に変換すると変な感じの時もあるしね、

そのまま、カタカナで表記します、みたいな言葉、たくさんありますわな、

ほんでね、いつもというか、何回も引っかかるのがこの3つの言葉なんですわ、

アメリカのとくに西海岸が舞台の小説でよう出て来ると思うんですがね、、、

“はしばみ色”、“ポプリン”、“スタッコ壁”、

この3つ、もう何回出てきたことやろ、

『はしばみ色の瞳の女性が、ポプリンのシャツを着て、スタッコ壁の家から出てきた』りする訳ですわ、

あんた、これ全部分かります?

分からん、そうやろな~、

これね、3つとも向こうではとてもポピュラーな表現みたいなんよね、

まずは、“はしばみ色”、

これはまだ聞くことあるかな?意味は分かりやすい、色の名前ですからな、

字で書くと、こうね、木扁にこう書いて、中がこうで、、、

う~ん、ややこしいな、こんな字やがな!

「榛」、

これで木の名前、“はしばみ”って読むらしい、知らなんだ、

奈良県に榛原(はいばら)という地名がありますな、その榛の字ですわ、ね、

どうもこの“榛”、どうやら“ヘーゼルナッツ”のことらしいんですわ、

色で云うと黄色がかった薄茶色、なるほどな、って感じですわな、

え!?『ロミオとジュリエット』で出てきますよ、ってか?

あんた、シェークスピア読むんかいな、人は見かけによらんな、いや、失礼、ゴメン、

そうそう、そこが発端で、西欧では瞳の色を表現する言葉としてよう使うみたいですな、

で、次が“ポプリン”、

これもよう出て来るんですが、日本ではあんまり使わへんね、聞いたことない、

で、てっきり、ポリプロピレンとかポリエステルみたいな化学繊維の名前かと思てたら、

これが違うんですわ、どうも織り方の名前らしいですわ、

ワイシャツなら“ブロード”とか“オックスフォード”とか、生地の織り方の名前があるでしょ、

なに、知らんてか、そうか、、、

まあ最近はそんなん、知らんでもエエんやろね、

ワタシらの時は、もうちゃんとそういうことも仕込まれたんや、『トラッド歳時記』とか『POPEYE』でな、

まあエエわ、

この“ポプリン”云うのはそういう織り方の名前、

日本でも繊維業界では使うみたいですが、ワタシらはほんと知らんよね、

こういう言葉を日本語に変えても分かりにく、つうことなんでしょうな、

たとえば“ヘリンボーン”を“杉織り”とかに云い変えたら雰囲気出えへん時あるもんね、

で、そのまま“ポプリン”で表現、、、でも分からん、

ほんで、最後が“スタッコ壁”、

これもよう出てきますねん、せやけど日本では聞いたことない、

日本にはないんとちゃうか?と思たら、、、これも建築業界では使うようですな、

日本語では“化粧漆喰”ということになるらしい、

昔はこう手作業で鏝(こて)で塗り上げる壁の事みたいなんやけど、

ま、今は吹付や新素材も含めてスタッコ仕上げとかいうみたいですわ、

でも、これも“化粧漆喰”では雰囲気出ない、で“スタッコ壁”か、、、しゃないな、

ま、そんなことも思いながら、勉強やと思て読んだらエエねんけどね、

え?最近、若い女性とかがお気に入りの“モヒート”、

あれなんですか?って、ワタシもそんなん知らんがな、ちょっとお母さんに訊いてみ、

ここは世界の酒が飲めるんやから、

【今日のお店】

新梅田食道街 世界の酒 「北京」、



相当の老舗だと思いますが、定かには知りません、

店の壁に180度ぐるりと沿った変形カウンターで、キャッシュオンで飲みます、

ちょっとした肴・料理と、


世界のお酒、



品揃え感が洋酒ウイスキー中心だった頃の匂いがする酒場です、

新梅田食道街も新しい店がぼつぼつと増えてますが、

ここは老舗感満載で元気に営業中、ちょっと1杯、で世界旅行の気分です、



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