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社会保険や働き方にまつわる「よもやま話」をご紹介します。
(扱う法律の内容は概要です)

なぜ?(厚生年金基金/国民年金「運用3号」)

2011-03-03 | よもやまばなし社会保険
 今回は年金相談の窓口へ。
退職間近の方々、まさに生活がかかっているため、
どんなご相談があるのかドキドキ
さっそく年金加入記録を拝見、カッコ書きで(厚生年金基金)の文字。

 厚生年金基金から年金をもらうためには厚生年金とは別の手続が必要、
ところがご自身が入っていたこともご存知でなく、さっそくご案内。
ちょっとはお役に立てたようです。

51厚年基金 積み立て不足 70万人減額の恐れ
(東京朝日(新潟)2011年2月28日1面)

 「厚生年金基金は厚生年金の上乗せです」
と相談ではカンタンに説明するのですが、実際の仕組みはフクザツ
(先日参加の勉強会(新潟年金研究会)でも無いアタマをひねりました)

 基金では上乗せで無いおカネ(=クニが扱うおカネ:代行部分)の一部も預かっています。
このおカネも基金で独自にヤリクリできるので、うまくいったらおカネが増えることも。
でも失敗したらホントの上乗せ部分の失敗は許せる??としても、
そうでない部分が減ってしまったら健康保険同様“公平性”が保てなくなります。
そうなったらクニは税金で穴埋め???

主婦年金救済、一時停止へ 批判受け厚労相が表明
(東京朝日(新潟)2011年2月25日6面)

 その“公平性”にがついたのがこの記事。
主婦(厚生年金に入っている方の配偶者)の多くあてはまる国民年金第3号被保険者
この方々は保険料を払う必要がありません
ところがそのお相手が退職してしまうと、そのおトクもなくなります。
が、手続を忘れていると保険料は未納扱い、そんなことがず~と続くと??

 そんな怖いことを助けるために始まったのが「運用3号」という仕組み。
要は3号のまま=保険料を払う必要が無い(時効前の2年分は支払必要)とすることで、
払うヒトも受け取るヒトもスッキリわかりやすくしましょう、というもの。
でもシッカリ手続してマジメに払ったヒトからすると、なぜ???ということに

 なぜ手続しなかったと考えるか、
それともなぜ手続できなかった??と考えるか、
年金相談を受ける自分にとっても大問題です!!!

届け出漏れ後も加入扱い 保険料の全額後払い容認  主婦年金救済の法改正案
(東京朝日(新潟)2011年3月3日1面)
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