難 聴
今日の朝日新聞23面に難聴についての記事が出ていた。
難聴をそのまま放置せず、補聴器の助けを借りることが推奨されていた。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は「聴こえ8030(ハチマルサンマル)運動」に取り組んでいるという。80歳でもささやき声の30デシベルの音が聴こえて、それに達しない時は補聴器をという趣旨らしい。
わたしが補聴器を使っていることは何回もブログに書いたが、難聴の兆しは60歳代中ごろから始まった。左の耳に耳鳴りが出始め、聴力の減退が進んだ。70歳代になって右の耳も聴こえが悪くなり、近所の耳鼻科医の検査を受け、補聴器屋さんを紹介してもらって補聴器をつけ始めた。
最初は片耳だけにし、慣れてきてから両耳に着用した。両耳だと聴こえ方もよく、何よりも音の来る方向が分かる点が優れている。
使っている補聴器はWidexというデンマークの製品。日本製の補聴器もあるが、北欧やドイツの製品にはまだ及ばないようだ。日本人の補聴器着用率が欧米に比べてかなり低いことが、日本製補聴器の後進性の原因のような気がする。
BloomというWidexの日本代理店で購入したが、やはり補聴器専門店で買うのが無難だと思う。専門の技師がそろっていて、いろいろな種類の聴力検査が可能で、補聴器の音量や音質を調整してくれる。
店舗まではバス・電車を乗り継いで40分ほどかかるが、3ヶ月に1回のクリーニングには欠かさず通っている。
年に1回耳鼻科医院で耳垢をとってもらい、聴力検査を受け、結果は補聴器屋さんに渡している。現在の聴力は、音域で異なるが、両耳とも50~80デシベルで、ここ数年変わっていない。
今使っている補聴器は3代目で、AIが組み込まれていて回りの状況を判断して音質を調整してくれる。おかげで、座談でも以前より会話に参加できるようになった。
この補聴器の機能でありがたいのは、テレビとスマホの音声電波が直接補聴器に届くことである。回りを気にせずにテレビやYoutubeの音量を調節し、電話も相手の話が分かりやすい。
補聴器の値段は両耳で62万円。耐用年数を公称の5年(実際にはそれ以上長く使える。わたしは7年間使った。)とすると、償却費が月1万円ということになり、決して安いとは言えない。
しかし、この補聴器がなかったら、わたしの生活はずいぶん暗いものになっていたろう。難聴は認知症の原因だともいわれている。高い買い物だとは思っていない。今日の朝日新聞の記事では、両耳で30万円が推奨されていた。
「聴こえ8030運動」大賛成である。
口 喧 嘩
ウクライナとアメリカの大統領会談が、両大統領の口喧嘩となって決裂したことが報じられている。
トランプ大統領からテレビに向かってあれほどの屈辱的な発言をされたゼレンスキー大統領が、よくこらえて笑顔で会談に臨んだものと心中察するに余りある。
口喧嘩は、ロシアのクリミア半島併合へのアメリカの対応についてゼレンスキー氏が触れたところ、アメリカ副大統領のバンス氏がいちゃもんをつけたことが発端だった。言わせてもらえば、副大統領の分際で大統領同士の会談を妨害するとは何事であるか。その尻馬に乗ったトランプ氏もどうかしている。
畢竟するに、トランプ氏およびその追随にとっては、正義は尊大と打算の下に置かれるものらしい。
今日の朝日新聞『考/論』欄で、東大教授の遠藤乾氏が、この会談について「《世界帝国》としての米国の時代は終わった」と論断している。なるほどと納得した。
日本がどう立ち回るのか心懸かりだが、わたし自身は昨年2月にこのブログに書いたことを言い続ける。
- 武力による領土侵略は断固として認められない。
- ロシア軍の侵攻に係る,プーチンおよびロシア施政者,そしてロシア議会の追随者の責任は,徹底的に糾弾されなければならない。
- 侵攻に際しての,戦争犯罪行為は断罪されなければならない。
- 直ちに停戦し,ことの解決を,例えば国際司法裁判所のような,あるいはもっと強力な権限を付与された第三者に委ねるべきである。
- 戦争犠牲者,特にウクライナ人民への支援に協力する。 STOP WAR!
教養というものがどこにも付いてない人。周りを自分の好きな人ばかりで固め、とにかく嫌いな人です。
最初にプーチンとだけで戦争終結の話をし出したのも失礼です。
そして、2番目の話も興味があります。さすがにしっかりした製品を選んでいると感心します。
体というのは、老いると皺がよるくらいに思っていた頃が懐かしいです。体は外も内も年取ってくる、しかもガンガン。こうなんだ、こんなふうに年取ってくるんだと、ようやくわかって来ている現在です。
トランプ―プーチン連合は、かつての日独伊よりもたちが悪いかもしれませんね。正義が失効する世の中は悲惨です。