「手で打つのは辞めたい」
「手打ちは良くない」

そう分っていても 辞めにくい、卒業できない…、
そのポイントはなにか? と考えた時、
二つのポイントがあると思います。
それは 別々にあるのではなく、ほぼ同時に存在するモノで
まずは 腕とからだの仕事量 から始まる…のではないかと思います。




❶手で振るスイングから
からだの向きの変更へと移行する際、
からだの向きに かなり多くの作業を委譲するコト になります。

クラブ、もしくは グリップを移動させ
結果、として、ヘッドも移動させ ボールを打つ訳ですが、
それを からだの向きの変更で主に行う場合、
その縦横の移動量の大半は ……ほぼ全部に近いような量
を からだの向きの変更 に移譲します。


腕やクラブ、そして 遠心力なども含めた重さを
腕のさばきで処理していた訳ですが
その重さの実感 が 即ち スイングの実感
筋肉の記憶 になっているので
それの大半、割合としてはっきりと何割とは言い切れませんが、
7割以上の作業を 委譲、からだに任せるコトになるので
今まで 手で振っていたのと比べると
その やるせなさ と言うか、物足りなさ は
確かにあるかと思います。


出来るようになってくると
「なんだか 振った気がしない」
「力の入れドコロがない」
 などの声を良く聞きますが、
からだを傷めないで 飛ばす というのは
そう言うモノです。


大森201904_Moment(2)大森201904_Moment(3)大森201904_Moment(4)





具体的な例 で言うと
手を返す と言う動作も かなりやりがい、
動作の実感がある、悪い意味で 筋肉や関節に
その感触を記憶させやすい動作 ですが、
その一つの例として
多くの方は インパクトの場所 というのを
左腕と左サイドのしぼり というか、
左脇を締める感覚で覚えている・
・・ のかな とも感じます。
 
down_swing

その 左脇の締まり は
からだの向きの変更で主にクラブを動かすコト を行う目で見ると
からだの回転と腕の仕事を切り離す、
左脇の締まりは、からだの回転を一時的に止めないと発生しない動きです。

 蛇足…ですが、
 両手離し(スプリットハンド)ドリルにおいて
 フェースローテーションから離れられない人は
 インパクト前後、フォローで
 左脇が開けられない
 左上腕が上げられない
 というのが 多いと思います。
 そこ だけでは不十分ですが、(→つかまえ方シリーズへ)
 少なくとも フェースローテーションを無くし
 からだの向きの変更でボールを打つ には
 左脇のしまり、左腕のしぼり と真反対に相当する
 左脇を開ける
 左上腕を上げる
(意識としてインパクト以前に!)
 が出来るよう 素振りをしてみて下さい。


そう言う箇所箇所の 筋肉の記憶 というのが
なかなか 外せない と言うのもあると思います。


クランチ…右ひじを外に張って
クラブを寝かせないで テークアウェイ の形 を作る人も
切り返しやダウンスイングになると
やっぱり クラブを寝かせて・・・ というのは
手の返しでクラブを振る動作や
クラブを寝かす重さ感 という スイングの実感 を
やっぱり頼っているのでしょう。

そこは ボールのとらえ方 というのから
 考え直してみるべきでしょうね。 (記事にします)


❷こちらは補足に近いのですが、
 からだの回転で 腕を動かし、クラブを動かす
 そう考えている人は
 からだの回転で 腕やクラブを引っ張ろう、
 引き摺ろうとしているのではないか と思います。

 正解は 腕の動き クラブの送り で
 からだの向きを変えるのであって
 反対、と思って間違いないと思います。


 動作の感覚が魔反対で
 からだの回転で腕やクラブを引っ張る のではなく
 腕やクラブの重さで からだの向きを変える のです。

 ボールのとらえ方、ボールをとらえる感覚を
 変える必要があるかも…ですけど…。

BlogPaint
 からだの回転で腕やクラブを引っ張る ・・・
 からだの回転で打ちたい から そうする… と

 腕やクラブを引っ張ることは可能ですが、
 その展開では フェースはボールを向かず
 ソールがボールに向いてしまいます。
 それでは ボールを打てませんから
 インパクト間際で ボールにフェースを… という
 本末転倒 になってしまいますよ。