最高の人生の見つけ方(映画)‐日本版
2022年10月4日付のこのブログで紹介した、ハリウッド映画『The Bucket List(邦題:最高の人生の見つけ方)』(2007年)をリメイクし、2019年に公開された日本映画である。
題名に惹かれて、Netflixで配信されたものを観た。
ハリウッド映画ではジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの男優二人が主演したが、日本映画では吉永小百合と天海祐希の女優二人が主役を演じている。
70代の専業主婦北原幸枝(吉永小百合)と50代の大会社社長の剛田マ子(天海祐希)は、末期がんで余命宣告を受け、病院で同室になる。
平凡な主婦の生活を送ってきた幸枝は、このまま人生を終わりたくないと、たまたま拾った13歳の少女のノートに書いてある、「死ぬまでにやりたいこと」にチャレンジしようとマ子に提案し、同意を得る。
マ子の秘書高田学(ムロツヨシ)を同道して旅に出た二人は、日常の桎梏から自らを解放し、ノートに記された項目を次々と実行していく。
アメリカでスカイダイビングを経験し、マ子の自家用ジェット機、でエジプトを訪ね、帰ってきた日本では、超特大のケーキを食べ、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のライブに参加して、中央舞台でグループと一緒に歌って踊る。
旅の途中で二人は過ごしてきた人生を振り返り、ノートに記載されていた家族との愛を取り戻す。
幸枝は怠惰な夫(前川清)との関係を見直して深めあい、距離を置かれていた娘からの信頼を得て、引きこもりの息子を家族の中に取り戻す。
マ子は自分と母を捨てた父親への恨みを乗り越えて、父子のきずなを取り戻す。年下で会社に寄食していた不実な夫には、引導を渡して絶縁する。
ノートに残された最後の項目は「宇宙旅行をする」だったが、マ子はそれは不可能だねと幸枝に話す。そして、幸枝より先に息を引き取る。
マ子の秘書高田は幸枝にマ子が遺言で遺産相続を残したことを告げ、さらに使い方は幸枝に任せるとして、額面200億円の小切手を渡す。
それを見て、「ああそうだったのか」と冒頭のシーンを思い出す。洒落た演出である。
控えめのようでいてしっかりと自己主張する幸枝を演じる吉永小百合、気が強そうに見えて実は臆病なところのあるマ子を演じる天海祐希、それを支える高田を演じるムロツヨシ、いずれの演技も素晴らしく、役にぴったりとはまっていた。
笑いの中に涙があり、ハリウッド版に劣らず、心から楽しめる娯楽作品だった。
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羽花山人敬白
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