【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

キャビティとマッスルバック どっちが良い❓②

2021年09月20日 14時46分54秒 | ゴルフ

アイアンをデザインする場合、
(ヘッド重量に制限の有る限り、のみ
 一般的には マッスルバックはスチールシャフトに組まれるため
 軽い #5で240g前後が上限になります)
マッスルバックは鉄の塊 ですので
 その重量をどう落とすか、どこを削るか を意識します。
逆に、キャビティバックの場合は
 アイアンとして 性能特性を出すためのモノ ですので
 重心を考え、どこに肉付けするのか を意識します。

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マッスルバックのアイアンは
 鉄の塊ですので、大きさ、高さ、厚み どれをとっても
 大きく、厚く、高くすることが出来ないが故に、
 総じて 重心は意外にも低め です。
 ただ 重心の深さは キャビティの平均値6mm前後に比べ
 3mm以下(半分位)
ですので 
 上がり易いとは言えませんが、それが故に
 ストロングロフトになっていないものが殆ど です。

そういう意味で キャビティの方が上がり易いのか、
 マッスルバックの方が上がり易いのか、一概には言えません。

 

10~15年ほど前から ゴルフクラブ全般が売れなくなり、
 その流れもあり、予算を抑えられる スチールシャフトが
 アイアンシャフトの主流となりました。
 それに伴い、30年前、40年前のデザインとあまり差のない
 重心の短く、重心の浅い、マッスルバックが復活しました。

それが スイングの流れ にも影響を与え、
 一時は 旧世代のモノ、するべきでないモノ であった
 フェースローテーション、ヘッドターン が復活してきた
 と言う経緯です。

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ここで問題になるのが ドライバーとの相性 です。
 マッスルバックに限りませんが、アイアンはスチールが主流です。
 そして、ドライバーは「飛距離追及」の為、
 シャフトの硬さはかなり落ちてきています。
 ドライバーの平均的な重心距離は 40mm前後、
 そのシャフトの硬さは SR で 230~240cp前後 です。
 一方、マッスルバックの平均的な重心距離は 35mm前後
 そのシャフトの硬さは SR で 300cpm前後、
 ふたつの関係は 正直… 最悪です。

ヘッドの大きな(重心距離の長い)ドライバーには
 アイアンに比べると かなり柔らかいシャフトが装着されていますから、
 ヘッドを細かく動かさず 俗に言う ボディターンで
 するコトを望まれる、そう使わないと苦労するスペックですが、
 逆に シャフトの硬い 小振りなヘッド装着のマッスルバックアイアンは
 フェースローテーションを強要されます。

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コース、現場では それを交互交互に使うことになる訳で、
●チカラの有る、ヘッドスピードをあげられる人はドライバーに悩み、
●チカラの無い、ヘッドスピードが上げられない人はアイアンに悩みコトになります。

 
 そして 共通して、アプローチで苦しむことになるのです。

 
そういう意味では ドライバー、アイアンのシャフトの硬さ を
 出来るだけ揃える、似たような感じ…にした上で
 (同じようなボールの位置で使えるか が目安になります)
 (長さにもよりますが ドライバー +20cpm → アイアン)
 似た感じで振り易い キャビティの方がベターだと思います。
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