幻獣図鑑 ～危険な視線 バジリスク～

以前、見るだけで生き物を殺せるフクロウの話し、
“邪眼は月輪に飛ぶ”を紹介しました.

その原型ともいえる伝説の生き物、
“バジリスク”
をご紹介します.


バジリスクは砂漠に住む蛇の王様で、
頭上にはトサカを掲げています.

その背には金色の羽毛が生えており、
全身にはまだら模様があります.


有する毒は地上最強といわれています.
バジリスクの通り道には強力な毒が残り、
草木は枯れ、生物は死に絶えます.
また、見るだけで生き物を殺し、石に変えてしまいます.
直接触れることはもちろん、
間接的にバジリスクに触れただけで死んでしまうそうです.

バジリスクの背後から槍で突いた騎士は、
槍から毒が伝わり死亡。
また、彼の乗っていた馬も騎士から伝わった毒で死亡したとされます.


こうした毒の強さから、
見るもの全てを石に変える
“コカトリス”と同じ生き物であると認識されていました.



さて、最強を誇るはずのバジリスクですが、
苦手なものが２つあります。
それは、“鏡”と“イタチ”です。

鏡はメデューサの視線と同じように
バジリスクの毒を跳ね返します.
つまり、鏡に映されたバジリスクは死んでしまうのです.

また、イタチはバジリスクの毒により死んでしまうのですが、
最後に強力な“におい”を放出します.
このにおいにより、バジリスクもくたばってしまうそうです.
最強の毒をもつがゆえに伝説となったバジリスクですが、
においに弱いとは以外ですねぇ・・・



そういえばカメムシも密閉した空間に閉じ込めとくと
自分のにおいで死ぬらしいですね.
本当でしょうか？？？