コレは僕が持ってる訳ではないんですが、
先日、大阪の旧友ギタリストから突然写メールが飛んで来て、
「知り合いから音の出ない古いギターがあるから見てくれ」
と。頼まれたそうで、
「これなんてゆーギターや? お前こーゆーの詳しいやろ」
と。それがコレ。
画像を見てビックリしました。
TEISCOが最初に世に送り出したエレキギター TN-54 じゃないですか。
ビザールギターの資料本で見た事あるくらいで、
僕もまだ実物にはお目にかかった事がありません。
1954年製造のギターですから軽く50年以上は昔のギター。
何でもその知り合いの方のおばあちゃんが使っていた物だそうで、
当時の風潮を考えれば女性がギター。ましてやエレキギターを弾くなんて...
ずいぶんハイカラなおばあちゃんだったのか、
もしくは芸子さん芸人さん的な人だったのでしょう。
見た目にかなりボロボロで経年変化が著しく、塗装の傷みも激しい事から、
音なんて出ないんじゃないだろうかと思ってたらちゃんと音出たそうで。。。
以下、もらったメールの引用
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正直、ゴミだろうと思ってたけど案外マトモでびっくりしたw
「友達の家でアンプ繋いでみたけど鳴ったり鳴らなかったり」と
言ってたんで、どっか断線してるのか?と思ったけど、ジャック部分が
ガリってただけなんで金属磨きでクリーニングしただけで普通に
音が出る状態になった。
それとネックが結構順反りしてたんで、トラスロッド探したんだが
ヘッド側にもないし、ピックガード外して仕込み部分見てみても
なかった…ネックの斜め継ぎ部分になんかネジ穴っぽい模様もあるような
気がするんだけど、そこまではさすがに専門外なんでそのままに。
ブリッジ関係は単に引っ掛けるだけのテールピースと、置いてあるだけ(!)
のブリッジ。金属パーツを二つ重ねて置いてあるだけで下の丸い二つの
部品がネジになってるんで、微妙に弦高は調整できるけどオクターブ
は厳密には合わせられなさそう。
ボディは薄くて軽い。レスポールっていうより、SGに近い感じ。
PUキャビティもわりとギリギリだし、丁寧に作ってる感じはあるな。
材は見ただけでは分からんwクリアラッカーぽい塗装が経年変化で
クラッキングが出てる。
コントロール関係は1V1T、3点ロータリースイッチ。ノブの長い方を
下にするとリア。真ん中でミックス、以下略。
面白いのがトーンで、普通と逆になってる。普通の0位置でトーン全開、
右へ回すとハイが削られていく感じ。特にガリもなく良好。
さて音だが、テスコだし昔のGSみたいなペンペンのサウンドかと
思いきや、案外太かったんで驚いた。
まあさすがにレスポールまではいかないけど、SGぐらいの感じはある。
PUも見たことないタイプだったけど、わりとパワーある。これは
ハムバッキングかな?これもボディ直付けだったんであんまりいじってない。
ライブで5フレ以下のコードでジャカジャカやるぐらいなら使えるかな?
ってぐらいのクオリティだった。
持ってきたヤツもほとんどギター弾けない程度だけど、案外鳴ってたんで
びっくりしてたよ。w
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との事。
ん~。素敵!