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社会保険や働き方にまつわる「よもやま話」をご紹介します。
(扱う法律の内容は概要です)

保険証の重み(健康保険の一元化)

2009-12-19 | よもやまばなし社会保険
 突然ですが、京都へいってきました。といっても観光ではなく、
(京都暮らしが長かったのでいまさら観光でもないのですが)
「京」の名の由来、中国に関連する研究会があったから。

 関心があったのは今の中国の
農村部都市部の健康保険制度の違い、その今後について。

 中国にも「戸籍」があるのですが、日本のそれとは大違い。
農村戸籍と都市戸籍の2種類があり、
生まれたときにどっちが一生涯が決まってしまうほど。
社会保障などで都市戸籍のヒトのほうが断然優遇されてます。
(→くわしくはスズキの論文などで)

 つい最近まで農村戸籍のヒトには、健康保険さえなかったんです!
最近ようやくできたのですが、中身は依然大きな
で、研究会ではどうやったら差が埋まるのか?
さらに「一元化」はありうるのか?
といった議論になり、大変興味深かったでした。

 「一元化」といえば日本でも。
日本の健康保険もいろいろなトコロ(保険者)が保険してます。
(「保険するトコロ」参照)
そしてそれぞれがイロイロな意味でアップアップです。

 今となっては悪名高き「後期高齢者医療制度」は一元化の一例。
(都道府県単位の「広域連合」で)
ただ、これまでの保険者がなくなったわけではないので、
制度を支える立場になった保険者からはブーイングも。
( 「健保連」意見広告(東京朝日(新潟)2009年12月17日12面など))

 それどころか、保険者のひとつ「協会けんぽ」の台所がとても苦しく
他の保険者からの助け舟を求めています。

来年度保険料率9,9%に引き上げ 協会けんぽ見通し
(東京朝日(新潟)2009年11月18日7面) 

2500億円肩代わり案 協会けんぽ分 健保組合・共済
(東京朝日(新潟)2009年12月5日7面)

続く
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