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社会保険や働き方にまつわる「よもやま話」をご紹介します。
(扱う法律の内容は概要です)

保険証の重み(健康保険の広域化)

2009-12-20 | よもやまばなし社会保険
続き

 勤め人じゃないヒトが入る健康保険、
国民健康保険ではまずは都道府県単位での「広域化」が考えられています。

国保広域化法案提出へ」(東京朝日(新潟)2009年12月5日7面)

 クニは多くの保険者を広域化したがってきましたが、
(→平成19年度版『厚生労働白書』66頁
まずはおサイフが逼迫(ひっぱく)してる市町村国保から、ということでしょう。
後期高齢者医療制度で「広域連合」というかたちで
すでに都道府県単位でまとめられています)

 今回行ってきた京都では、先をにらんで検討が進められているもよう。

国保一元化3パターンを提示 府研究会中間報告案
(大阪朝日(京都)2009年12月12日35面)
※雑誌『週刊社会保障』No.2559,36-39頁にも詳しい記事アリ

 記事によると、都道府県での一元化を前提にメリットデメリットを検討。
保険料が市町村別のままだと効果が薄いし、
同じにするとこれまでの市町村別の取り組みが消えてしまう、という内容。

 同じことが全国規模の一元化でもいえるわけですが、
年金と違っていつでもだれでも必要な健康保険、
一生涯に差をつけてきた中国を眺めながら、
さまざまな種類の保険証のある日本では、
人生の重み”を、どうとらえることになるのでしょうか?