on Bass+

~ す き こ そ も の の あ は れ な り け り ~

ミック・カーン自伝 読了_2

2011年08月14日 11時07分32秒 | 楽器、音楽にまつわるアレコレ
個人的に興味深い記述もたくさん。
まずJAPAN初期に使用していたトラビスビーンのアルミネックベースについて。
製造番号002を使っていたのが盗まれ、直ぐに買い直したのが同モデルのNo,441に対する記述。
「...楽器としての出来が雲泥の差で、悲しい事にそこには439本分の劣化があった」
なんか。同感です。
僕もこれまで色々な楽器に触れて来ましたが、初期ロッドは出来がいい事が多いです。
いくら数値化しオートメーション化されても楽器は職人の手に寄るところが大きく。
オリジナルを作った職人が思い入れを持って丁寧に作ったであろう初期モデルは良く出来ている事が多い。。。
人気が出て量産され始めたが最後。その良さは半減していると思います。

日本ミュージシャンとのコラボについて、
土屋昌己や佐久間正英、SUGIZOらとのコラボレーションが好意的に書かれているのに対し、
某ビジュアル系バンドボーカルのソロプロジェクトに呼ばれた際の事は
音楽的必要性ではなく明らかに商業的ネームバリューだけで呼ばれたと感じているようで辛辣。
その他にも様々なコラボレーションについての記述がありますが、
ミックが気に入ったコラボと、気に入らなかったコラボについてとても正直に書かれていました。
僕は、ミックの参加するアルバムは目に付く限り大抵聞いてきていて。
その中には...これミックでなくてもイイよなぁ~。とか、この曲にミックは無いだろ。
と思っていたのが結構あったんですが、やっぱりと言うか案の定。
彼もそれらのプレイに満足していなかった様。
逆に彼が納得行く満足にプレイ出来たと書いている物はやっぱりミックらしく、
僕も気に入って何度も聞き直しているものばかりでした。
やはりミュージシャンの熱は結果にも現れると納得。

嬉しかったのが、まさかの車趣味の一致。
ミックは長らくシトロエンDS乗っていたのだそう。
金銭的に困って手放してしまったとの事だがミーティングに向かう際、途中で止まってしまう様や、
修理でガレージに入っている事が多かったみたいだが、
「一番美しい車シトロエンDS」「DSのような外見と操縦性を備えた車は他にはない」
と褒め讃えとても気に入っていたよう。。。
僕もいつかはDSに乗ろう。
それにネコ好きだったって言うところも共通点。
もうひとつ突っ込んだ話をすれば、一癖ある女性についつい魅かれてしまい。
幸せがなかなか長続きしない点も。。。今度は長続きさせるけどね。

先日出張で立ち寄った東京の三軒茶屋で日本人の彼女と同棲し3ヶ月も居たらしいけど。
この本を読めば読む程ミックの事が近しく思われ、
一度でいいから本人にお会いして話してみたかった。。。
あらためて、ミックのご冥福をお祈り致します。


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ミック・カーン自伝 読了_1

2011年08月14日 10時04分45秒 | 楽器、音楽にまつわるアレコレ
ふう。。。出張ついでの東京で購入し、その後の出張に重いのに常に携帯。
10日程かけてやっと読み終えました。
お盆休みの朝。MacBookを手に。その感想をまとめてみようと思います。

冒頭ミックの言葉として、
「章の並びが執筆中に頭に浮かんで来た記憶の順番通りになっているため、話の時期が前後してしまうページも生じてしまっている、どうか辛抱強く読み続けて欲しい」
とありますが、前半はホントに読み進め辛い。
ミックの原文がそうさせた部分はあると思うけど、
翻訳があまりに拙く直訳すぎて日本語としておかしな事になっている事が多く、
かと思えば、見た事もない様な四文字熟語が出て来たり...
後半はは翻訳者も慣れて来たのかかなり読み易くなっていますが、
最初は読み進めるのにかなりの我慢が必要です。

それでも、ミックのファンとしてはとても興味深い内容で、
JAPANの裏舞台...デビッド・シルヴィアンとのどうにも相容れない確執や、
(JAPANの曲のほとんどがデビシル1人のクレジットで、他の3人にはほとんど印税が入っていないなんて....信じられん)
その逆にスティーブ・ジャンセン、リチャード・バルビエリとの素晴らしい友情。
赤裸々に語られるミックの生い立ちや女性関係はゴシップ的とも捉えられるけど、
その全てがミックの音楽性と密接に係わっており、
あの深く重苦しい、悲しみに満ち捻くれた音には必然性があったのだと確信。

500ページを越える分厚い本ですが、読み進めるごとに次が気になって仕方なく、
コトデンで通勤する10分ちょっとの車中や、
出張先での移動途中、タクシーや山手線車中のちょっとした時間でも本を開き、
途中で挫折する事無く読み続け、やっと昨日読み終えました。

ミックが好きだった人。
JAPANの曲を聞いた事あってあのウネウネとしたフレットレスベースの音色が気になった事がある人は、
是非とも読んでみてください。
注:デビシルのファンは読まない方がいいかも。。。
コメント (2)
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今夜! 第6回香川ベーシストの会オフ会

2011年08月14日 07時26分08秒 | 楽器、音楽にまつわるアレコレ
今夜! お盆の真っただ中!
第6回 香川ベーシストの会 オフ会 を行ないます!
老若男女問いません!香川に居るベーシストは全員集合!
お気に入りのベースとスタンドを持ってお集まり下さい!

日時:2011年8月14日(日)18:00~
場所:高松MONSTER
(高松市瓦町2丁目6-14 高松アミュージアムビル B1F)
 ※コトデン瓦町駅前の白木屋のビルの地下一階です。

お気に入りのベースを持って集まり、
ステージに並べて愛でながら飲みましょ~
※スタンドは必ずご持参下さい!

毎度のごとく試弾会もやる予定です。
※ただし、音量や時間は多少制限が入る場合があります。

特に会費などはありません。自分の飲み食いした分のみお支払い下さい。
来れる時間に来て、帰りたい時間に帰ってもらってOKです。
たくさんのご参加をお待ちしてま~す。

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