ぶふぉぶろぐ

小説などをつらつらと・・・

恐竜たちの挽歌 ~イルカ恐竜~

2006-04-11 | 恐竜たちの挽歌
恐竜が反映していた時代、海の中にも爬虫類が存在していました。
正確には恐竜ではないので、彼らは「魚竜(ギョリュウ)」と呼ばれています。

その中でももっとも有名なのが「イクチオサウルス」です。
形はイルカに良く似ていますが、イルカよりも目が大きく、口が尖っているのが特徴です。
また、イクチオサウルスはエラがないので、呼吸をするときは水面に上がってきます。
これもイルカと似た特徴です。

大きさは1m~20mと様々でした。
これは、イクチオサウルスにはいろいろな種類がいたためです。
場所や時代によって多様なイクチオサウルスが生存していたのです。

主食は魚で、非常に栄えていたイクチオサウルスですが、恐竜が絶滅するよりも前にいなくなってしまいました。
なぜ、イクチオサウルスが絶滅したかはよくわかっていません。

折角なので生物的な話を少し・・・
イクチオサウルス、カジキマグロ、サメ、イルカの4種は非常に似た形をしています。
彼らは大型の水生生物という点では非常に近いといえますが、実は全然別の動物です。
イクチオサウルスは爬虫類で、カメやワニと近い生き物です。
しかし、カジキマグロは魚類、サメは軟骨魚類(なんこつぎょるい)といって魚とはまた別の生き物です。
ちなみに普通の魚は硬骨魚類(こうこつぎょるい)といいます。
また、イルカは哺乳類で私たち人間と近い生き物だといえます。

このように、全然別の生き物が同じように進化することを収斂進化(しゅうれんしんか)といいます。
つまり、大型の生き物が海で生活するには、カジキマグロやイルカのような流線型になるのが一番適しているということになります。
この考え方からすると、コウモリと鳥、プテラノドンが似たような翼を持っているのにも説明がつきます。

長くなりましたが、要するに「進化って面白い」ということですね☆


最新の画像もっと見る

コメントを投稿