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羽花山人日記

徒然なるままに

新沼謙治さん

2022-02-17 16:39:23 | 日記

新沼謙治さん

昨日の朝日新聞「喪の旅」に出ていた,新沼謙治さんへのインタビュー記事が心に沁みた。

新沼さんは,岩手県大船渡市の出身。奥さんの博江さんとはバドミントンを通して知り合った。東日本大震災の前年,博江さんは癌で余命1年の宣告を受け,震災の年に62歳で亡くなった。謙治さんは奥さんを看病する病床で故郷の町が津波に襲われ,結婚式をあげたホテルが被災するのを見た。

奥さんがなくなった時は,山形でチャリティーコンサートをしていたという。壮烈な芸人魂だ。病床に付き添っていたお嬢さんに,死を伝える電話を博江さんの耳にあててくれるように頼み,「博江ちゃん,ありがとな」と言った。

同じ岩手県出身の千昌夫さんと,300カ所近くの支援活動を行う。その過程で,家族で残ったのは一人とかいう話をいっぱい聞いて,自分だけではないんだと励まされ,励ましながら活動できた。「頑張ってね」という言葉が一番きつかった。「無理しないでね」,「一緒に頑張ろうね」,「あんたの味方だよ」といった言葉が力になる。

母校の大船渡市立第一中学で講演を頼まれ,生徒たちと歌いたいなと考えて。空を見上げながら歩いていたら,「爽やかな~」というメロディーがすっと出てきた。それが大ヒットした『ふるさとは今も変わらず』である。歌には博江さんと会えてよかったという思いも込められているという。

YouTubeで新沼さんが中学生と一緒に歌っているのを聴き,コカリナのサークルでこの歌の楽譜が配られていたのを思い出し,探し出して心を籠めて吹いた。

 

爽やかな朝靄の中を静かに流れる川

透き通る風は身体をすりぬけ 薫る草の青さよ

緑豊かなふるさと花も鳥も歌うよ

君も僕もあなたもここで生まれた

ああふるさとは今もかわらず

(新沼謙治作詞「ふるさとは今も変わらず」より)

 

春  近  し

土浦市のK さんから,「庭先の梅が咲きました」と写真が送られてきた。

春告げ花。「木の花は、濃きも薄きも紅梅」清少納言

コメント (3)
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