テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

独酌酔言:高校野球・少年野球はいったい誰のモノなのか?②

2023年06月27日 | 世の中

タイトルはちょっと違いますけど、

2023年4月4日の記事、「高校野球はいったい誰のモノなのか?」の続編です、

前回記事の主旨は、

高野連が子どもたちに高野連の価値観を子供たちに押しつけるのは疑問!という感じです、

今回も同様の主旨なので続編としました、

あ、ワタシ、野球好きです、できればまだプレイもしたい方です、

だからこそ、書かずにおれない、

まずは、高校野球球児の髪型、

そう、甲子園に出てくるような強豪校はほとんどが丸刈り・坊主頭です、

なぜこうなったかを追うのも面白そうですが、今回もそれは割愛、

今回の視点は・・・

『髪型が決められているスポーツが他にあるか?』という観方です、

結論から書くと、野球以外に髪型が決まっているスポーツは他に無いと思います、

強いていうとアーティスティックスイミングかな?

見た目も大切な競技なので、演技中はみなさんだいたい同じ髪型です、

野球の丸刈りはルールでも強制でもないので、そんなに問題ではないのでは?

という観方もあると思います、はい、

でも、やはりとても奇異です、

なにか、具体的に科学的なメリットがあるなら納得もしますが、特にない、

長髪では練習やプレイに支障が出る、というのは昭和の固定観念です、

サッカーやバスケットなどでも条件は同じはず、

練習やプレイに支障が出るという事はないように思います、

つまりは、脈々と続いてきた“大人の価値観の押しつけ”以外のなにものでも無いと、思うのです、

いや、生徒が自主的に丸刈りにしているので、、、という言い訳もあるでしょう、

でもね、それも含めて“脈々と大人の価値観を押しつけてきた結果”と観ることもできます、

『世界で唯一、髪型を規制されるスポーツ』、それは高校野球、

これを許してきた高野連さんにはぜひ、もっとよく考えて欲しいです、

とか、ちょっと過激に非難記事を書いていたら、こんなニュースが、

高校野球で進む「脱丸刈り」加盟校「長髪も可」6割 高野連調査
(毎日新聞2023年6月20日の記事)

あら、「脱丸刈り」進んでいるのですね、失礼いたしました、

記事の内容をざっくりまとめると・・・

髪型は丸刈りと決めている高校=1000校/3778校(回答した高校数)

約26%が丸刈り強制

でも、この数字は5年前の調査から2000校減ったそうです、

つまり、5年前は3000校/3778校(前回回答数が分らないので暫定数)=おそらく80%前後が丸刈り強制

それがこの5年で激減した!ということのようです、

この5年で実態は変わって来ているようです、

個人の多様性を重んじる世相の拡がりを反映した結果だと思われます、

やっとここまで来ましたか!!という感じ、

記事の最後だけを引用します、

日本高野連の井本亘事務局長は「宝馨会長ともこの件で話をしたが、やはり多様性。考えをこの一つだけと決めない世の中になったということではないか」と分析した。【長宗拓弥、岸本悠】

署名記事です、

この最後の2行は高野連への強烈な皮肉にも取れますね、記者さんの本心を聞いてみたいです、

そんな時、2023年6月17日にはこんなニュースが、

少年野球で13人熱中症か 大会開会式で体調不良に

こんな事をやっているから少年野球の人口も減っていくんでしょうね、

とにかく、この少年野球の大会運営も大人の価値観でやっているとしか思えません、

この大会では、開会式の名目で子どもたちを30分間ほどグラウンドに立たせていたようです、
(開会式開始8時30分、体調不良発生9時頃)

いったい30分もなにをしたかったのか?大人の挨拶とか?

大会関係者の大人の価値観だけで決めた開会式でしょうね、

開会式は、『みなさん、安全に野球を楽しみましょう!』と云えば良い訳で3分もあれば充分です、

子どもたちは野球をやりたくて集まっているのです、

運営サイドでは熱中症対策も練られていたようですが、それは当たり前、

問題は開会式に30分間も掛けようとする大人の価値観、これがイカン、

なぜ?まだ児童と呼ばれる年齢の子供を30分も屋外に立たせることを是としたのか?

子どもたちを育てようと思う気持ちがない、

子どもたちに野球を楽しんでもらおうという姿勢が観られない、

子どもたちへの未来・将来へのビジョンがない、

野球を通して子どもたちを支配したいだけ?

だから野球人口が減っていく、

サッカーやバスケ、いやもっと自由なスケートボードやクライミング、

もはや自由すぎるブレイキンにパルクール

新しい楽しみ方がどんどん拡がっているアマチュアスポーツ、

かたや、国内アマチュアスポーツの最高峰と云っても良い「甲子園の高校野球」があるばっかりに、

勘違いを続けてきた高野連と、その下部にあたる組織の大人達、

この差は大きい、

高い志で少年・高校野球に取り組んでおられる方もたくさんおられるはずなのに、

ホントに残念な少年野球と高校野球の管理組織の実態

もっと自由になりましょうよ、高校野球と少年野球